もうご存じでしょうが、多読も多読支援もずいぶん広がってきました。
けれどもその代償として、「おかしな多読」が増えています。
でもね、広がれば薄まるのは当たり前--最初から予想していました。
そこで、いまでも中心部分はぶれていないことをこのセミナーで確認します。
世の中にあまたある学会とは違います。業績のための発表はありません。
支援者一人一人の悩みや楽しみや迷いに焦点を合わせて語り合い、
だれもがほっこりと温かい何かを持って帰れる集まりにします!
https://tadoku.org/news/2018/05/24/5667
「続き」でいわゆる学会とは違うのだということを強調したいと考えます・・・
大学で英語の先生になって以来、いわゆる学会にはいくつも参加しました。
けれどもどれも期待外れ--おそらく世の中では「学会」というと、
なにかとてもえらい先生たちがすごい研究を発表したり、議論し合ったり、
という幻想を抱いているでしょうね。
そういう学会もどこかにあるのかもしれませんが、わたしがかつて出た
英語、英文学、英語教育関係の学会はどれもひどいものでした。
わたしはそういう学会の発表を「カラオケ大会」と評したことがあります。
その心は・・・
「おれの下手な発表を聞いてくれたら、おまえの下手な発表をきいてやろう」
ほんとに聞く発表聞く発表、下手なカラオケみたいなものばかりで、
わたしは学会をすべて退会しました。
(その後どうしても日本多読学会の会長になるようにと言われて、
2年間限りを条件に会長を務め、2年後に退会しました。)
NPO多言語多読の支援セミナーは多読支援をする人たちが、
多読と多読支援の喜び、驚き、悩み、苦しさを語り合う場です。
今年は何らかの形で模擬授業を考えていて、それを観ながら
多読支援の喜びと問題点と課題を洗い出そうと考えています。
なお、支援は学校だけではありません。児童英語教室も、親子も、
図書館の多読サークルもあります。なんらかの形でほかの人の多読を
手伝っている人たちが気軽に、遠慮なく参加してくださるとうれしいです。