なりきりシャドーイングのセイカ? 朋有遠方より来る・・・

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インターネットはすごいです。外国語獲得をすっかり変えてしまいそうだし、
古い友だちと再会することもできる。

先日の決まり文句にFacebook を通じて反響がありました・・・

柴田昭さんはわたしが大学院生で都立高校の非常勤講師をしていたときの
教え子! といっても最近娘さんの結婚式を報告していたから、
「教え子」というには結構な歳・・・
(自分だけ歳とっていないような口ぶりですが)

それはともかく、わたしがブログの一つ前の記事をFacebook に投稿した
ところ、こんなコメントを寄せてくれました。

はじめに耳に飛び込んできた感じとしてはウィシッタッ!(笑
消えたと思われる音を補ってそれらしい単語を当てはめても
意味をなさなくて困ってましたけど(そうやってる時点ですでにアウトですね)、最初の段階としてはある程度”聴けて”はいたんだなと。

ごく短い意見ですが、ことばの獲得を鵜の目鷹の目(まさか鵜の耳鷹の耳?)で
見張っている(耳をそばだてている)身にはとても示唆に富むものなのです。

たとえば最初に聞こえたというウィシッタッ!--よいですね!
なんといってもあの We should talk. の「音の形」は音の激しさが
大きな特徴です。(トップダウンのトップに位置する特徴)
ウィシッタッ!はあの決まり文句の音の形にぴったりの表記だと思います。

で、聞こえた直後はまだカタカナ英語が邪魔していないのですね!
それも驚いた。つまり、ぼくらの耳は汚れてないのですね。
耳が素直に音を聞いた直後に頭が割り込んできて悪さをする!?
音を語に変換しようとするんですね。

で、で、「消えたと思われる音」--これが実に大事で、
わたしがずっと「音は落ちる」と言っているのはこのことですね。
わたしたちの頭は、消えたと思われる音を補うのに、
その前後の音の情報や、その音を口から出すに至った気持ちや場面を
使って補うのではないだろうか?

だから音だけを聞いてもらったあの課題の出し方はかなりいじわる!
つまりいろいろ推測しようにも材料が与えられていない!
いわばことばは文字ではもちろんなくて、音だけでもなくて、
「ことばの氷山」を考えないとことばは説明できないことを
裏から明らかにしていることになります(と、わたしは思う!)。

こんな具合にいくらでも話は広がるのですが、
(たとえば「そうやってる時点ですでにアウト」はとても大事だと
思いますが、とても長くなるので、いつかまた。)最後に一つ・・・
最初の段階としてはある程度”聴けて”はいた
聞こえた音をそのまま、頭を通さずに繰り返しましょうという
わたしの意見はある程度当たっていたとも言えますね。

でも問題は予想が当たっていたなんてことじゃない。
問題は、いや課題は、最初の段階の次の段階で
「頭に首を突っ込ませない」ためにはどうするか?ということですね。

で、劇薬シャドーイングとか、高速英語シャドーイングとか、
いろいろ言ってきましたが、いまのところ試したいのは
なりきりシャドーイングだ、と!

おあとがよろしいようで・・・