【新たな旅立ち・・・】 「はねにゃんこ」さんからメール!

2011年3月 7日
カテゴリ : 多読的鑑賞, 多読的おしゃべり
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はねにゃんこさんからも音について報告をいただきました。

さっそく・・・

  (下書きは90を越えました。1日一つずつではとても滞貨を捌ききれません。
   なんとしても二つ以上記事を書かないと・・・ 
   まもなくそれが可能になります!

   それにしても、みなさんから次々にさまざまな報告や意見や感想や注文を
   いただいて、うれしさの限りであります。)

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2月19日に、武庫川女子大学付属中学校高等学校で、先生向けの多読ワーク
ショップがありました。その次の日、時間のある人たちとランチ・オフをやりました。

酒井先生、こんにちは。はねにゃんこです。
先日オフ会の時にご相談した、「オーディオブックを聞いたり
シャドーイングする時に考えごとをしてしまってストーリーを追えない」
という件ですが、本当に聞きたいものではどうですか、
という先生の問いにほんとだ!と思ったので、
以前オーディブルで買ったものなどを色々試してみていますが今だその症状は続いています。
何気なく聞いているのにわかるという境地はなかなか訪れず、すぐにふわふわと別のことを考えてしまいます。

すぐにふわふわと別のことを考えてしまう--これはだれでも経験があるはず!

何気なく聞いているのにわかるには、どんな素材がいいのでしょうね?
みなさんの経験談を募集します! 

いつ、どんなきっかけで、「何気なく聞いてわかる」ことに気がついたか、
覚えていたらぜひ教えてください。

ただ、先生が紹介して下さっているPage Turnersのサイトでダウンロードした1冊目は、自然にスルスルと最後まで聞けました。
相変わらずHeだったのかSheだったのかなどを聞き逃したりしますが、ストーリーは楽しめました。
聞いていて迷子にならなかった要因は、一文が短いという点かもしれません。
ペーパーバックへの道のりと同様、簡単なものをたくさん聞くのが良いかもしれないと、当たり前すぎて拍子抜けしてしまうような感想です。

多聴はやはり「やさしいところから」なのでしょうね、多読の経験が生きるとすると。

でもまだわたしとしては確信があるわけではないのです。
ほかにも道がありそうな気がするので、みなさんの体験談を待ちます!!!!!

また別の話題ですが、ここ数年韓国ドラマをただただ見ていただけでも「読めないし書けないけれどしゃべれる」という韓国語のフレーズや単語が40~50あります。
うちは家族そろって見ているので、そのようなフレーズが家庭内で通じるのでノリで飛び交うこともあるのですが、そんな時は決まって考えて言うのではなく瞬間的に言わずにおられないという状態になっています。
そしてすごく楽しい!!!

↑ これが今回のはねにゃんこさんのメールでわたしがいちばん注目したところ。

ぜひぜひ、そういう「ノリになる」(?)素材をたっぷり楽しみたいですね。

私は英語は好きなはずなのに、なぜ英会話にはあまり興味を持たないのか今までずっと不思議でした。
自由自在に話せたらいいなぁという憧れはもちろんありますが、読んだり聞いたりできるようになりたいという気持ちの方が自分にとっては強いんだろうなぐらいに考えていました。

ところが、先程書いたように、なぜかつたない韓国語に限っては言わずにおられない、多少無理があってもこじつけてでも口に出してしまうのはなぜか?

たしかに不思議です。

  (わたしなりの説明もないではないのですけど・・・)

私なりに考えてみると、まずは韓国語を勉強しているわけではないのでお気楽でいられる点がひとつ、
そしてどんな場面でどんな言い方で使われるのかをドラマでさんざん見てきたので、似たようなことがあると反射的に使いたくなってしまうのではないかと。
もしそうならば、今シャドーイングしながら見ている英語のドラマでも、たくさんたまったセリフはそのうち考える前に使ってしまっているはず!と期待しています。
現に機会があれば使ってみたいセリフはいくつかありますが、悲しいかな単発モノなので言ったはいいがその後どうする?!という感じです。
でもこのように後先考えてしまっていうるうちはきっとダメなんでしょうね。

はねにゃんこさんが考えたことはわたしもその通りだと思います。

上で書いた「わたしなりの説明」というのはまさにはねにゃんこさんの第一の説明と
おなじです。

英語はどうしても「お勉強」になってしまい、正誤という尺度が邪魔をして、
口が重くなる?

もう一つの点もわたしの予想と一致しています。

つまり、ことばを使うということは、「おなじような場面で聞いた(読んだ)ことばを
反射的に繰り返す」ことではないかと思うのです。

  (そこから 瞬間英作文 というような考え方に疑問を持つわけです。
   うまいネーミングだと思いますが、「英作文」しているうちは「話せる」とは
   言えないかもしれません。

「英作文」ではなくて、「反射的に使いたくなってしまう」文句が口をついて出るには、
はねにゃんこさんの言うように「どんな場面でどんな言い方で使われるのかを
ドラマでさんざん見」ていないと無理なのではないかと思います。

これは 多読的スピーキングの核心 だろうと予想しています。

ところで少し前からあれっと思うことがあるのですが、テレビをつけた時って当然ですがいきなり番組が現れますよね。
うちはたいてい海外ドラマチャンネルなのですが、その時に流れてくるドラマの英語がわかるような気がするのです。
はっきりわかるとは言えない微妙な感じです。
そんなこともあってMad Menの第1話を実験的に字幕なしで見てみたのですが、やはり難しいですね。
ただいったん開き直ってしまうと、見ているだけでも大体の筋と誰がどんなキャラクターかくらいはわかるので面白かったです。

そう、そう! 

だから、「思い切って英語字幕なし」を強く勧めます。

いいじゃないですか、ぼやっとしか「わからない」としても!

多読のときとおなじです。

ぼやっとわかるだけだったのが、少しずつ「解像度」が上がってくる・・・ 
物語の楽しみと、少しずつ解像度が上がる楽しみと、
多読的鑑賞で、二つながら味わえます!

それと酒井先生直伝のTell you what. がまたしても出てきた時にはちゃんとアンテナに引っかかりました。
野心満々、ちょっと嫌味なヤングエグゼクティブが自分の婚約者と電話で話す場面です。
まさに自分の都合の良いようにもっていく場面でした!

わ、またしても出ましたか!
そろそろ適切な状況とタイミングで、だれかに Tell you what. って、
言ってみたいでしょ?

・・・ うーん、これはやっぱり 決まり文句のフォーラムを作らなきゃいけないかなあ・・・

決まり文句こそはさきほどの 多読的スピーキング の核心に存在するものなのです。
いや、核心に存在するとわたしが予想しているものなのです。

うーん・・・ はねにゃんこさんのメールでまたしてもいろいろ思いが湧いてきた・・・

どうしよう?

ま、どうするかはともかく、 はねにゃんこさん、ありがとう!!!