イギリスの日本語tadoku教室! Shaniaさんから報告!!

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大ブリテン島の最南端 Brighton で日本語教室を開いている
Fran Wrigleyさんについては、このブログや Facebook や
Twitter で何度も様子を紹介しています。

Franさんは日本語多読を採り入れているのですが、
その様子を読んだ Shania さんがこの夏 Fran さんの教室を
訪問して、三つのクラスの様子を知らせてくれました。

Franさんの多読クラスは二つ目の段落です。
英語の多読クラスとまったく変わりませんーーこうして
多読・Tadokuが世界に広がっていく!?

Shaniaさんについては報告の途中に書きますね。

酒井先生 お久しぶりです。 いかがお過ごしですか? 私はイギリスでの田舎生活を満喫してます。 おそらく母からお聞きになったと思うのですが、8月にフランさんの教室の見学に行かせていただきました。 フランさんのところへ行かせていただくために、先生にもたくさんお世話になったのに報告するのがとても遅くなってしまい、すみません。
フランさんの教室では、夏期特別コース中だったので、そこでの3クラスをすべて見学させていただきました。 1つ目は旅行用日本語会話のクラス。 このクラスでは、話すことがメインで、どの生徒さんもすごく楽しそうに日本語を使っておられるのが印象的でした。 また、日本独特の文化紹介もあり、現金文化であることや、タクシーが自動ドアであること、座敷や家へ上がる際は靴を脱いで揃え、スリッパに履き替えることなどをクイズ形式で紹介していらっしゃいました。普段日本で生活していたら当たり前と思っているところにも、案外そうじゃないことがあるんだなと思いました。
2つ目のクラスは多読のクラスでした。 本は多言語多読で作られている本もたくさん読んでおられました。 私は日本で英語多読のクラスを実際に見たことがなかったので、初めて多読のクラスを見ることになったのですが、本当にどの生徒さんも楽しそうに絵本を読んでおられるのが印象的でした。驚いたのは、ホリデーでオランダに行かれた生徒さんが、オランダで日本語のミッフィーの絵本見つけた!!と言って持ってきておられたことです。海外に行っても、日本語の絵本を見つけて買って来られた、そのことにとても驚きました。 また、フランさんも授業中は基本的に一緒に本を読んでおられるのですが、「その本面白いよね〜。」などと生徒さんにちょくちょく声をかけておられて、そのタイミングが絶妙だったので、驚きました。というのも、ただの本の内容だけでなく、その本のあるページに対して、「その場面面白いよね、私も好きだよ〜。」などと声をかけておられました。授業中一緒に本を読んでいるはずなのに、きちんと一人ひとりの生徒さんを見ていて、その視野の広さに驚きました。
NPO多言語多読の多読講座とまったく同じ雰囲気のようです。
「講師」の役割も似てますね。ブックトークはどうなのかな?
できるだけ近いうちにわたしもブライトンに行って、
実際の様子を見たいものです!
3つ目のクラスは日本語でゲームをするクラスでした。 ゲームをしながら日本語を喋ろう!というクラスです。 ダブルというすごく簡単なカードゲームを通して、様々な単語が覚えられるようにしておられました。 本当にすごく楽しく見学をさせていただきました。フランさんとつなげてくださって、ありがとうございました。
Shaniaさんに最初に会ったのは広島でした。
広島で多読を始めた中学校があって、そこでわたしが多読授業を
実演した(?)あと、宴会があってお母さんと一緒に出席してくれました。
細かいこといろいろShaniaさんについては書きたいのですが、
大きなことを二つだけ、Guy Fawkes night の話のあとに書きます。
それから、イギリスに来て生活してみることで、今まで日本で見てきた、ドラマやmusic videoなどの様々なシーンがようやく理解できた!という現象が私の中で最近起きています。 特に嬉しかったのは、Sherlock season 3 ep1の内容がようやく理解できたことです。 日本で見たとき、何度見返しても、ストーリ序盤でDr Watsonが誘拐され埋められていた木の山(?)に人形が刺さっていて、それを人々が囲んで、その山にオイルをかけて火をつけ、人形が燃え始めるとみんなが喜ぶシーンがどうしても理解できませんでした。というか人形が燃やされてるのにみんなが喜んでいるその光景が不気味で仕方ありませんでした。 11月に入ってすぐの頃、花火がたくさん上がるようになったので、花火の話をしていると、私の周りのイギリス人たちの何人かがbonfire nightについて説明してくれました。 そして、ようやく、あのSherlockのepisodeはbonfire nightの話だったんだと気づきました。 また、あの話の終盤には使われていないtubeの線路に一車両だけ電車があって、その中には爆弾が敷き詰まっていて、最終的にSherlock とDr Watsonはその爆弾を止めることに成功しますが、まだ止めるための方法が見つかってなくて、どうしようと焦っているときにCGでその電車が爆発してロンドンの中心部が大崩壊する想像のシーンが入るんです。 そのシーンも、そもそもbonfire nightはGuy Fawkesがロンドンの中心の爆破計画を立てていたけど、実行する前に警察に取り押さえられたことで多くの人の命が救われたことを祝う日という、この日の始まりのエピソードにしっかりと絡めてあったことにようやく気づきました。 このbonfire nightについての話を聞いたとき頭の中でSherlockのこのepisodeが蘇ってきて、一気に全部つながって理解できたのがとても嬉しかったです。 これは母に話しても、Sherlockを全く見ていないため分かってもらえなかったので、書かせていただきました。 説明するのが下手で読みにくくてすみません。
いえいえ上手でしたよ。とてもよく分かりました。
で、Shaniaさんのことでどうしても書きたいこと二つ!
一つはお母さんとShaniaさんのほどよい関係です。
Shaniaさんのシャドーイングは実際に会う前から、
スカイプでだったかな、聞いていて、とても素直な英語の音が
出ていました。そのことをブログで書きたいと思って、
スカイプでだったか、電話でだったか、娘さんのことを記事にして
いいですかと尋ねました。
するとお母さんは「いま娘に訊いてみます」とおっしゃったのでした。
しまった!と、ぼくは自分の不明を恥じました。
Shaniaさんのことを書くのだから、Shaniaさんに訊くべきですからね。
中学生の気持ちをお母さんにたずねるなんて、いかんです。
お母さんが娘さんをちゃんと意思を持った人間として配慮しているのだな、
と感心しつつ、反省したのでした。
もう一つ書いておきたいことは、さきほどのシャドーイングのことです。
でも、いつか聞いていただく機会があると思うので、感想だけを・・・
広島には電気通信大学でシャドーイングにはまった希代の I さんという
人がいるのですが、この人と二人で、Shaniaさんのシャドーイングを
聞いて、心底驚いたのです。
ぼくは「こんなにすばらしいシャドーイングは聞いたことがない」と言い、
I さんは「ぼくのよりうまい」と脱帽したのでした。
I さんは当時おとなではだれにも負けないくらいシャドーイングに
はまって、だれにも負けないくらいの時間数シャドーイングをしていて、
なんと英語のシャドーイングでフランス語が分かるようになったという
エピソードの持ち主なのです。
いや、それも語り始めるとあまりに長くなるので、日を改めて・・・
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