NPO主催セミナー/講座

6月28日(日)新宿区大久保図書館で日本語多読ワークショップ!

Exif_JPEG_PICTURE

6月28日(日)、東京・新宿区立大久保図書館主催(協力:NPO多言語多読)の日本語多読ワークショップが、大久保地域センター(2階に大久保図書館があります)の会議室で開催されました。
図書館で、外国人の方が日本語の本を読むお手伝いをしたいというのが、私たちのかねてよりの願いです。ですから、このワークショップは、記念すべきはじめの1歩とも言える試みでした。

続きを読む

6月22日(月)バンコクの幼稚園で日本語多読ワークショップ!

Exif_JPEG_PICTURE

バンコクでの日本語多読普及活動の最終日は、幼稚園の保護者対象のワークショップを行いました。
教え子Nさんの経営する邦人向け幼稚園には、日本人はもちろん、日本人のお父さん、タイ人のお母さんというカップルの子どもたちもたくさん在園しています。この日は、こうしたタイ人ママさん8人に、多読を紹介ししました。
みなさん、お子さんが成長するにつれ、日本語をしっかり身につけてほしい、そのためには、自分も日本語がわかるようにならなければ、と焦る気持ちをお持ちのようでした。いくらご主人が日本人でも家の中の会話は英語やタイ語。忙しいご主人から日本語を教わる機会はほとんどないとのことです。
それなら、こういうやり方はどうでしょう、と多読を紹介しました。
ます絵本の絵を見てもらい、知っている言葉がちょっとあれば、全体が想像できることを実演しました。

Exif_JPEG_PICTURE

そして、ほとんど日本語がわからない方には、「レベル別日本語多読ライブラリー」のレベル0の本をCDを聞きながら一緒に読んでみました。
みなさん、熱心に読んでくれて、あっという間の2時間でした。
「あー、こんなみなさんに多読支援したいな~。きっとNPOのスタッフも同じように思うだろうな~」と思いました。うーん。遠くて残念・・・。
今後、ブッククラブを作って、幼稚園で定期的に多読ができたらいいですね、という話も出てきました。ぜひ、実現させてほしいと思います。

Exif_JPEG_PICTURE
(日本語習得の上での悩みを訴えるママさんに、自分自身の体験から答えるNさん。韓国人と日本人の間に生まれた母親を持つNさんは子どもの時から多文化で育ち、日本語、英語と言語を習得してきました。私が彼女に日本語を教えていたときは、まだ私が多読を知らず、短期間での「詰め込み」でした・・・汗)

後で聞いたのですが、うれしいことに、この後、ママさんたち何人かが一緒にバンコクの紀伊國屋書店に行き、早速「レベル別日本語多読ライブラリー よむよむ文庫」を注文してきたそうです。
楽しく読んでもらえたらうれしいです!
(粟野)

6月20日(土)タイ・バンコクの「にほんご多読セミナー」報告その1

Exif_JPEG_PICTURE

6月20日(土)、タイ・バンコクで「にほんご多読セミナー」を行いました。NPO多言語多読とChild Connect教育センターの共同開催です。
参加者は38名。内訳は日本語教師57%、(邦人対象)幼稚園教諭、保育士が34%、その他(主婦、学生、国連職員)9%でした。幼稚園の先生が多かったのは、Child Connetが幼稚園の先生と保護者をサポートする教育センターであるという事情から。また、なぜこうした機関と共同開催かというと、このセンター長は私の日本語学校時代の教え子なのです。18年間(!)ずっと誘われていたのに行けなかったバンコクに、こうした最高の形で行ける機会がついに巡ってきたというわけです。

さて、セミナー報告です。

Exif_JPEG_PICTURE

続きを読む

6月7日(日)特別セミナー「映画でTADOKU」報告

Exif_JPEG_PICTURE

6月7日(日)に英語多読特別セミナー第1回「映画でTADOKU」を開催しました(会場:新宿区NPO協働推進センター)。NPOの英語多読講座生、多読に興味のある方、多読を取り入れている英語の先生などを中心に28名が参加してくださいました。講師はNPO多言語多読の酒井邦秀理事長。

