9/3 水曜午前クラス:「夜中犬」を読んだMさん、日本語訳はもういいや

9/3 水曜午前クラス:「夜中犬」を読んだMさん、日本語訳はもういいや
2025.9.12
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多読仲間の間では「夜中犬」の愛称で親しまれている The Curious Incident of the Dog in the Night-Time をMさんが読んできました。あと数ページを残したところで——

作者はこれをどうやって書いたのだろう

と、主人公の少年、クリストファーのユニークな世界観の描写に唸っていました。

全体はとても平易ですらすら読めるのに、クリストファーの頭の中に入った途端、急に難しくなる。もっと理解したくて、ところどころ邦訳版も併読。でも——

途中で日本語訳はもういいやと思った。話がおもしろくて。

うう、、、これは、多読のひとつの到達点ですね。Mさんにとっての。Mさんは元司書さんで、一人で多読を続けてきましたが「伸び悩んでいる」と感じ、2020年に講座に通い始めました。多読は、それぞれに必要なだけの時間と、必要なだけの「出会い」を経て、必ず読めるようになっていきますが、この本がまさにMさんにとっての「その時」だったのかもしれません。興奮気味に読後(まだ数ページ残ってますが)の感想を語るMさんの姿が素敵でした!

最後にMさんの口から出た言葉は——

“None as extraordinary as this one.”

(↑か、かっこいい… これはMさんが40年前に見たドラマ『四季ユートピア』に出てきた “I’ve seen none as prettier as you” というセリフが、Mogシリーズを読んでいて “None as unusual as Mog” という形で出てきて、そこから借りて… という話はまた今度!)

(水曜午前クラス担当 Katobushi)