蹴りたい背中

2009年10月28日
カテゴリ : 多読的おしゃべり, 多読的ライティング
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みなさんは多読・多聴をなさってきた・・・

たくさん話すのも書くのも、多読的にやればよろしい・・・

それなのに、みなさんはためらっている!

読んだこともない本の題名を借りてわたしはみなさんに申し上げたい!!

さあ、いつまでも座ってないで立つんだ、立って歩きだそう!!!

    じゃないと、さかいが行って、背中を蹴っ飛ばします・・・)

先日ある方からいただいたメールに背中を蹴飛ばされて、
みなさんの背中を蹴飛ばすことにした・・・

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なににせよ、みなさんは多読でうまく行ったのだから、
ほかのことも(言葉に関することは)「多読的に」なさればよい!

ところで、やはりブログに書かれていた「プロって何?」の話題ですが、
YYYYYYさんの

それで、英語があたりまえにない人は、
”英語ができる”ではなくて、
”英語が使える”
英語を使ってハッピーになれたかどうか、それだけ振り返ればいい。

には、心から同感でした。
実は、(これは恥ずかしいので絶対にブログに載せないでほしいところです!) 今から4,5年前だと思うので、多読を始める前か、始めたばかりのころですが、私は友人2名に英会話を2,3ヶ月教えていたことがあります。もちろん無料で。
私の英語の実力から言えば、他人様に英語を教えるなんてできるような立場ではありませんが、私には2年間アメリカで、「当たって砕けろEnglish」を使ってきた経験があります。度胸があれば自分が思っている以上会話はできると体験しました。(恐ろしいほど大きな勘違いもありましたが)
で、近いうちにアメリカ人の高校生をステイさせることになっていた友人に、その
「当たってくだけろEnglish」を伝授しました。

「絶対ブログに書かないで」というのを七重の膝を八重に曲げてお願いしました。
そのくらい、わたしの気持ちにぴったりの話なのです。

当たって砕けろEnglish--いいですね。そうですよね!
わたしがtadoku授業で使っている英語などもまさに「当たって砕けろEnglish」です。
大きな声で堂々と! まわりは母語話者の先生も含めて英語の先生ばかりの教室で
どんどんしゃべっています。

    (プロもどきの先生方はときどき、すこしだけ、(用意してあった)極めて正しい
     英語をお話になります。)

彼女たちはほんの2ヶ月あまりで飛躍的に英語を使うようになり、
その度胸のよさに、私自身が1番驚いたほどでした。
私が心がけたのは、とにかく大きな声で単語を口にすることができるようにすることと、ちょっとした技=たとえば紙に絵を描いて説明したり、小道具(ペンやキーホルダー)を使って家族構成などを紹介すること=を知っていてもらうぐらいで、3人でぐちゃぐちゃな英語に大笑いしながら進めてきました。
あれはまさに、「英語を使ってHAPPYになる」ことに成功したHAPPYなtrainingだったと自負しています。

これはYYYYYさんの外国語とのつきあい方とおなじですね。
そして、「パピイ」さんやわたしが掲示板で「芋羊羹」さんに助言したこととまったく同じ!

世の中のプロの先生方(nativeであろうと何であろうと)に習って、ちっとも上達しない人たちを見るたびに、「私が教えてやろーか?おもしろいんだってば!」って持ちになります。

これはYYYYYさんの気持ちとぴったりおなじだと思うな!

今の私なら、多読も使って、もっと楽しめるだろうなぁ。私自身の世界が広がりましたからね。
でも、世の中の英語の先生は、英文科を卒業した英検準1級以上保持者とか、TOIECやTOEFLで高得点を取る方々が中心。私の出る幕はありません。
AAAのBBBさんを初めとする、ブログや掲示板に登場する素敵な先生方を陰ながら応援します!!!

いえいえ、出る幕はありますよ、いくらでも!
そういう場所も広げていきたいですね、多読村で。

ところで、何度目かの告白になりますが、いままでわたしの書いたものをご存じない
人もいらっしゃると思うので・・・

わたしは20年前にシカゴで英語を褒められてとても恥ずかしい思いをしました。
シカゴで友だちの家に泊まったとき、その友だちが歓迎パーティーをしてくれて、
そこに来た人たちにわたしのことを「さかいさんは非常にきれいな英語を話します」と
紹介してくれたのです。

以来、わたしはなんとか「きれいだと意識されない」ことばを話したいものだと、
思ってきました。言い換えれば、20年前までのわたしは「正しい英語」を話すことに
一生懸命だったのでしょう。だから英語を話すことはやっぱり億劫なことだった・・・

だから、みなさんがなかなか「当たって砕けろEnglish」に踏み切れない気持ちは
よーくわかります。

でもね、とにかくはじめてくださいな。

わたしだって、「大学の英語の先生が間違った英語を話す」と思われることは
大きなプレッシャーだった。でも思い切って踏み出しましたよ。

最後につい半年前まで書くことをためらっていた人の書いた英文をもう一度
見てください。さらに、この人はこんな文も書いています。

  そういえば、今のPBを英語で読んでいるとL8に書いたら、あたらしい友達が
  
  I thought the story sounded pretty interesting. So you're reading it in English? That must be so hard. Sometimes, is it really hard to understand?

  と質問されました。
  日本人でなくても同じようなことを聞くのね~。
  案外、日本語を習う方も辞書に頼ってます。
  ときどき、そんな漢字は使わないですって思うような恐ろしく画数の多い
  漢字が登場します(笑)
  
  
  私の返事は
  
  I knew that this book was popular all over the world after having bought the book.
I'm interested in Lisbeth Salander who is the investigator in the same way as other readers!
I'm reading this book in only English and I think that the English of this book is comparatively simple but this book has a lot of pages...
If I can't understand all words of this book, I'm all right because I can enjoy reading.
I don't think that reading is completely possible in only English from a beginning.
Therefore I think that I'm easy to challange it.

多読村ではこれからみなさんが 次の一歩 を踏み出しやすいように、
いろいろ工夫していきます。お楽しみに!