直前の記事で「形が決まってきた」というのは誤解を呼びそうですね。
何か型にはめようというわけではないのです。
どちらかといえば「方向が決まってきた」のですね。
その方向というのは、従来の授業とか「先生ー生徒」の関係とか、
教科書とか、宿題とか、試験とか、成績とか・・・さまざまな点で反対方向!なのです。
きょうはNPO多言語多読の新講座から先生がいなくなる話しです・・・
昨年春くらいから多読に関心が集まりだして、
2002年以来の第二の波に近い状況です。
各地の図書館で講演会が開かれ、図書館の多読サークルが活発になり、
NPO多言語多読の無料体験講座も増設が続き、
通常の講座も満員状態になってきました。
これはさすがに一つくらい増設した方がいいのではないだろうかと、
恐る恐る講座を増やすことにしました。大決断です、貧乏NPOとしては・・・
で、これまでいた「講師」をどうするかということになって、
まったく当たり前のように講座卒業生に頼もうということになりました。
すでに隔週火曜日午前の講座がSさんから卒業生のYさん、
Kさんに交代したので、これで「先生」がいない講座は二つになります。
多読を楽しむ先輩があとから始める後輩と語り合いながら
おたがいに楽しく触れ続けるということですね。
昔から行っていることですが、
NPO多言語多読の多読講座で「先生」になるには、
二つの条件を満たせばよろしい・・・
一つは、自分でも多読していること
二つは、生徒一人一人の顔を見ることができること
それだけです。
TOEICの点数も教師の資格も英検も何もいりません。
スペイン語講座は最初から「先生レス」、同好の士の集まりでした。
考えてみれば、今までに資格のある先生というのは、
わたしとSさんとMさんですが、繁村さんと粟野さんは
「英語の専門家」ではないし、SさんもMさんも元英語の先生ですが
さっさと「先生」を脱ぎ捨てました。
いまはまったく多読が楽しくて仕方がないただの多読仲間。
(いちばん「先生」らしかったのは結局わたし一人だったのか!?)
したがって「脱先生」は当然の方向でしたね。
いま講座卒業生の間で新講座の担当をどうするかという
相談が進行中ですが、こんなメールが今朝廻ってきました・・・
「s-san、m-san よろしくお願いします。
わくわくする冒険のような講座にしたいですよね。 p」
「講師役」がそもそも講座が楽しみでならない様子!
こんな「講座」ってあっただろうか? そんな「講座」の誕生は
わたしにとってはわくわくする冒険であります!!
Happy adventuring!