Sさんという方から手紙が届きました。
うれしいです・・・
約15年ほど前に先生の「快読100万語ペーパーバックへの道」に出会い多読を始めましたが、5万語で挫折。その後3年と10ヶ月前に再開しました。その時The Troy Stone (PR、オレンジ)を読み返すことができ、多読にはブランクがないと驚きました。
子供の時から暗記が苦手で勉強も落ちこぼれ、英語も然り、本だけは好きでした。20代のころ、翻訳ミステリーを多く読みました。その時にふと浮かんだ疑問、この本日本でも英語でもない別の世界の文ではないかと?
鋭いですね、この疑問。
この疑問を持たずに翻訳ミステリーを読み続ける人が多いと思います。
わたしも疑問を持たない方でした。英語で原文を読むようになってから疑問を持ったのでした。
再開から1年半で100万語越え(345冊)、その中で印象に残っていることは、50万語の時 The Lady in the Lake が以前訳本で読んだ、同じ感覚カクカクした文章なんだと記憶しています。読んだ本は主に、児童書で Cam Jansen は全部読みました。あまり人気が無いようですがコージーミステリーが好きな人なら、サイドストーリーが楽しめます。あと、Jigsaw Jones。最初は歯が立たなかったのですが、65万語くらいから、どうにか読めるようになりました。好きです。
私の読みは単語一つ一つ読む黙読音読です。今でも子供の頃絵本をそのようにして読んでいた記憶があります。流石に150万語の頃、不安になり、シャドーイング、本の聞き読みかなと考えていた時に、ユーチューブで40年前に見たTVシリーズを見つけました。嬉しくて毎日1時間くらいストーリーを思い出しながら見ました。言葉は全然理解できずに、単語すら拾えない、でも徐々に拾えるように。でも、いくら好きでも半年も見ると飽きて、ほかを探しました。そこでまた50年前のDenis the Menace 、コメディーで、25分、子供向けで分かりやすく、ゆっくり時間が流れて行く時代背景、またその頃のアメリカの豊かさを感じました。半分くらい分かります。楽しいです。DVD購入しました。
(わたしは今でも黙読音読です。必死で脳内音読から逃れようとしていますが・・・)
その後多観を始めて1年後、「クローザー」のDVDを見ました。全然分からず、日本語字幕を約3ヶ月100話見続け、音が英語なのに役者が日本語を話しているような錯覚に、まずいと思い、字幕を消してみると、音が小さく聞こえて、まりあさんのブログで、内容が理解できないと音が小さく聞こえると書かれていたことを思い出しました。見落としている映像もありました。違いはドラマがたんたんと進行しているように見えました。その中で感情を出す部分はよく分かりました。出演している色々な人種の役者たち、現在のアメリカを想像することができます。理解度1割?くらい?
以前先生のおっしゃった「愛と努力は隣り合わせ」を信じて。多観を始める時、大事なことは愛と興味です。これが継続に繋がります。
はい、やはり多読・tadokuは 愛 です。そして好奇心(とわたしは言います)!。
愛あればこそ 理解の壁 を乗り越えられる!!
多観を始めた頃、ライティングをしたくなり、Golden Book 「Best Word Book Ever」を書き写し始めました。今現在は多読は Fox君とThe High-Rise Private Eyes が楽しめるレベル。「易しい本を沢山」、これは頭で理解できても体が分からない。その地点まで行って、分かること沢山あります。
最後に多読、多観は学力の優劣にかかわらず始め、勧めていくことができると思っています。愛と、(楽しみたいと思う)少しの努力で。
Sさん、手紙をありがとうございました。
これからは繁く連絡をくださいますよう・・・
そしてみなさん、字幕なし多観の醍醐味を堪能されますよう・・・