レベルについて
虹色レベル
NPO多言語多読では「一冊あたりの総語数」によってそれぞれの本を色分けしています。いちばんやさしい「ピンク」は、1ページに数語しかないような薄い絵本です。そこから、「赤」「オレンジ」「黄」と少しずつ文字の量が増え、絵(挿絵)の分量が減っていきます。「緑」や「青」になると、挿絵のない児童書(ペーパーバック)になります。
レベル | ピンク | 赤 | オレンジ | 黄 | 緑 | 青 |
---|---|---|---|---|---|---|
総語数 の目安 (1冊あたり) |
0~500 | ~1,000 | ~5,000 | ~10,000 | ~30,000 | 30,000< |
サンプル |
レベルは上げるのではなく「広げる」
まったくの初心者でも、いわゆる「上級者」でも、最初はピンク・ラベルのやさしい絵本からはじめます。そこから、ゆっくり、少しずつ、赤、オレンジ、黄…… と読み進めていきます。いずれ文字ばかりの本が読めるようになっても、やさしい絵本や挿絵の多い児童書などは、引き続き楽しむようにしましょう。絵と(音と)いっしょに、やさしいことばを吸収すればするほど、長くてむずかしそうにみえる文もさらっとイメージがつかめるようになります。なお、やさしいことばはアニメやドラマ、映画でも吸収することができます。
レベルを参考に、楽しいを頼りに
実は、このような分類、レベル分けは他にもいろいろあります。例えば、使用されている語句や文法による分類や、多読実践者が感じた読みやすさの平均をとったものなど、根拠もそれに基づく分類の仕方も様々です。素材を探すときにどのレベル分けを参考にしてもかまいませんが、一番大事なことは、虹色レベルも含めて、どんなレベル分けも多読をする人たち一人一人の「楽しい!」を計ることはできないということです。
多読のモットーは「楽しく!」でしたね。同じレベルなら同じように楽しく読める、なんてことはありませんし、やさしいからおもしろい、むずかしいから楽しめない、とも限りません。レベルといってもその程度の目安ですから、素材を選ぶ時は、可能な限り実際に中を覗くなり少し読んでみるなりして決めましょう。そして最後に頼るべきは、一人一人の「楽しい!」「おもしろい!」といった感覚であることを心に留めておいてください。決して「理解度」など気にしませんように!
レベルについては、こちらの記事も参考に……
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