ジェイン・オースティンが流行っている?

2010年6月 6日
カテゴリ : 多読的リスニング(多聴), 多読亭日乗, ウンチク
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もう書きましたっけ? わたしはこのところジェイン・オースティンの
Pride and Prejudice をずっと聞いていました。

で、3回くらい聞いたので、そろそろ次の本にしようかな、というところで・・・

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なんと、「チビママ」さんもオースティン「関係者」だということが判明!

NHKの講座で「ジェイン・オースティンとイギリス文化」というのを聞いて
いらっしゃるのだそうです。

わたしは本では40年くらい前に一度読んでいて、その後BBCのテレビドラマで見て、
今回は何度目かなのですが、朗読のせいではなさそうですが、
やっと全体像も、細かいところも解像度が上がって、堪能したという感じです。

いくつかメモを記しておきます。

* 人物が見事に描き分けられている!

  少ないとはいえない人物の中に、お定まりという描き方はほとんどないですね。
  強いて言えば五人娘のお母さんかな? あとはもうほんとに無理なく過不足なく
  描かれているので、どの人物の話している場面もそれぞれ際立って、飽きない!

* イギリスの階級がよくわかった!

  イギリスの中流階級と上流階級のあわい、といったあたりが舞台です。
  階級の差はかなり厳しくて、貧乏貴族と中流の上が交わるあたりの
  さまざまな習慣や仕来りや、言葉遣いなどがきわめておもしろい!

*おとうさんの拗ねっぷりがよい!

  おとうさんは世を拗ねているのですね。
  大変賢い人だけれど、世に受け入れられず、大量の本と暮らしている。

  でも娘たちを愛していて、幸せになってほしいと強く望んでいます。
  (もちろん素直には表現しません。)
  ただしただ結婚してどうのこうのということを望んでいるわけではありません。

  そのへんの「わかり方」は主人公である次女の洞察に似ています。

* 次女のエリザベスがよい!

  200年前に書かれた小説ですが、エリザベスが実に生き生きとしていて、
  自分の意見をいつでも堂々と言います。最後の最後には、
  「そこが人と変わっているからわたしのことを好きになったんでしょ?」てなことを。

最後に、この小説のオーディオブックを聞き始めたのは、キーラ・ナイトリー主演の
Pride and Prejudice を見たからです。映画もよかった! もう一度見たいです。
(今度は蘊蓄オフとも、決まり文句探しとも関係なく鑑賞したい)

で、オーディオブックで聞いているとある出版社の人に話したら、
高校のときからの Pride and Prejudice のファンだとか。
かなり流行っているのでしょうね、意外なところで。

古典的な「ロマンス小説」と見えますが、Raquelさんなんかはロマンス小説と
認めるのだろうか? 

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