おとながこどもに返るとき・・・ Peppa Pig で可能になる?

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わたしは「をさなごのやうに」を旗印にしていますが、
もちろん簡単なことではありません。

ところが二度続けて、大府市と稲城市でおとなが何の苦もなく
英語の音を口にするのを観ました。
どちらもワークショップで Peppa Pig を観ていたときです。

(みなさんもすぐにも観ることができます。
YouTube で Peppa Pig New Shoes を検索してください。)

それで、大府市では、一度目にそのまま観てもらいました。
みなさん、楽しそう。なにしろ話がわかりやすい!
音声がなくてもわかるのですが、
「shoes と boots が聞こえれば十分楽しめますね」というと
みなさんうなずいてくださった。そこですかさず、
「それではもう一回観ましょう。で、shoes が聞こえたら
「シューズ」と、boots が聞こえたら「ブーツ」と叫んでください。」
とシャドーイングの導入をしました。

すると、なんと50代と思われる男性が sh のところで見事に唇を
丸めて突き出して shoes と繰り返しているではありませんか。
さっそく前に出てきもらって、繰り返してもらいました。

その男性がいちばん派手に唇を突き出していましたが、
ほかにも唇が前に出ている人がいた!
そしてきのう、東京の稲城市立中央図書館で同じPeppa Pigを観て、
シャドーイングの導入をしたところ、
またしても何人も唇を突き出している人がいた!

教訓2点:

*「発音」なんてことを気にすることはないんだ!
やっぱりそうですね。発音なんて習っていない人が聞いたまま
繰り返せば、音の特徴をそのまま再現できる--逆に言うと、
発音を習った人は素直に再現できない場合がある・・・

*「発音」を習っていない(と思われる)人が素直に再現できたのは、
発音を気にしていなかったからではないか?
わたしはそっくり真似しましょうとは、言わなかった。
繰り返してもらったのは、sh の音を身につけるためではなくて、
セリフを全部わかる必要はないんですよ、と強調するためだった。

多読・Tadokuではいつもこういうことが起きますーー
目的としたこと以外のことが達成される。
多読・Tadokuのパラドックスの一つではないだろうか?
「多読・Tadokuの成果は(ほとんど)いつも想定外!」

この手をもう少し練って、カタカナ英語・学校英語・極端形の音から
するっと抜け出す道を探そうと考えています。
(音に注目せずに音を獲得する!?)

追記
一つ思いついた。
shoes の次には new shoes、red shoes をやってみたかった。
そうやって、聞こえたところを繰り返すと、
(本当に)少しずつ繰り返せる部分が増えるのではないか?

たとえば全5分のPeppa Pig New Shoes だったら
聞こえてきた音を繰り返しながら観ることを何回やったら、
どのくらい英語の特徴が出るのか? 聞こえるようになるのか?

でも、繰り返せる部分を増やすために何回も観るのは楽しいのか?

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