実際の発刊は8月末になるはずですが、お祝いへ向けて着々と・・・
木曜日の講座生FさんはNPOの講座に通い始める前は藤沢市の図書館で
多読向きの本を借りていました。するとある日、カウンターに本を持って行くと
奇妙なことを聞かれたのです・・・
去年、多読を再開しようと思って、しかし、自分で全部本を買うのは負担が大きいので、とりあえず地元の図書館で借りられるものは借りて読もうと思って図書館に通っていました。
地元の中央図書館は、棚を見た限りではペンギンのGRが一束。あとmagic tree house が少し、という感じ。しかし、検索してみると、借りられてる多読用の本はかなり多そうでした。洋書絵本はかなり充実してて、芸術絵本は、このときそれなりに読みました。昨年の夏だったと思います。
借りられる冊数ぎりぎりにGRやら絵本やら簡単な英語の本を出した私に、カウンターの方は「あなたたちは何をしてるまたんですか」といいました。「え」と言った私に、「この本(GRのことらしい)をたくさんとっかえひっかえ借りてる人たちはなにをしてるんですか」。言葉そのままじゃないかもしれないですが、こんなようなことを聞かれました。
私は、いきなりの質問で、うまく説明できなくて申し訳なかったんですが、とにかく「やさしい英語をたくさん読んで英語力を上げようとしている流れがあって、そういう人たちが借りているんだと思います。少なくとも私はそうです」と説明しました。
市立図書館でも多読をしようと本を借りてる人がいて、図書館のスタッフの人のなかには、一部の本の動きが気になって人もいるようだなと、このとき思いました。しかし、一般の図書館で多読を続けるのは、かなり根気がいります。
多読を勧める本を見ながら、読みたい本があるかいちいち検索。あるとは限らない。あっても予約して順番待ちのことが多い。
予約した場合、1冊だけなのに(初心者ほど早く読み終わってしまう)取りに行く手間。早く厚く読みでのある本に移りたくなってしまう気持ちはすごくわかります。本当はやさしい本をたくさん読まないといけないのに。
そして多読はやっぱりだめだったになってる人はかなりいるんじゃないでしょうか。
あの根気は、NPOの蔵書を簡単に借りられる人には到底わからないと思います。今回の先生の図書館本でそういう事態が改善されたらいいなと思います。
少なくとも、私に質問した図書館スタッフの方は図書館本を見れば、こういうことかと納得されるでしょう。
普通の図書館を利用して多読を続ける人たちの事情はわたしはよく知らないのです、実は。
分かっているのは普通ではない図書館、たとえば豊田高専や知多市立中央
図書館などの愛知県の公立図書館の一部について、それから新宿区の
四谷図書館や曳舟図書館の例などだけです。
特に多読に力を入れているわけではない図書館では graded readers (段階別
読み物)さえ置いてないでしょう。これから各地の図書館のそれぞれの事情が
少しずつ分かってくるとみんなで対策を考えることができます。
ぜひ近くの図書館の多読本事情を知らせてください