多読・Tadoku 素材の種類
現在、英語多読・Tadoku に適した素材は紹介しきれないほどたくさんあります。ここでは、さまざまな本の種類や各素材の特徴を解説します。
こども向け教育絵本
英語圏のこどものためにやさしく書かれた本です。生き生きとしたストーリーやイラストを通して、生活の様子や文化に触れることができます。出版社ごとにレベル分けもされており、文字のない絵だけの本から、ページ数、文章量も多い読み応えのある本まで揃っています。挿絵も楽しいものが多く「絵を読む多読」にはピッタリといえます。
Oxford Reading Tree (ORT)
多読とともに一躍有名になったシリーズです。多くのイギリスの小学校で「国語」の教科書として採用されています。「やさしい絵本」からはじめる多読の柱として、図書館や学校などに少しずつ普及が進んでいます。詳しく
その他の代表的なシリーズ
各出版社より多くの本が出版されています。たいてい1冊読み切りになっていますが、中にはシリーズ化されているものもあります。またこども向けに自然科学を説明したノンフィクション作品も揃っています。
◎フィクション中心のシリーズ
-
Longman Literacy Land (LLL) シリーズ
-
Step Into Reading シリーズ
-
I Can Read シリーズ
-
Hello Reader! シリーズ
-
Penguin Young Readers シリーズ
-
Ready-to-Read シリーズ
-
Brand New Readers シリーズ
-
Usborne First Reading シリーズ
-
Scholastic Readers シリーズ
-
All Aboard Reader シリーズ
-
I Am Reading Book & CD シリーズ
-
Penguin Kids Disney シリーズ
◎自然科学、歴史、ノンフィクションのシリーズ
-
Let’s-Read-and-Find-Out Science シリーズ
-
Rookie Read-About シリーズ
-
Welcome Books シリーズ
-
Project X シリーズ
-
Literacy land: info trail シリーズ
◎おすすめの作品はこちら・・・
絵本(名作絵本など)
いわゆるごく普通の絵本のことです。先に紹介した「教育絵本」に比べ、図書館で手に入りやすいのが利点です。ただし、名作絵本や人気作家の絵本は、楽しくかわいい本がある一方で、中には、絵がふんだんにあっても難しく感じられる本もあります。進まなくなったり、自分には合わないと思ったらどんどん「投げる」ようにしましょう。また、YouTubeで書名や作家名を検索すると、読み聞かせの動画が見つかることがあります。ぜひ利用しましょう。
多読をきっかけに絵本にはまる人はたくさんいます。言葉の繰り返しを楽しんだり、他愛のない掛け合いに懐かしい気持ちになったり、絵と文章が織りなす物語に胸を震わせたり。気に入った本は何度でも楽しんでください。
◎おすすめの作品はこちら・・・
段階別読みもの(Graded Readers, GR)
英語が母語でないおとなの学習者向けに作られた「段階別」読みもののことを、総称して Graded Readers (GR) といいます。出版社ごとに独自のレベル設定があり、段階別に使用語彙や文法が制限されています。内容は古典、ミステリー、恋愛、伝記、SF、ノンフィクションなど多岐にわたり、多読向け図書の中でも、図書館や書店などで比較的手に入りやすい本です。
◎おすすめの作品はこちら・・・
児童書
小学生からティーン向けとはいえ、おとなでも十分な読み応えが感じられるものも多く、作品によっては児童書とは思えないほど本格的な読書が楽しめるでしょう。こどもたちが主役のもの、古き良き名作、時代に先駆ける新たな名作など、ジャンルも多岐に渡り、絵本と同様に、この児童書の海に溺れるひとはたくさんいます。またこの辺りから、ペーパーバックの装丁をした本が登場します。挿絵は少なくなり、ページ数も多くなっていきます。
◎おすすめの作品はこちら・・・
Manga(マンガ)
Manga は絵と会話で物語が展開するため、絵本と同じように、やさしいことばとそれを使う場面をまるごと吸収することができます。最初は、横書きの台詞や、大文字表記を読みづらく感じるかもしれませんが、読み進めるうちに慣れてしまう人がほとんどです。
いまや世界共通語になった “Manga” は、日本だけに留まらず世界的に人気となっています。マンガで日本語を身につけたという日本語学習者はたくさんいます。彼らの日本語の自然なこと! Manga が手に入る場合はぜひ活用しましょう。
ペーパーバック
「いつかあの原書を読みたい」「翻訳が出なくなったシリーズの続きが読みたい」「お気に入りの作家の新作をいち早く読みたい」――そんな夢や目標をもって多読をはじめる方はたくさんいます。そういう方は、今すぐ本を手元に置いて、ときどき手にとってみてください。多読を楽しんで続けているうちに、いつの間にか夢中になってページをめくる日がやってくるでしょう。
映像素材
アニメやドラマなどの映像素材は、やさしいことばをつかった「会話」が中心であること、常に「映像と音」といっしょにことばを吸収できることから、どんなものでも栄養たっぷりのTadokuに適した素材といえます。
昔ながらのレンタルDVDやテレビ放送、インターネットを使った動画配信・共有サービスなど、素材としての手軽さ、手に入りやすさという点でも非常におすすめです。
◎字幕なし多観のはじめ方とおすすめ作品
音声素材
本の朗読音源は、CD付きの本を購入したり、出版社のウェブページからダウンロード(あるいはストリーミング再生)したりと、媒体が様々です。ある程度の長さの本であれば、audible.com を利用するのが一般的です。その他に、有名な絵本などはYouTubeで読み聞かせ動画がみつかれば音源として利用することができます。また、Podcast と呼ばれるラジオ番組のような音声コンテンツも数多く存在します。
ただし、費用の面や、ある程度パソコンやスマートフォンの操作が必要なことを考えると、誰でも手軽にという状況ではありません。音源を手に入れることが難しい場合は、音については映像素材で楽しむということも検討してみましょう。
ウェブ上の素材
音源や動画はもちろん、絵本や児童書などもWeb上で公開されているものがあります。普段からパソコンやスマートフォンを利用している方であれば、じっくり楽しめるものから、隙間時間にさっと気軽に楽しめるものまで多くの素材がみつかるでしょう。これらは多岐に渡るので、素材 のページで個別に紹介していきます。
またTwitterやFacebookなど、多くのSNSでは有名人本人がアカウントを持っています。好きな作家や俳優、気になる事柄はどんどん「フォロー」してみましょう。
英語多読 体験会 【無料】
多読ってなんだろう?という人に向けて、いちばん最初から説明します。どんな本を読めばいいの?など、よくある疑問にもお答えします。多読のことがよくわかると好評です!
体験会(オンライン)
英語多読講座
やさしい絵本を含む15,000冊以上の蔵書から、最大19冊まで貸し出します。担当者のサポートと受講生同士の交流があれば、本選びに悩むことなく楽しく多読を続けられます。オンラインの講座と親子多読講座もはじめました!
多読講座(対面)多読講座(オンライン)