英語育児はいかがなものか・・・ 安心な場合

2010年11月11日
カテゴリ : をさなごのやうに, 多読支援
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いま気がつきましたが、すでにこのメールは一度記事にしていますね・・・(汗)

でも、そのときは細かいコメントはしなかったので、そのまま両方を残します。
こちらだけ読んでくだされば、大丈夫です!

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「英語育児はいかがなものか・・・」では、こどもに英語を覚えさせることに
懐疑的な意見だけを述べてきました。 

もちろん心配な場合ばかりではありません。
心配なさそうな例もいくつもあります。

けれども、親のこどもに対する気持ち、
こどもに英語を身につけさせたいという気持ち、
どちらもとても強いものな上に、
世の中は親の不安を膨らませる情報でいっぱいのようです。

うっかり「うまくいった例」を紹介すると、
そうした親の気持ちを煽ることになりかねません。

でも、状況は少しずつ変化してきたように思われます・・・

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世の中の TOEIC崇拝、英検信仰、英語育児旋風に負けない親御さんが確実に
増えているようです。

たとえば次のメールを見てください。

せんせのブログに掲載された「親子英語憲章(仮)」、興味深く読ませて頂きました。我が家の場合、息子が2〜6才頃まではわたしの読み聞かせを軸に親子で英語に親しんできました。小学校入学以降は息子は主にネイティブの先生方のお世話になることとなり、わたしはわたしでPBの多読にのめり込むようになりました。
現在、わたしが息子の英語のためにしていることと言えば、彼がいつでも手に取れるように好きなジャンル(お化け系、ヒーロー系、お馬鹿系の三本柱)の児童書を居間の床にばら撒いておくことと、面白い映像素材を揃えておくことくらいです。

親が多読にのめりこんでいること--その様子はわたしはよく知っています。
その上で、こどもの好きな素材をさりげなくばらまいてあること。
  (親も実際に英語の本を読んでいるので、ばらまいておくことが
   妙なプレッシャーにはならないのだと思われます。)

親子での本読み中心から今の形態へと切り替わったきっかけは、息子がわたしの英語での読み聞かせをやんわりと拒否するようになったためです。どうもわたしの朗読スピードが遅すぎていらいらしていたみたいです(涙)しかし、子供も就学直前くらいになると妙に気を遣うようになるもので、「おかーさんの読み聞かせは下手だからもう聞きたくない」などと、はっきりとは言わないんですね、これが。「(読み聞かせの代わりに)BBCラジオの朗読を毎日聞きたいな」とか、「読み聞かせは日本語がいいね」などと遠回しに訴えてきました。わたしがわたし自身の英語力向上のためにそれなりに努力していることを息子も理解していたので、それを貶すようなことは言えなかったんでしょう。「おかーさん、あんまり食べ過ぎるとますますデブになるよー」とは言えてもね(爆)

こういう(親の読み聞かせをいやがりはじめる)例はこれまでにもいくつも聞いています。

  (その最初はリボンちゃんでしたね。「おかあさんが読むと遅い!」と言って、
   拒否しはじめたのだそうです。この息子さんの場合とまったく同じですね。)

なのでわたしも息子からの「駄目出し」に気付かない振りをして、彼と相性の合いそうな英語の先生を探し始めました。運良く聞き上手で柔軟な応対の先生方に巡り合えて、息子の生意気口にますます拍車が掛かる今日この頃です。という訳で、我が家の親子英語は一段落ついた格好ですかね。今後どうなるかは全く分かりませんが、息子の中に英語の種を蒔くことは出来たんじゃないかな〜、と思っています。

息子さんの「駄目出し」に気づかないふりをして・・・ 

この辺はじつに親子の阿吽の呼吸というべきでしょうね。

この安心親子についてはいつかまたもっとくわしく報告するつもりです。
きょうのところは「英語育児」に全面的に否定的なわけではないということだけ
お伝えしたいと・・・

  (ただし、ぼくだったら「英語育児」とはぜーーーーったいに呼ばないだろうな・・・
   だって 英語中心または英語のための育児みたいじゃないですか!
   そんな みっともない、身も世もない、みだらな表現は よーやらん・・・!)