11月5日にNPO多言語多読の事務所で開かれた特別セミナーから
珍しい駒が出てきました。
参加した一人の英語の先生から様子を聞いた松木久恒さんがさっそく
試したところ、とても楽しかった、とFacebookでメッセージが
送られてきました。
全文の引用を許可してくださったので、読んでください!
茨城県日立市にあります明秀学園日立高等学校で英語の教員をしています松木と申します。
今年の3月から多読に興味をもつようになり、今でも楽しみながら多読をしています。明日は読み聞かせのワークショップにも参加させていただきます。今日メッセージを送らせていただいているのは、今月のはじめに行われていたシャドーイングの講座に参加されていた方から、他言語で絵本のシャドーイングをすると面白いと言われて試しにやってみました。
そうしたら、とても楽しくてビックリしてしまいました。フランス語、中国語、スペイン語でやってみたのですが、音だけに集中して、それを真似るというのが、こんなに楽しいなんて、ビックリしました。そして全く経験がないのに、スペイン語の音が心地いいと感じたりして、なんだか衝撃でした。
音に集中するって、ホントに楽しいものなのですね。ありがとうございました。またシャドーイングの講座を行われるのを楽しみにしています。次回はぜひ参加させていただきたいと思います。
評判の悪いシャドーイングですが、劇薬シャドーイングはときどき
大変気に入ってくれる人が出てきます。松木さんの場合、うまく楽しめた
理由はおそらく「音だけに集中」したことではないかと想像します。
(>松木さん 違っていたら連絡をください!)
多読的シャドーイングの一つの特徴は「意味を考えないこと」です。
わたしの知るかぎり、世の中のシャドーイングはどこかの段階でたいてい
意味を考えます。
多読的シャドーイングは意味はすっかり忘れて、
音を真似することだけに集中します。
英語だとどうしても意味を考えたり、カタカナ英語に変換してから
声に出す恐れが大きくなります。
そこで頭を空っぽにして耳に入ってきた音をそのまま口に出す・・・
それが評判の悪い一つの理由かも知れません。
何のためにやっているのか、わからなくなるわけです。
だから松木さんのように音を真似することに集中できて、
それが楽しいと言える場合はとても珍しいわけです。
おとなが意味を捨象することができる!? すごいですねえ・・・
松木さん、みなさんに勧めている標準的なやり方ですが、
毎日1回5分英語以外のシャドーイング(=劇薬シャドーイング)をして、
それから10分間、これは速くてわかりにくいぞという英語のシャドーイングを
やってみてください。それで、何日か経って何か変化が感じられたら、
またメッセージをいただけますか?
おっと、松木さん以外の読者も、やってみて変化があった、なかったを
報告してくださるとうれしいです。5分+10分というのはどうぞ
自分に合うように長さを調整してください。
ではね、松木さん、みなさん、よろしくお願いします!
そうだった、質問はなんでも、いつでも、どうぞ!!
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