3月9日(土)荒川区・語学スキルアップ講座「英語・日本語多読のすすめ」

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3月9日(土)に荒川区の語学スキルアップ講座で「英語・日本語多読のすすめ」と題する講演を行ってきました。
講座が行われたのは、荒川区の「ゆいの森あらかわ」という施設です。2年前できた建物に、素敵な図書館がありました。
4階建てで真ん中に吹き抜けがあり、そこかしこに本を読むスペースが設けられています。一日中、過ごしたくなる気持ちのいい空間でした。

今回は、その図書館におなじみOxford Reading Tree をはじめとする英語多読図書とわれらが「よむよむ文庫」(アスク出版)が導入されたのをきっかけに英語、日本語両方の多読のすすめをお話しすることとなりました。主催は荒川区国際交流協会。企画立案してくださったのは、国際交流協会の職員で、日本語多読の本をいっしょに作成してきた仲間のKさんです。

参加者は30人ほど。
最初に、酒井理事長が、英語多読について語りました。

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これまでどうして英語ができるようにならなかったのか、それは英語の量と質が足りていなかったから。多読でやさしいものからたっぷりと絵とともに楽しみながら読書した人の実例を引きながら、多読についてお話ししました。
80歳近くで多読を始めた「人間国宝」さんのお話、ペーパーバックを楽に読めるようになった大学生の話など、どれもみなさんの興味を引いたようです。
人間の体を樽にたとえた、いまやおなじみのマウスアートも登場。会場は笑いに包まれていました。
そして、後半は、実際にOxford Reading Treeを読んでいただくワークショップの時間です。

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快調にページをめくるみなさんに講師の酒井から「速すぎる!」との声が飛びます。
「よく絵を見て!」「何が落ちていますか?」「変な人はいませんか?」…etc. さすがに参加者の小学生は、さっさと見つけて参加者をリードします。
こんな簡単そうな英語の本でも、実は、私たちの英語の常識?は覆されます。climbは「登る」じゃなさそうだ、onは「~の上」じゃない・・・へええ、とはじめて聞く話にみなさん目からウロコだったようです。

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休憩後は、筆者(粟野)が日本語多読の紹介をしました。

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日本語教育関係者は数名しかいませんでしたが、多くの方が残って話を聞いて下さいました。
ボランティアで日本語を教える方、プライベートレッスンを長くやっていらっしゃる方などがいらっしゃいましたが、私たちのつくった多読用図書は知らなかったそうです。まだまだ知られていませんね、日本語多読・・・。
そこで、主に、私たちがやってきた多読普及活動の紹介とボランティア多読クラスの参加者の様子や変化を動画を交えながら見ていただきました。

その後は、日英の多読用図書の導入に尽力されたポーランド出身の司書さんによる図書館guided tourが行われました。
「ゆいの森あらかわ」で、多読を楽しむ人が増えますように!

(粟野)