temperature をどう言う? 続編

2009年7月 2日
カテゴリ : 多読的おしゃべり, をさなごのやうに
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今回はちょっと前に書きかけた記事です。でも、これはいつまでも(残念ながら)
新しい話題なので、公開します。

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「temperature を どう言う?」について、二つほど返信がありました。

  (「こども式」のブログのときとおなじだ! うれしいです。
   「バナナ」さんなら 「ぐふふ・・・」 と書くところ)

一つはおとなの多読仲間で、
「テンペラチャー」と読むとは思っていなかった、という人。
おとなでこう言えるのはかぎりなく「ゼロからはじめた」人ですね。
恵まれた人です。

で、ここで大きく紹介するのは、ある児童英語の先生からです・・・

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小学校4年生の男の子Aちゃんと一年生の女の子Bちゃんに顕著な違いが見られるので、今回はその報告をします。

Aちゃんは、5歳から私のところに遊びに来てくれています。典型的音の人。もちろん、文字なんか読めなかったですから、耳と視覚に頼って英語と付き合ってきています。その形は、基本的に今も変化がなく、聴き読みをして本は読むというより、聴いて覚えるという方が正しい表現のように思えます。

一方、Bちゃんは、遊びに来る前から、お父様が元塾で英語を教えていらしたとかで、単語でしたら少しは読める状態でした。でも、耳から音がなかなか入りません。聴き取りが読む力に比べると顕著に低いです。
従って、完璧なるカタカナ発音です。今も、お家では借りていったORTをお父様に読んでもらっているようです。

Aちゃんは、最近特に私が出せない微妙な英語の音を出します。知らない単語であればあるほど発音がNative English speaker並みです。何がすごいかというと、そのstressの置き方と音のつなげ方です。単語に捉われて読むと出せません。

Bちゃんは、彼より幼く、より感覚的に英語を吸収しそうな年ですが、日本語での意味を考え、一語一語読みます。ですので、英語のリズムはすべて消える訳です。たくさんスクラッチの入ったレコードを聴くようで、非常に聞きにくいです。ただ、お父様との本を読む時間は、英語っぽい発音より大切だと思い、CDも聴いてくれるように言っているだけです。
通じればいいんですから、発音なんてたいした問題じゃない。ただ、Native English speakerの発音が聴き取れることは非常に大切ですので、放置はできません。たくさん聴いていく中で、カタカナ英語と英英語または米英語そしてその他英語の違いを認識してくれるとうれしいと思います。

Aちゃんは、その点文字認識が遅いというより、必要ないのでしないのかもしれません。もう少し長い分を読むうちに自然に認識できていけばいいと思います。
5年生から始まる学校での英語の時間は、この二人にどう影響を及ぼすのでしょう。Aちゃんのすごさを先生はわかってくれるのでしょうか?
Bちゃんは、その点わかりやすく、褒められるように思いますが

大丈夫なんじゃないかな? 
Bちゃんもたくさん読み聞かせしてもらって、自分でも読んだり、CD聞いたりし
ていけばAちゃんとおなじようになっていくのではないかな?

一つの裏技(?)としてはね、Bちゃんのお父さんにも多読・多聴をしてもらって、
できればシャドーイングもしてもらって、ご自分のカタカナ英語を英語特有の音に
近づけてもらう・・・

まだ二人ともちいちゃいので、いまのまま見守っていてくだされば
きっと二人とも英語を何気なく自由闊達に使うようになるのではないかな?