これから多読をはじめる人におすすめのやさしい絵本を紹介します。多読をしている人なら誰もが知っているような「定番もの」ばかりを集めました。おとなが絵本!? と思われる方も、まずは紹介文を覗いてみてください。きっと気になる本がみつかるはず!
絵本の「絵」はことばの獲得には欠かせません。絵本の大事な役割については次の2つの記事で詳しく解説しています。
選書の相談は多読仲間へ!
読み終わったら「むずかしかった」「おもしろかった・つまらなかった」などの感想を 多読フォーラム に投稿してみましょう。多読仲間が次の素材選びを手伝ってくれます!
Oxford Reading Tree シリーズ (ORT)
by Roderick Hunt (Author), Alex Brychta (Illustrator)
Kipper の家族を中心に、シリーズ前半はイギリスの日常を描いたほのぼのとしたストーリー、後半は「マジック・キー」を使って時空を超える冒険物語です。こどもたちが自分で本を楽しめるようになってほしい――作者・挿絵のお二人の想いが、くすっと笑えるオチのあるストーリーや、遊び心あふれる絵にたっぷり表れています。まさに絵を楽しむ多読にぴったりのシリーズ。
Oxford Owl:無料でORTが読めるウェブサイト
簡単なアカウント登録をすることで、ORTシリーズをはじめ、200冊近くのやさしい絵本を朗読音声付きで楽しむことができます。 詳しく
My Friend Is Sad
Elephant and Piggie シリーズ
by Mo Willems (Author, Illustrator)
象のGeraldと豚のPiggieの友情の物語。シンプルなイラストに、単純なようでひねりのきいた展開、ストンと落ちるストーリー……。何冊でも読める!ふたりの掛け合いがおかしい人気シリーズです。(katobushi)
Pete’s Big Lunch
Pete the Cat シリーズ
by James Dean (Author, Illustrator)
Peteという猫ちゃんが主人公のシリーズもの。お腹がすいたPeteはサンドイッチを作るけれど、何かたりない。おいしそうなものをどんどん積み上げていくといつの間にかひとりでは食べきれないものに。どんな時でも無表情で素朴なイラストも魅力です。ナンセンスもの。(slo)
Maisy’s Bedtime
Maisy シリーズ
by Lucy Cousins (Author, Illustrator)
ねずみ女の子メイシーちゃんが仲良しの動物のお友達と一緒に遊んだり、お出かけしたりと日常のお話が描かれたとてもかわいいシリーズです。鮮やかな色遣いも大変魅力的です。(ナナ)
When Tiny Was Tiny
Tiny シリーズ
by Cari Meister (Author), Rich Davis (Illustrator)
僕のTinyはほんの子犬だったのに、今では大きな大きな犬。でも心は小さな時のままだから、物を壊したりもする。だけど大きいからできることもあるんだ。少年と大きな犬Tinyとの交流がたまらなく微笑ましい。(Owly)
I Am a Leaf
I’m a …シリーズ
by Jean Marzollo (Author), Judith Moffatt (Illustrator)
メープルの葉が自分のことを話してくれます。色鮮やかに四季はめぐり、太陽や雨から栄養をもらい、繁った葉は虫たちの栄養に。自然科学だけど、コラージュの挿絵も温かく物語として楽しめるシリーズです。(じゅんじゅん)
Clifford Makes a Friend
Clifford シリーズ
by Lucy Cousins (Author, Illustrator)
ありえないほど大きな赤い犬、Clifford。ある日、男の子と出会います。男の子が走れば、Cliffordも。男の子がジャンプすれば、Cliffordも。すっかり楽しくなった二人は友達に。アニメ版あり。(かっこ)
Potty
赤ちゃんシリーズ
by Leslie Patricelli (Author, Illustrator)
はじめてのトイレに挑戦!うまくできるかな?――赤ちゃんならではの視点で、はじめてのあれこれ、好きなもの、気になることなど描かれています。とにかくかわいい!このかわいさに悶絶必至です!シリーズ名がないので作家名で検索を。(じゅんじゅん)
Hi! Fly Guy
Fly Guy シリーズ
by Tedd Arnold (Author, Illustrator)
シリーズ1作目。少年とペットFly Guyの運命の出会いを描く。ハエなのにしゃべれると感動しまくるBuzz、深まりあう友情!大胆な絵とギラギラの表紙! くせになります。(FJ)
