「カナダのお母さん」からのメール 続々報
2011年6月 6日
カテゴリ : 多読的おしゃべり, 多読的ライティング
タグ: 借りる
カナダのお母さんの前回の記事で、わたしは
いつか、「正しい英語の必要」を感じたら、何か「滅茶苦茶」を抜けるための方法を考えましょうね。
と、書きました。
すると、この記事を読んだカナダの母さんからさっそくお尋ねがありました。
「続きは読まない!」というのために一言で言うと、
真似する! 借りる! 盗む!
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酒井先生
ブログ拝見しました。
後退していると思っておりましたが、前進しています様で安心致しました。
ありがとうございます。
やっぱり時々E-mailさせて頂いた方がよろしいですね。
はい、時々連絡をください!
『いつか、「正しい英語の必要」を感じたら、何か「滅茶苦茶」を抜けるための方法を考えましょうね。』
今のこの状態で(笑)どうにか成りますか??
どうにかなると思います。
「正しい英語」のために、ぜひお手伝いをさせてください。
(「正しい」の意味は「試験で正解できる」という意味ではありません。
「何が正しいのか?」についてはわたしもまだ模索中ですが、
場面を特定してもらえれば、「その場合はこうすることがふさわしい(正しい)
はず」という助言はできることがあります。
わたしが体験あるいは目撃していない場面については助言できないことの方が
多いと思います。)
今までに二度ほど有りました。
一度目はこちらの方が真剣に話し掛けてこられた時、相手の方の真摯さに応えられればと思いました。
ついおとといかな? Mさんが英会話学校の先生から恋愛問題について相談を
(英語で)受けているという記事を書きましたね。
あの場合は、先生が「Mさんの英語なら込み入った悩み相談をしても、十分
話し相手になってもらえる」と判断したのでしょうね。
(相手はだれでもよかった、石の地蔵さん相手でもよかった?)
カナダのお母さんもそうした真摯さに応えたかったけれども、十分応えられなかった、
そして英語がその原因だと感じたのでしょうね。
真剣で、真摯で、その場に相応しい(そうだ、これが「正しい」の意味だ!)言葉遣いを必要とする場合はおそらくいろいろあるでしょう。商売に関わる場合、友だち関係の場合、家族関係の場合、学校関係や学問関係の場合・・・ どれも相手との関係で決まると思われます。
その「相手との関係」については「多聴多読マガジン」(創刊号)に書きました。
いつか再録しようと思いますが、それまでの間はこの雑誌を読んでください。
二度目は娘が帰国して直ぐ、最近です。
体質上、アルコールの摂取で大変な事に成るのですが、店側のミスで2cc程飲んでしまいました。
セキュリティーが来て警察・救急隊が来て救急車が待機し・・・と、大騒ぎに成りました。
血圧が正常時の三倍以上に成り、なかなか帰して貰えませんでした。
その時のこの会話で一番手こずりました。
救急隊「自分の責任で病院に行かずに帰宅するとの判断ですね?」って感じです。
(後で救急隊の方が翻訳機で伝え直して下さいましたが、寸分の違いも有りませんでした。)
私「Yes. I know my body.This(血圧測定器を指さして)normal 60-90 Hi70-110 and This case is second time.I'm alright!」
「 はい。私は自分の身体を良く知っています。正常時の血圧は60-90 高い時は70-110 。大丈夫です!」
会話がこんな具合ですので「救急隊の責任上認められなかった。」のだと思います。
病院でのやりとりは何度か経験しています。
イギリスで長男が生まれた時、わたしが胆石で何度も病院に行った時、
日本から来た男の子がオックスフォードのスケート・リンクで腕を折った時・・・
で、カナダのお母さんの緊急事態では、「家に帰してもらうこと、それをすばやく
伝えて相手の時間を無駄にさせないこと」が必要だったとすると、
「文法的に正しいこと」はあまり意味はなかっただろうと思います。
忙しい方達の時間をも取ってしまい考えさせられました。
でも裏腹に、英語を「前頭葉を使って考えたくは無い。」と言う「自覚している以上に強い感覚」が有ります。
嫌悪感か?勘違いか?何でしょうか・・・?
まだ自分の準備が出来ていないんでしょうか?
感謝
「前頭葉を使って考えたくはない」という、無意識の、強い拒否反応には非常に
驚きます。カナダのお母さんの外国語吸収が、どこか「意識」よりも深いところで
起きた可能性を示唆しているように思われます。
(脳科学 みたいなことを言おうとしているのではありません、念のため)
必要は、準備ができているかどうかは問わずに、突然やってくることがあります。
その場合どうするか?
緊急の場合、つまり準備なしで立ち向かう場合は、
「相手の言葉をそのままもらって話す、書く」ことをすすめます。
もちろん相手のどの言葉を借りれば話が通じやすいかを判断できるだけの
知識や知恵(いわゆる英語力?)があることが前提です。
そのためには多読・多聴が効き目があるはず。
緊急ではなく、準備ができる場合は話したいこと、書きたいことに関する資料を
多読・多聴して、真似する素材をたくさん吸収しておくといいと思います。
はじめはそっくり借りるのがいちばん!
ただし、話す場合も書く場合も、盗作にあたる場合があるので、
出典ははっきりさせるべきですね。
あー、いっぱい書きすぎたかな?
でも言いたことは「真似しましょう」の一言だけ、
それにしては書いたなあ・・・
カナダのお母さん、みなさん、質問があったら、どうぞメールをください!