絵本の魔法

Climb は「登る」だろうか?

最近(というのはここ5年くらい?)講演でよく言うのは、
*日本の英語教育、英語学習が役に立たなかったのは
触れる英語の量が少なくて、しかも質が悪いからだという話です。

量の少なさはわたしの「マウス・アート」で説明します。
質の悪さはOxford Reading Treeシリーズのごくやさしい絵本で説明します。
(「さよなら英文法 多読が育てる英語力」にくわしく書いてあります。)

そのOxford Reading Treeシリーズの絵本は A Cat in the Tree で、
この1冊で目から鱗が何枚も落ちるのですが、中でもみなさん驚くのは
はしごを下りてくる様子を climb down the ladder と表現している二個所。

これを発見して以来、わたしたちが学校英語に寄せる信頼を崩すのに
この絵本は大活躍なのですが、SSSの掲示板で climb は登るではないと
書いて以来たくさんの人が「そういえばこんな例がありました」と報告を
寄せてくれます。

たまたまつい最近二人の人がとても示唆に富む例を報告してくださったので
紹介します・・・

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西東京市の第1回たどくらぶ報告!

じわじわと「たどくらぶ(多読サークル)」が広がっています。
今回は珍しい形で発足した東京で5番目のたどくらぶの1番目の報告!

西東京市英語たどくクラブ 第1回(3月30日)報告
https://forum.tadoku.org/viewtopic.php?p=20191#p20191

珍しいと言うより全国初の生まれ方でした。

*まず多読講演会終了直後に図書館利用者の方3人(Yさん、Mさん、Tさん)が
多読サークルを作れたらと言い出したこと
*3人の方がまだうろうろしていたわたしやお手伝いのYさん、Kさん、Kさんに
訴えてくださったこと、
*司書さんがすぐにそれに応えてくださって、図書館内の部屋の確保と
多読用図書の運び込みを可能にしてくださったこと

いや、まあ、実に迅速に事が運びました。最初の3人の方はさまざまな打ち合わせをして、
チラシも作って、準備万端を整えてくれました。

それだけに・・・ 英語たどくクラブ開催がどのくらい広報できたか、不安でした。
でも、蓋を開けてみると・・・ その先はぜひ上のリンクからYさんの投稿をご覧ください!!

3人組のみなさん、司書さん、多読仲間のお手伝いのみなさん、ありがとう!
次回も盛会でありますように・・・!!

デジタルハリウッド大学のたどくらぶ報告!

ずいぶんブログの投稿が間遠になっています。
新著の原稿書きや多読祭りで時間が足りなくなっているせいです。
多読・Tadokuの進展・深化はむしろ加速しています。

たとえばデジタルハリウッド大学の遠藤さんから、図書館多読の報告です・・・
太字はさかいの仕業です。個人的にとくに大事な感想を思った部分です。

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初めての、親子多読無料体験会! みにっくさんの報告!!

ブログへの寄稿が少なくなっております。
新著の原稿が少し進み始めたためなので、ご容赦を!

で、きょうはみにっくさんのブログを借りて親子多読無料体験会の
報告としてしまいます。

みにっくさんのブログ

みにっくさん、ありがと、ありがとう!

なお、みにっくさんが企画してくださった復活大阪オフ会のお知らせはこちら・・・

【参加者募集】2/3 大阪オフ会

大阪で会いましょう!

会話は決まり文句でできている?

決まり文句はいま一生懸命書いている本の大事な話題です。
決まり文句はもう一つの大事な話題バイトサイズとも関係ありそうなので、
毎日頭から離れません。
そこで、Kさんのブログにすぐに反応しました。引用します。

決まり文句。

会話は決まり文句(一言で言える言葉)なんかでほぼ構成されているらしく。

私もその説に同意します。

会話がほぼ決まり文句でできているかどうか、それは言い切れません。
いま多読仲間の協力を得て、どのくらい決まり文句が使われているか調査中です。

なあんていうとかっこいいけれど、決まり文句とは何を指すのかさえよく
わかっていないので、はたしてこの先どうなるか、なんとも言えません。
いまは日常会話はかなり決まり文句でできているのではないか、という
予想があるというくらいのものですね。