Dragon’s Merry Christmas
Dragon’s シリーズ
by Dav Pilkey (Author, Illustrator)
やさしくてちょっと抜けてるDragonのクリスマスのお話4話。短いけれど温かくユーモラスなお話がたまらない。キャンディでリースをつくるのだけど、食べたくて食べたくてたまらず、じっと睨んで我慢するお話は何度読んでも吹き出しちゃう!(たんぽぽのわたげ)
Bathtime for Biscuit
Biscuit シリーズ
by Alyssa Satin Capucilli (Author), Pat Schories (Illustrator)
子犬のBiscuitを飼い主の女の子が世話するお話。遊び盛りの子犬の気持ちや動きが生き生きと描かれています。最後にはとんでもないことも起ります。そうだそうだ、あるあると、うなずきながら気楽に読み進められます。(yosshiy)
Henry and Mudge and Annie’s Good Move
Henry & Mudge シリーズ
by Cynthia Rylant (Author), Suçie Stevenson (Illustrator)
大きな犬のMudgeと飼い主の男の子Henryの日々のお話。一緒に遊び、いたずらをし、失敗もします。悲しい時、さびしい時、不安な時もあります。でも、二人いっしょだから大丈夫。ほんわりとした気持ちになるシリーズです。(yosshiy)
Winnie Flies Again
Winnie the Witch シリーズ
by Valerie Thomas (Author), Korky Paul (Illustrator)
森の魔女Winnie のお楽しみは、黒猫Wilberと箒でお出かけすること。でも近頃の空は危なくて。よし、杖を振って呪文を唱えて解決だ!うまくいくかな? 人気シリーズ。(FJ)
Froggy Gets Dressed
Froggy シリーズ
by Jonathan London (Author, Illustrator)
冬眠中に雪を見て大喜びのFroggy。外で遊ぼうと飛び出すも「何か着るもの忘れてない?」とおかあさんに呼ばれる。何度も出てくる”Frrroogy!” “Wha-a-a-a-a-t?”のやりとりと、何度も何度も脱いだり着たりがおかしい。(たんぽぽのわたげ)
Fancy Nancy and the Boy from Paris
Fancy Nancy シリーズ
by Jane O’Connor (Author), Robin Preiss Glasser (Illustrator)
ナンシーのクラスにパリから男の子が転校してきます。フランスに憧れるナンシーは彼と友達になりますが……。かわいらしいイラストとは裏腹に(?)、さりげなく科学や文化的な内容もあつかうストーリーが男性にも人気のシリーズ。(katobushi)
Busy, Buzzy Bees
Rookie Read-About Science シリーズ
by Allan Fowler (Author)
羽音が聞こえてきそうなタイトル。そう、働き蜂はいつもいつでも忙しい。女王を守り、巣を作り、子を育て、蜜を集めることは花をも育てます。自然科学を幅広く紹介しているシリーズです。
祝祭日を紹介しているシリーズ もおすすめ。(ココ)
My Dog
Welcom Books シリーズ
by Sarah Hughes (Author)
「ぼくはトミー。この子はペッパー」飼い犬を紹介しながら、犬のために必要なことを教えてくれます。シリーズを通してこどもの視点で語られているものが多く、伝記には日本人に馴染みのない人も紹介されています。(じゅんじゅん)
Chicken Licken
Usborne First Readingシリーズ
by Russell Punter (Author), Ann Kronheimer (Illustrator)
Chicken Licken は頭に落ちてきたどんぐりに驚き、“The sky is falling!” と、この一大事を王様へ告げるべく道を急ぎます。有名なイギリスの民話。朗読CDは英米収録。(じゅんじゅん)
Literacy Land: Story Street (LLL)
by Jenny Alexander and others
このシリーズは、段階が進むと登場人物たちも成長し、その過程で経験するいじめや両親の離婚などもテーマとして採り上げられています。おとなが読んでも(おとなになって読むからこそ)胸が締め付けられるエピソードも。(じゅんじゅん)
YO! YES?
