1/4(日)「オンライン日本語多読授業入門講座」 報告

みなさま、明けましておめでとうございます。NPOでは、新年1月4日にオンライン日本語多読入門講座を行いました。参加者は5名、地域の支援をしている方、日本語学校、大学関係など所属はさまざまで、1名は海外からでした。前半の理論を私、纐纈、後半の実践を拓殖大学別科の浅井さん(準会員)が担当しました。

前半では、まず多読の定義や精読との違い、読みものについてお話ししました。それから私が行なってきた多読授業の紹介をし、多読の効果や教師の役割、多聴多観についても触れました。大変駆け足になってしまいましたが、多読のエッセンスが伝わっていれば幸いです。
(多読クラスの学生の反応。圧倒的に「リラックスできる」が一番多い)

後半では、浅井さんがご自分の担当する授業について、くわしくお話ししました。拓大別科では多読は必修授業となっていて、全クラスで行っています。自律学習・協働学習として位置付け、アウトプットを意識しながら読むことでブックトークにつなげていることは、とても興味深かったです。週105分の多読授業の内容は、個人読みの他、読み聞かせやグループ読み、多書などのカテゴリーがあり、学習者と相談して決めているとのことでした。

(別科や日本語学校で全クラスで多読を取り入れている例は少ない)

研修時、先生たちからは、読書嫌いの学生への対応、自分の多読授業が正しいか分からない、などの意見が出たそうですが、それぞれにきちんと答えが用意されていました。学習者の声として、ブックトークが好き、読むことが速くなった、全部読まなくてもいいことが好き、などがありました。すばらしい多読プロジェクト作品も見せてくださいました。
参加者からの質問タイムでは、子供支援のやり方、効果を測る方法、上級者への対応、どのぐらいの時間個人読みをするのが適当か、といったことが挙げられました。

以下事後アンケートからの抜粋です。

・理論と実践、ノウハウを丁寧に教えてもらえて大変勉強になった。
・学習者が自分でコントロールすることを強く望んでいるというのが目からうろこだった。
・これからは読み聞かせ+多読をメインにして自分の子供に教えたい。
・多読の授業において学習者が文法や文の構造などについて疑問を持った場合にどうするのか、お薦めのマンガなどについてもう少し聞きたかった。
・自分は本が好きだが、年齢国籍問わず本離れが進んでいるので、学習者に読書の楽しさ・自分にも読めたという達成感を伝えるにはもってこいだと思った。本の世界に入り込む時間を作ること、そこで生まれたイメージや想像力を大切に育んでいけたらと思う。

次回の同様の講座は、2月1日(日)午後4時からの開催となります。ご興味ある方はぜひ、お申し込みください。
https://tadoku.org/japanese/online-courses-for-supporters/

(正会員 纐纈 記)