オンラインはじめてクラス:「超楽しい~!」でなくても。
「はじめてクラス」は、英語多読をこれから始めてみたい方に「はじめの3か月」を体験していただくクラスです。ですが、今期(2023年冬期)は、定員6名のうち半分にあたる3名が「多読経験者」でした。過去の多読経験や、やめてしまった理由についてお聞きする機会がありました。
10年前に、多読をやってはやめるを繰り返したという方は、「(前は)訓練だった。今回は過程でも楽しいことがあるとわかった」そうです。 他の人が多読を楽しんでいる「熱についていけなかった」という方も。これは、重要な指摘だと思います。熱いブックトークを聞いて、自分はそこまで楽しんでない→多読向いていないんじゃ?と思ってしまう、というパターンです。
人に多読をすすめる時、「とにかく楽しんでください」とか「ただ、楽しめばいいんです」と言ってしまいがちなのですが、「楽しさ」も人それぞれ。「まあまあ」「そこそこ」、なんだったら「嫌ではない」程度でもいいのかもしれません。それほど熱心でなくても、読まない日がしばらく続いても、何となく触れているうちに英語の本を読むことが普通になったり、字幕なしで映画やドラマを見るようになった人たちも見てきました。「超楽しい~!」じゃなくても大丈夫、ということもお伝えしなくては、と思いました。
私も、かなりの三日坊主体質です。10年以上続いているものは、さぼっても遅刻してもしばらく休んでも許してくれるものばかり。でも気がつけば、前にはできなかったことができるようになっていました。大人は進級や単位取得のために多読をするわけではないので、何年でも続けられます。「経験者」のみなさんも今度は続けてくださるそうですので、また多読仲間としてお会いするのを楽しみにしています。
事後アンケートより抜粋
- 長年英語の文字にアレルギーというほどではないですが、忌避感を抱いてました。最近ではDeeplやGoogle翻訳なども発達して英語テキストを見たら読めるか読めないかの検討もなく即翻訳してました。辞書を使って暗号解読する気はありませんでした。昨日Twitterで駐日米大使のツイートが流れてきた時に翻訳ボタンを押すという考えの前に、読んでみようという気が起こり、実際に読むことができました。以前なら「読まない」か「翻訳ボタンを押す」の二択でしたが変わったなあと思いました。
- 英語は勉強するものという考えで今までとらえていましたが、楽しい趣味として気楽に絵本を開く自分がいました。色んな目的を持って、色んなレベルの人たちが多読を楽しんでいることが分かり、励みになりました。私もまた、これを機に多読を続けて3年後、5年後どこまで成長しているか自分でも楽しみです。
- 特に大きな変化はありませんが、以前に多読に取り組んでいた時よりもオンラインだったのでORTを身近に手に取れるようになりました。
(2023冬期・木曜夜はじめてクラス担当 小川)