先日の シャドーイングはやはり効果がありそう・・・ に登場したイギリス英語訛りの
Ktbさんから、くわしいシャドーイング歴が届きました。
NPOの講座を通した研究を広く見てもらって、
東京以外の人たちにも成果を活用してもらうために、
講座のシャドーイング支援についてもお知らせします。
Ktbさんが講座に参加したのは2012年の9月でした。
さかい先生
どうだったかな?と思って記録をさかのぼってみました。
※2012.11
シャドーイング開始※2012.12
劇薬(シンハラ語)+高速英語。英語のもごもごがシンハラ語風だと指摘される※2013.03
Sarahシリーズ。もごもごが西部訛り(Sarahシリーズの舞台)だと指摘される
Kさんは乗りやすいひとなんでしょうね!
耳から入った音が頭を通さずにそのまま口から出てくるらしい。
それぞれのことばのプロソディ(癖? らしさ?)がそのままに近く再現される。
タモリの四カ国語麻雀がこの段階の理想です。
なお、「劇薬」はこの当時はBBC Wolrd Service のサイトで録音した
シンハラ語のニュースでした。一つ一つの音がほかの外国語にくらべて
比較的馴染みやすくて、しかも意味はさっぱり分からないので、
頭を通さずにシャドーイングしやすかったからです。
いまはいきなり6カ国語シャドーイングを劇薬として処方することが多くなりました。
いっそなんにも分からない世界に飛び込んでもらおうというわけです。
学校英語の音、教室読み、カタカナ英語、極端形といった癖がある場合は、
癖の強さによって「6カ国語シャドーイングを5分から10分、そのあとついていけないくらい速い英語を10分から5分くらい」という風に処方します.全部で15分くらいなら比較的
時間を見つけやすいかな、と・・・ この段階ではもちろん完全にモゴモゴです。
モゴモゴを途切れずに15分口から出すこと。それが最初の目標。
次には速い英語でリズムとメロディーを英語風にします。速い英語なので、
まだモゴモゴのはず。それを続けて、頭を通さないことが当たり前をめざします。
NPOの講座ではこの段階は全員過ぎました。いまはほとんどの人が
ゆっくりめの英語の素材で「ながらシャドーイング」にうつって、
講座では歩きながらぶつぶつ言っています。そうやってリズムやメロディーの奥にある
一つ一つの音を磨いているところです。
この段階では読み聞かせや small talk (世間話)ではまだ自分の癖が出ます。
※2013.05
スモールトーク時は、カタカナが3割くらい出ると指摘される
英語おしゃべり会でSさんのブリティッシュ・アクセントに出会う※2013.06
katobushi節消える
だれでも自分の癖があります。
それは当然ですが、強すぎる場合は弱めた方が聞く方は楽になりますね。
そこで、気に入った本や朗読者を真似して「なりきりシャドーイング」を始めている人も!
※2013.11
シャドーイング「卒業」「卒業」までは、初期のハリポタ以外はアメリカン・アクセントです。
この時、「日本語からは完全に脱しているが英語からもまだ距離がある」
と先生は指摘しています。
当の本人は、自分はアメリカン・アクセントだと思っていました。
(と先生に言ったら、申し訳無さそうに まだまだ Japanese English ですと…)
「カタカナ英語」どころか「ひらかな英語」と評された人もいた!
その人はいま会社で英語の電話会議も平気で仕切っています。
英語おしゃべり会でのSさんのブリティッシュ・アクセントがあまりにかっこよくて、
「卒業」を機に、聞くのも観るのもシャドーイングするのも全部、
ブリティッシュ・アクセントにしました(徹底的にアメリカン・アクセントを避けた)。※2014年秋
ギャレスさん(イギリス人)のドキュメンタリーにはまっていた頃、
講座生の何人かに、喋り方がギャレスさんにそっくりだと指摘される※2015年春
卒業以降、ブリティッシュ・アクセントに触れてきた時間は、
卒業以前のアメリカン・アクセントの倍以上。
今でもBBCのPodcastを聞きながらシャドーイングをしている。※蛇足…
先日の中川図書館、それから多読祭りで、
人前で何かを説明する時の日本語の話し方が、英語で話してる時と同じだ、
とふたりの人に指摘される。プレゼンを英語でみることが多いから??という訳で、ソースの癖がそのままうつっていることは間違いないと思います。
これが僕だけの特別な才能でないことは、「Youtube風読み聞かせ」である程度
説明が付くかな?
ぷらす、シンハラ語はともかく、Sarahシリーズもギャレスさんも、
それからプレゼン能力向上も
僕のかなりのお気に入り、関心事、というのが関係ありそうですね。蛇足ですが、先生のシャドーイングの記事で一番好きなのはこれです。
Ktb
Ktbさん、ありがとう!また時々報告してくださるとみなさんうれしいと思う!!