by Christopher Raschka (Author, Illustrator)
街角で出会う2人。“Yo!” 声をかける男の子。“Yes?” 自信なげに答える男の子。交わす言葉は一言、二言なのに、心は通じ合う。一つの言葉にさまざまな気持ちが込められていることに気づかせてくれる1冊。(プリン)
No, David!
by David Shannon (Author, Illustrator)
いたずら盛りの男の子、Davidの一日が綴られた絵本です。男の子が何かやらかすときの顔は、どこの国でも同じなんですね。てんてこ舞いのお母さんが発する言葉とDavidの表情の変化を楽しんで下さい。(Miya)
The Very Hungry Caterpillar
by Eric Carle (Author, Illustrator)
ご存じ「はらぺこあおむし」の原作です。はらぺこのCaterpillarがりんご、梨、イチゴ、ケーキなど次々お腹に入れ、最後には美しい蝶に変わります。Eric Carle 独特の美しい挿絵をたっぷり楽しんでください。仕掛けが楽しい絵本です。(slo)
TUESDAY
by David Wiesner (Author, Illustrator)
空飛ぶ絨毯ならぬ浮遊する葉っぱを乗りこなすカエルたち。ありえないリアル感。一夜の夢をお楽しみください。同作者の
Flotsam も人気。少年が浜辺で見つけたカメラには、衝撃の事実をとらえたフィルムが入っていた。時空を超えたミステリーはどこまで続く?(FJ)
The Kissing Hand
by Audrey Penn (Author), Ruth E. Harper, Nancy M. Leak (Illustrator)
つぶらな瞳、タレ目に見える顔の模様とその体つき。アライグマの子の愛らしさにまず心をわしづかみにされます!描かれている情愛は幼い子どもだけのものでなく、大人の目線でこそ味わえる面も持った良質な絵本です。(はねにゃんこ)
OWL Babies
by Martin Waddell (Author), Patrick Benson (Illustrator)
三羽の子フクロウのきょうだい達がじっとお留守番をするお話。夜の森の静寂、フクロウの羽毛や木のうろの手触りまで伝わってくるような細密な絵が素晴らしい。セリフとともに三羽の個性もお楽しみください!(はねにゃんこ)
The Three Robbers
by Tomi Ungerer (Author, Illustrator)
極悪非道な三人の追い剥ぎ。ある日三人は小さな女の子に出会います。そして…。これはいたいけな少女にメロメロになってしまったおじさんたちの物語です。効果音も音楽もひとの声のオーディオブックも抜群におもしろいです!(pom)
Otto The Book Bear
by Katie Cleminson (Author, Illustrator)
絵本の中のクマ、Ottoは子どもたちに読んでもらうことが何よりの喜びでした。ところがある日、持ち主の家族は引っ越してしまいOttoはがらんとした家に取り残されます。ひとりきりになったOttoが冒険の果てに出会ったのは…。やわらかいイラストの温かい物語です。(slo)
The Stray Dog
by Marc Simont (Author, Illustrator)
ピクニックで1匹の犬と出会った家族。連れて帰りたい子ども達。でも飼い主がいるかもしれないからと諭され置いて帰るのですが…。家族の心が一つになるところ、子どもたちが犬を救うためにとっさに取る行動にほっこり。絵がたっぷり語る絵本です。(たんぽぽのわたげ)
I want my hat back
by Jon Klassen (Author, Illustrator)
Lost and Found
by Oliver Jeffers (Author, Illustrator)
Cat Heaven / Dog Heaven
by Cynthia Rylant (Author, Illustrator)
大切なお友達の
ワンちゃん や
猫ちゃん が天国に行ってしまったら? 神様に見守られて幸せそうに天国を駆け回る彼らの姿を見てほっとすることでしょう。Newbery Medal作家シンシア・ライラントさんの素朴な絵と文があなたの心を慰めてくれます。(プリン)
The Tiger Who Came to Tea
by Judith Kerr (Author, Illustrator)
ピンポーン。誰かしらとドアを開けたら虎がいた。気安く招き入れたはいいものの、そこはやはり虎、食べ方も飲み方も容赦ない。家中のものをすっかり食べ尽くし、ごちそうさまと悠々と帰っていった。シュールなのにうなずける、絵本の魅力がつまった一冊。(Owly)