多読から学会発表へ

2010年10月30日
カテゴリ : 多読的おしゃべり, 多読的ライティング

電気通信大学の学生で、「islaverde」さんの妹さんに負けないくらいの
「多読の申し子」がいます。いやなことは絶対やらない・・・

その申し子が台湾で学会発表をして好評だったようです・・・

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この人の強さは以下のまとめを読めばわかります。

発表用のパワポと原稿の作成にあたって心がけこと

パワポについて
・ 日本で発表しているときと同様になるべく図を大きく多くした
・ 先輩や指導教官には覚えられない文章はパワポに書けと言われたが,
  かっこ悪いし見にくくなると思って無視した

原稿について
・ なるべく簡単な文章にするようにした
・ 回りくどい言い方や,難しい文法は使わないようにした
・ 難しい言葉はなるべく使わないようにした
・ 一つの文章が一息で言えるくらい短くなるように努力した
・ もし,長くなってしまった場合は複数の文章にわけた

日本でのこと
発表練習で心がけたこと
・ まずは一通り作成した原稿を読んでみて,一息ついても大丈夫な箇所に
  印をつけた
・ ひたすら読んだ(ひたすら練習)
・ 日本語を完全に忘れて,なるべくカタカナ英語にならないように努力した
・ 英語独特の抑揚やリズムを自分なりに,何度も読むことによって,なんとなく
  身につけてみた(自己流ですが)
・ ジェスチャーをつけてみた
 (緊張したときにリラックスするきっかけにするために)
・ どうしても意味のわからない文章,言いにくい文章は先生に直してもらった
・ 大きな声で練習した(そのため学校のベランダでいつも練習した)
・ なるべくキーワードをはっきり大きい声で言う努力をした
・ 立って練習した

この「先生」というのは不肖さかい@tadoku.orgです。

わたしがやったことは、短くすること、簡単な表現にすること、でした。

他人からの評価
日本での発表練習時
・ ジェスチャーがあるとこがいい
・ パワポの絵が大きいのがわかりやすかった
・ 細かい英語はわからなかったけど,パワポとキーワードでなんとなく理解
 できた
・ 英語が日本人の英語のしゃべり方じゃなくてよかった

この人の発表は唯一「日本人らしくない英語」だったようです。
それは外国人の評価でもわかります。

一方先生(助教)
・ 発音をもっと丁寧にした方がいい
・ 早くてよくわからなかった

非常に厳しいことを言うと、この「先生(助教=昔の助手)」の批評は要するに
「日本人によくわかる発音で日本人にわかる速さではなかった」
ということらしいです。

学会発表時
・ たくさん練習したことにより,しゃべり出したらあまり緊張しなかった
・ なるべく会場のほうを見て発表するようにした
・ 一つだけの心残りは発表日前々日に元指導教官の指示で,一つ言うことを
 増やしたのだが,そのセリフがうまくかけなかったこと
・ もうちょっと時間と心の余裕があれば書けたとは思うけど
・ 大きな声で話した
・ ジェスチャーを練習どおりやった

先生のアドバイス・指導を無視したこと
・ 原稿を覚えることをやめた
・ 覚えられたものは覚えたが,どうしても覚えられないものに関しては,
  無理に覚えることはしなかった
・ うろ覚えでつかえながらしゃべるよりは,原稿見てでも自信を持ってすらすら
 しゃべるほうが説得力もあってかっこいいと思ったから
・ またパワポに文を書くと見にくくなって,かっこ悪いと思った
・ 完全に暗記する必然性がないと判断したため
・ しっかり発音した方がいいという言葉も無視した
・ 英語には英語の発音があり,日本語とは違うと思ったから
・ 日本人だけのための発表の場ではないので,必要ないと思った

この「先生」はだれのことなのか、よくわかりません。
わたしは「原稿を覚えるように」と言ったっけ?

学会発表に関する他の人からの評価・感想

日本人
・ 口頭発表が初めてとは思えない(チェアマン)
・ 英語がんばってるなって思った(電通を卒業した現在助教の人)
・ 完璧だと思った,英語だった,すごくうまかった(後輩)

ま、この「後輩」の評はまだ英語に慣れていない人が、ちょっとでも英語を
話す人を見たときの感想ではないかと思われます。

  (その意味では、Skypeおしゃべり会 で話しているみなさんの英語は
   ほとんどの日本人に 「英語だった、すごくうまかった」と言われるでしょうね。
   でもわたしたちはもう少し磨きましょうね。)

外国の人(日本語もしゃべる人)
・ あなたの英語はとてもわかりやすい,ききとりやすかった
・ わかりやすい発表だった
・ 全然眠くならなかった
・ おもしろかったよ
・ 英語しゃべれるのに,なぜ普段しゃべらないのか?

日本人の先生が 「もっとはっきり、もっとゆっくり」と言っていたことを
思い出してください。それが英語に慣れた外国の人には
「とてもわかりやすい、ききとりやすい、英語しゃべれる」と映ったわけですね。

自分が見た日本人の発表に関して思ったこと
・ 抑揚がほぼない
・ カタカナ発音
・ 何か暗い
・ 声が小さい
・ 口の開け方が小さい?
・ 個人的には発音をなるべくカタカナにしないようにしてるが話し方に抑揚の
  ない人よりは,カタカナ発音でも抑揚をつけようとして話している人のほうが
  発表内容は少しでも理解しやすかった

以上です

抑揚 つまり メロディー ですね。

一つ一つの発音よりも メロディー(と、リズム)が大事だということだと思われます。
(そこを感じ取ったこの学生はなかなかいい感覚をしていると思う!)

発表用のパワポと原稿の作成にあたって心がけこと

パワポについて
・ 日本で発表しているときと同様になるべく図を大きく多くした
・ 先輩や指導教官には覚えられない文章はパワポに書けと言われたが,
  かっこ悪いし見にくくなると思って無視した

原稿について
・ なるべく簡単な文章にするようにした
・ 回りくどい言い方や,難しい文法は使わないようにした
・ 難しい言葉はなるべく使わないようにした
・ 一つの文章が一息で言えるくらい短くなるように努力した
・ もし,長くなってしまった場合は複数の文章にわけた

この辺も、わたしとしては「多読的」と言いたいところです。

日本でのこと
発表練習で心がけたこと
・ まずは一通り作成した原稿を読んでみて,一息ついても大丈夫な箇所に
  印をつけた
・ ひたすら読んだ(ひたすら練習)
・ 日本語を完全に忘れて,なるべくカタカナ英語にならないように努力した
・ 英語独特の抑揚やリズムを自分なりに,何度も読むことによって,なんとなく
  身につけてみた(自己流ですが)
・ ジェスチャーをつけてみた(緊張したときにリラックスするきっかけにする
  ために)
・ どうしても意味のわからない文章,言いにくい文章は先生に直してもらった
・ 大きな声で練習した(そのため学校のベランダでいつも練習した)
・ なるべくキーワードをはっきり大きい声で言う努力をした
・ 立って練習した

キーワードをはっきり大きい声で言う つまり メロディーとリズムをはっきりさせる
ということと言っていいと思われます。

さて、あしたは文京学院大学付属中学校で授業を見せてもらいます。

で、おやすみ グゥー・・・