たとえば次の引用に出てくる I’m bored. なんていうのはたしかに
決まり文句ですね。

英語が超初級の生徒さんが、

幼児向けのお話動画を見ていたら、

「I’m bored」がたくさん出てきたそうで、

これは、つまらない?って意味ですか?っておっしゃるので、

そうですよ!とお答えしました。

他の部分は何を言っているのか分からないけれど、映像がそれを補い「I’m bored」の意味を体感する。

辞書で調べて覚えたのではなく、体で感じた決まり文句(と、私は思います。I’m boredも決まり文句と)。

「I’m bored」

こんな感じの短い言葉を感情込みで取り入れるには、

動画が一番と私は思います。

こういうのが積み重なって、英語が話せるようになるのですから。

そう思います。いま孫がどうやって日本語を獲得していくか見ていますが、
場面と決まり文句をいっしょに吸収して、その場面でその決まり文句を言う--

ここ何年読書よりドラマで英語に親しんでいたけど、最近はまた超簡単な英語の絵本(オーディオ付き)に親しんでいる。

それがよさそう!

適当さを大切にするなら、Sex and the cityくらいなら、字幕なしで十分に楽しめる。そういうドラマはたくさんある。ディズニーなんかもいける。

自分の中に「落ちている」英語は、口から簡単に出てくる。
(落ちるとは、自分の言葉になっているという意味。この言葉が私の中に「落ちた」理由は、読書か映像のどちらか。リアルな現場では未体験。)

I’m screwed up./めちゃくちゃになる。

この単語は、辞書を調べて意味を確認したことはないし、
表現を覚えるために口から出す練習もしていない。

だけど、先日、ぱっと口からでてきた。
まさに「めちゃくちゃになった」場面で。

「自分の中に落ちている」というのは、場面とむすびついて体に入っている
という意味ではないかと、わたしは思います。

一方、自分の中に「落ちていない」言葉は、
口からもちろん出てこない。その言葉を聞いてら「意味は知っている」けれど、頭を上滑りする言葉。

つまり、「感情」と言葉がくっついていない。

(感情と言葉がくっつくには、映像などで情景がセットされている必要があると思う)

言葉と感情をくっつけるには(つまり自分に落とし込む)、
もちろん、大量に触れることだけれど、

それと同時に私が、大変効果的だと思うのは、
シャドーイングや同時に言えるようになるくらい、そっくりまねをすること。

頭で上滑りする英語でも、英語でコミュニケーションは取れる。

私は、文法は得意だったし、学生時代、単語もすぐに覚えることができた。好きだったから、英語が。

けれど、読解しながら英語を読んでいた先にまっていたのは、
「その言葉しっているけど、早いと分からない。長いと分からない」という現実。

感情と言葉がくっつき始めたのは、読書(やさしい)と映像を大量にやりはじめてから。

私がとてももどかしいのは、「簡単なのに」、分からないこと。簡単なのに文章が分からないことがある。明らかに使われている単語は簡単なのに。
(単語の意味はそれぞれ分かるのに、分からない。聞けないことがある。)

その「わからない」は、私のモノになっていないから。そう私のものになっていないから。

だから、私のものにしたいので、めっちゃ簡単なものに、あらためて取り組むのです。

実はめっちゃ簡単なものは日常会話のほとんどのセリフらしい。
まだ分かりませんが・・・
だからぜひ日常会話がいっぱいのドラマや映画をたくさん観てください!

決まり文句の話題はまだまだ続きます。
みなさん、どうぞ何か感じたり、思い当たったり、気がついたりしたら知らせてください!

Kさん、ありがとう!

連絡先は・・・

Twitter: @kunisakai
Facebook: 酒井邦秀
メール: tadokuorgあっとまあくgmail.com (NPO多言語多読事務局宛て)
sakaikunihideアトマアクgmail.com (さかい個人宛て)
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待ってます!