北海道のみさたさんは古い友達です。
何度もご自分の英語教室に招いてくださって、ご家族とも知り合いになって、
先日の多治見のシンポジウムでは「み・さ・た」さんの「た」の字、
Tくんに会いました。ひさしぶりでうれしかった!
ちゃんと話す時間はなかったけれど、名古屋の大学に通っているので、
近いうちにまた会えるでしょう。
で、おかあさんのみさたさんは近くの高専で多読支援の授業を担当しています。
その授業の中で English Journal の今年の11月号に載った「多読のチカラ」という
特集を学生に読んでもらったそうです。そして印象に残った部分に線を引いてもらった・・・
EJの11月号の「多読のチカラ」について、
学生が線を引いた箇所を以下に記します。
「僕が線を引いた箇所はもう全部言われました」という返答が多いかもしれないと
思いつつ順に発表してもらうと、15名で13箇所が出たのは、先生の記事にそれだけ
魅力があったからですね。ありがとうございました。学生にも、先生が読んだことを
喜んでくださったことを伝えます。
お願いします!
p.26
・「自分が楽しいと思うものを次々と読んでいく」
・ゼロから出発する
p.27
・訳読に別れを告げ
・英語を「(意味や音の)固まり」でインプット
・「学習者のインプット量を劇的に増やす」
・生の英語に触れることができる素材やツールが増えました。
・わからない箇所につまずいて、もたつくことがなくなりますから、当然、速く読めるようになります。
・TOEICのスコアが200点上がった
p.28
・上級者でもぜひ、絵本の多読から
・unlearn
・「これが英語だ」と思い込んでいる常識を覆すポイントが、いっぱい詰まっています。
・上級者なら、200-300ページのものを2週間以内に読んでほしい
・「こうすればいいんだ」というのがなんとなく見えてくるのは、100万語
学生さんたちはしっかり読んでくれたようでうれしいです!
なお、「上級者なら、200-300ページのものを2週間以内に読んでほしい」の部分は
English Journal の読者を挑発するために書き加えたもので、今まで言ったことは
ありません。「上級者」という呼び方に関心のない人は無視してください!
今年の学生(専攻科一年生)の様子をちょっとお知らせします。
16名とほどよい人数で、素直で反応のよい学生も多い。多読・多聴のほか、学生同士での読み聞かせや音読(ORT 2-4, info trailのtrue or false, Elephant and Piggieなど)、
坂本先生に教えていただいた3 round speakingなども取り入れています。
(坂本さん福岡女学院中学高等学校の英語の先生で、
多聴・多話・多読・多書を授業で積極的に推進しています。
ご自身のさまざまな工夫を全国の先生たちに伝えています。
Facebookで 坂本彰男 を検索してください!)
私が「やさしい本が大切だ」と毎週のようにしつこく話しているからか、7回目までの総語数を冊数で割ると、一冊あたりの平均語数は150-500語くらいでした。
(16名中8名はU先生の化学の授業で2年前に多読を経験しているため、500語に近いのはそういった学生です)
いいですね! 1冊の語数は少ないほど栄養になる!!
今週は半期16回の授業のまんなか、8回目の授業だったので、初心に戻ろうと思い、酒井先生の記事をコピーさせていただきました。
Frog and Toadのice cream→劇薬(女満別の講演のとき酒井先生にいただいた音源のなかのアニメの吹き替え)→the letterの順でシャドーイングも行いました。「劇薬のあとは、楽に聞こえた」と多くの学生が感想を書いていました。
(これは劇薬シャドーイングの洗浄効果(?)を端的に表していると思います。
ただし、短い時間では効果が長続きしないようなので、できれば毎日5分劇薬シャドーイングを
するといいと思います。そのあとで、好きな素材のシャドーイングを!)
「多読のチカラ」のTOEICスコアアップ記事の効果か、今まで本を借りたことのない学生のひとりが、rainbow magicの一巻を少し読んで、読めそうだと言って2巻まで借りていきました。
専攻科生のTOEICのスコアを上げるために「雇われている」私ですが、音読やspeakingで活き活きしている学生をみるとそれだけでいいと思ってしまうこの頃です。
また何か変化等ありましたらお知らせします。
非常勤の身分でできることは限られています。
そのなかでみさたさんはできるだけのことをしているのですね。敬服します。
授業中に活き活きしている学生--わたしもそれでいいと思いますが、
雇っている人たちもそう思ってくれるといいですね。
幸運を祈ります!
みさたさん、ありがとう!!