流されないために・・・ ピップ・エレキバンの謎

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数週間前に、テレビで「ピップ・エレキバン40周年」という報道を見ました。

40年前のことが一気に蘇ってきました。
大学院の時の友だちが当時発売されたばかりのピップ・エレキバンをわたしに
見せて、「酒井さん、これ効くよ。酒井さんも使ってみたら」と勧めてくれたのです。
あれから40年--そしてピップ・エレキバンはまだ売っているのか!?

わたしたちはいかにも流されやすい存在ですが、それにしても、
ピップ・エレキバンは売れ続けてはいけない。
それは無茶苦茶だ、とわたしは思います。

別に、ああいう磁気治療をうたう製品に効果はないから売れてはいけないと
言っているのではありません。ピップエレキバンは友だちのすすめにも
かかわらず、わたしは使いませんでした。その後も使ったことはありません。
だから、効果があるのかないのか、それはわかりません。

わたしが奇妙に思うのは、ピップ・エレキバンはこの40年間の間に一体
いくつ売れたのだろう? ということです。
ひょっとすると日本の人口の何倍もの数が売れたのではないだろうか?

それはおかしくないですか? ピップ・エレキバンの磁石は永久磁石だから、
もしよく効くのだったら、磁石の粒はそのまま取っておいて、
絆創膏だけを貼り替えればいい!

絆創膏が肌にくっつかなくなったところで、永久磁石の粒ごと捨てて、
新しいのを購入する・・・ それはどう考えてもおかしくないだろうか?
ピップ・エレキバンが永久磁石だということ、絆創膏がくっつかなく
なったあとも磁力線を発し続けていることには思いが及ばない。

(永久磁石はなぜ「永久」と呼ばれるのか?)

そこで、一気に英語の話へ・・・

わたしたちは流されていて、英語についても、
単語を暗記しなければ外国語は理解できない、
文法を知らなければ言葉は使えるようにならない、
英語の力はテストでわかる、
というようなピップ・エレキバンに囚われています。

そういう目くらましの絆創膏は目からはがさなければ・・・
そうか、それを「目から鱗」というのですね。

これからも流されないために記事を書いていきます。
おもしろい種があったら教えてください!

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