続きを読む

2015.4.18(土)英語多読無料体験会の報告

みなさん、こんにちは。
先日、新宿で英語多読無料体験会を行いました。そのご報告です。

当日はきれいに晴れ、お出かけ日和。そんな中、現受講生を含め、10名の方が参加してくださいました。

今回の担当は酒井理事長です。
まず、みなさんに体験会に参加された動機を伺いました。
・自分の子どもに読み聞かせをしたい
・大人向けの多読教室を開きたい
・「図書館多読への招待」を読んでぜひ地元の図書館に働きかけたいと思った
・転職するにあたって英語をなんとかしたい
など、さまざまでした。
新宿1

酒井理事長の話は
1)ことばの氷山(活字は氷山の一角に過ぎない)から、多読三原則が生まれるまでの経緯。
2)多読三原則とは
の話がなされ、受講者のみなさんは、どの方も熱心に聞き入っていらっしゃいました。

改めて、多読三原則とは
「辞書は使わない」
「わからない語は飛ばす」
「自分に合わない本は途中でも止める」
ということです。
学校や塾で、わからない語に注目し、ひとつひとつ調べたり暗記してきた(特に真面目な)方には最初はけっこう難しいものです。

また、やさしいシンプルな語彙の大切さが語られました。

新宿2
実際の体験では、文字のない絵本から読んでいただきました。
文字のない本を読むとは、絵をよく見て、どのように話が進んでいくのか、自分の頭の中に造りあげることです。イギリスのこどもたちはそうして、Oxford Reading Treeの最初の数冊を読み、徐々に一人で本が読めるようになっていくのです。

ORTはとても優れた絵本で、子どもを飽きさせない工夫、世界観を伝える工夫があちらこちらに仕掛けられています。それを発見しては、喜ぶ受講者のみなさん。物語の世界の中に入る、という経験を少しですがしていただけたと思います。

現受講生による体験談もありました。
「多読」とはいうものの、「読む」だけではない、そこにはとても広い世界が開けているのです。
この日お話してくださったKさんは、オンライン大学やスカイプによる「英語おしゃべり会」などを紹介してくださいました。さらに、物語の世界に入るといったいどんなことが起こるのか、ということを実体験から話してくださいました。
電車の中で泣いている人がいて、そのことをツイッターに英語で書いたのだそうです。それは一語一語、あるいはフレーズごとに英訳するのではなく、英語で浮かんだそのままを書いたそうです。では、その表現はどうやって学んだのか?それは、マンガ「スラムダンク」の英語版の第一巻にあったということです。つまり、登場人物のいる世界、場面、そしてその人の感情とともにいつの間にかKさんのからだの中に染み込んでいたとでもいいましょうか。少なくとも、ひとつひとつ調べて表面上和訳していては、あるいは機械的に暗記するだけでは決して出てこなかったことでしょう。

最後には質疑応答がおこなわれました。
みなさん、とても熱心に質問をしていらっしゃいました。
・多読に向いている(特に初期の)本はどこで手に入れられるか
・脳内音読はやがて消えるものなのか
・正しい発音を教える必要があるのではないか
・子どもに読み聞かせするときに日本語で説明してもよいか
など。

時間はあっという間に過ぎ、お開きとなりましたが、もっと質問をしたいと理事長をつかまえてお話をする人、講座の体験を申し出るひとなどとても盛り上がりました。

このような体験会はこれからも定期的に行っていく予定です。英語に苦労している人や、多読を始めたけれど、どうしたらよいのか分からなくなってしまっている人、多読を英語教室で取り入れたい人…など 必要としている方々にできるだけ届くようにスタッフ、講師一同 努力してまいります。

(山谷 麻由美)

3月29日(日) 写真で振り返る「第3回多読祭り」報告

tadokumatsuri_16

みなさん、こんにちは!
先日の日曜日に「第3回多読祭り」を開催しました!

