―― 迷ったらここから ――
レベル別おすすめ
何から読んだらいいかわからない人は、まず下のリストから選んでみましょう。これまで教科書以外の日本語の本を読んだことがなかったら、ぜひ、レベル0から読んでみてください。母語に訳すのは禁物です。字だけを読むのではなく、絵を見て、朗読音声を聞いて、本の世界全体を楽しみましょう。
レベル0のおすすめ
多読の入り口はここです。絵や写真が中心です。文字のない本、クイズを楽しむ本、日本の文化や自然を紹介する本、ちょっと笑える本などがあります。絵や写真をよく見てください。言葉の意味がわからなくても、本の内容が楽しめたらそれでOKです。朗読音声がついている本は聴きながら読んでください。音はとても大切です。
毛が長い羊と毛が短い羊。この2枚の写真の間に何があったか考えてみましょう。「湯船に浮かんだおもちゃ」と「洗い場に転がったおもちゃ」の間には? 2枚の写真の間に何が起きたのか推理しながら楽しくページがめくれます。
レベル1のおすすめ
レベル0で絵を見ることに慣れたら、レベル1では絵を見ながらやさしい日本語をたくさん読みましょう。昔話やちょっと怖い話、日本の文化紹介などもあります。本の世界に入って多読を楽しんでください。
小さな男の子、ゆうたと犬のじんぺいは大のなかよし。じんぺいがゆうたについて語ることばはシンプルでリズムがよくて、思わずくすっと笑ってしまいます。「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズの一冊。
犬のシロはミキちゃんが大好き。でも、ある日突然ミキちゃんがいなくなりました。「ミキちゃんに会いたい。どこ?どこ?どこにいるの?」すると…。大切な人を失った悲しみを乗り越えようとする話です。
歯医者に来たワニは、歯医者さんを見て「どきっ」。歯医者さんは、ワニが来たので「どきっ」。その後もずっとお互いを怖がっているワニと歯医者が、同じ言葉をつぶやくところが笑えます。
レベル2のおすすめ
レベル1までの本をたくさん読んだら、すこし複雑で長い文章を読んでみましょう。レベル2には感動的な小説をやさしく書き換えたものや、よく知られた昔話があります。文化や自然について書かれた本も楽しんでください。
一休さんは、とても頭のいいお坊さんです。ある日、同じ寺のお坊さんが、おしょうさんの大切な茶碗を割ってしまいました。さあ、大変です。一休さんはどうするでしょうか。[おいしい薬]
一休さんのとんち話を3話収録。
一休さんのとんち話を3話収録。
人生にはいろいろな「まってる」があります。「運命の出会いを…」「戦争が終わるのを…」。かわいいイラストと深い言葉で書かれた、ひとりの男の子の成長と人生を味わいましょう。大人の絵本。ルビなし。
食べ物や虫、植物などの魅力的な写真を見ながら身近な自然に触れることができるシリーズ。チョコレートができるまでを紹介する「チョコレートだいすき」、稲の成長を追った「おこめができた」、スパイスから作るカレーの作り方がわかる「カレーのひみつ」など。
レベル3のおすすめ
いろいろな分野の本を選べるようになります。レベル3には有名な文学作品を読みやすく書き換えたものや、大人も楽しめる絵本や児童書があります。また、このレベルではふりがな付きのやさしいマンガが読めるようになりますから、挑戦してみましょう。
100年以上も前の東京。暗い夜道でおじいさんが見たものは?「むじな」
賽銭箱を取りに幽霊滝に向かったおかつの運命は?「幽霊滝」
ラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)が集めた日本の怖いお話。
賽銭箱を取りに幽霊滝に向かったおかつの運命は?「幽霊滝」
ラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)が集めた日本の怖いお話。
地獄で苦しんでいる大悪人のカンダタは、生きているときに一度だけいいことをしました。それを知っているお釈迦さまは、カンダタを助けようとしますが・・・・・・。[蜘蛛の糸]
お坊さんの禅智は自分の大きな鼻が大嫌いです。大きな鼻を小さくする方法を試してみますが・・・・・・。[鼻]
日本の代表的な作家、芥川龍之介の短編小説。
お坊さんの禅智は自分の大きな鼻が大嫌いです。大きな鼻を小さくする方法を試してみますが・・・・・・。[鼻]
日本の代表的な作家、芥川龍之介の短編小説。
サツキとメイの姉妹は田舎に引っ越して、家の近くの森で不思議な生き物、トトロに出会います。美しい田園風景を背景にした心温まるファンタジー。1988年公開の同じタイトルの映画をそのままマンガにしたものです。
むかし、村がトラに襲われ、王様が困っていると、占い師が言いました。「王子をトラにさしだせば、国が平和になる」と。王は、王子をトラのすむ森に置いてきます…。 トラと人間の心の絆を描いた迫力の大型絵本。
パパと離れて暮らすことになったティムは、久しぶりにパパと会って1日を過ごします。ティムはうれしくて、だれに会っても「ぼくのパパだよ。ジョニーっていうんだ」と、パパを紹介します。ちょっと切ないお話です。