のべ100名を超える来場があり、多くの出会いや、旧き仲間と再会することができました。
またいろんな催しを通して、楽しい1日を過ごすことができました。そこで今日の報告では、文章ではなく、写真で当日の様子をお伝えします。

続きを読む

2/7(土)英語多読支援者のための相談会!報告

IMG_1413

今月7日、英語多読支援者のための相談会が当事務所でおこなわれました。
講師は伊藤幸子先生(渋谷教育学園渋谷中学高等学校 英語科)で、昨年支援者のための連続講座を担当してくださった方です。

当日は土曜の夜にもかかわらず、学校の先生、司書の方、多読実践者の6名が集まってくださいました。

1多読とは?
自己紹介のあと、まず「多読とは?」をテーマに、出版されたばかりの『図書館多読への招待』の中から多読実践者の声を引用しながら「生きた英語に」「たくさん触れる」ことの重要性が語られました。

IMG_1413

2学校教育・英語の授業/レッスンとの整合性
従来の学校英語で扱ってきたのは、おもに英文法・構文・和訳して理解しようとするreadingでした。これらのねらいは「日本語で理解できる」「テスト問題に正解できる」「文法・構文・語彙の理解と習得」などです。それに対し、多読では「生きた英語にたくさん触れる」「自発的読書活動の習得」を目的とします。特にこの「生きた英語にたくさん触れる」ことがこれまでの日本の英語教育に抜け落ちていた部分ではないかと伊藤先生はおっしゃっています。

ただ、多読を行うに当たっては学校特有の課題が存在します。そのひとつはテスト問題に対応できないということです。そのために他の教員や保護者の方の理解が得られない場合があります。伊藤先生は「なんとかうまく多読を英語のカリキュラムにしのびこませる」ことが必要と強調されました。
また、どのような意図を持って学校で多読を行うのか、どのようにして生徒たちに生きた英語に触れさせるのか、自発的読書活動に導くのか等、しっかりとした考えを持つことだとおっしゃっていました。

語彙については、まったくゼロから始める人に対してはそれなりの工夫が必要とのことでした。このことは、帰国子女であり、ご自身が日本語習得にご苦労された体験も交えて語られました。
IMG_1412

3多読に適する図書
ここでは、Oxford Reading Tree (ORT)、Longman Literacy Land Story Street(LLL)をはじめ、I CAN READなどの絵本、Oxford BookwormシリーズなどのGraded Readers、英語圏の児童書などが紹介されました。
IMG_1415

4多読実践の実際
学校によって多読を行える条件はさまざまで、どの本を何冊そろえるか、何年生を対象とするか、週に何度行うか、図書館の中の工夫(ポスター展示、ブックカートの利用、本棚の工夫)など多様な実践例が紹介されました。

5質疑応答
Q1 多読図書の置き場所、管理はどのようにするか?
A1 (例)図書室のほかに 空き教室や空きスペース、教科室の利用など。

Q2 多読授業時に、生徒が移動するのか、図書を教室に持って行くのか?
A2 学校によってさまざま。両方の例がある。

Q3 問題点は何か?
Q3 多読授業では本を生徒が自分で選ぶため、教室内を移動したりしてうるさくなることがある。他の教室への配慮、他の教員・教科との折り合いが大切。

その他、具体的に勤務校の状況をもとに質問や報告が活発になされました。
IMG_1417

参加者はどの方もたいへん熱心で、事務所の絵本や漫画を参考にメモをとる方、伊藤先生への相談などお話はいつまでもつきない様子でした。

これから始める予定の学校の先生方、また始めたばかりの学校ではご苦労もいろいろとあるようです。当NPOでもこのような相談会などの機会を利用して、先生方や司書の方々のサポートをしていければと思います。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

※参考図書
『図書館多読への招待』酒井邦秀、西澤一 日本図書館協会
“Extensive Reading in the Second Language Classroom” Jack C. Richards

(文責・写真 山谷麻由美)