【旅支度】 多読の黎明期は再現できるか?

2011年8月15日
カテゴリ : をさなごのやうに, みんなの集まり, 多読のパラドックス
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先週の火曜日(8月9日)に電通大東1号館716室にふるーい仲間が3人来ました。

一人はついにTOEIC800点を超えた「職人」さん、
一人は1年ぶりかな? 「しお」さん、
そして一人は久しぶりではないけれど、ふるーい「じゅんじゅん」さん。

そこで、あの頃はすごかった! という話になりました・・・

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実際SSSの盛り上がりはすごかった!

数字で言うことはできませんが、毎日大変な数の書き込みがあり、
どんどん新しい人たちが多読をはじめたことを知らせ、
「同期」の人たちに歓迎され、
ちょっと先を行っている人たちの助言があり、
100万語を越えた人たちが新しい本を発掘し、
オフ会がはじまると、掲示板とはまた違った魅力でみんな夢中になり・・・

書評ページでは数百冊からはじまった多読本のデータがみなさんの投稿で
たちまち数千冊になり、
大分では温泉オフが開かれ・・・

ああ、とても書ききれません。あの興奮、盛り上がり、狂躁は、今振り返ると
とてもこの世の物とは思えないほどだった・・・

で、しおさんは「青春だった」と言ったのです。

すると一番新しい仲間で、7月末に「だれでも多読サークル」に現れたばかりの
Yさんが、「わたしもその頃仲間になりたかった」と言いました。

そこでわたしは「これからまた盛り上がりますよ」と言いました。

その場の思いつきではありません。
わたしはこれから多読(またはtadoku? または多読村の活動)は、
SSSを通じて多読が広まりはじめたころの 何倍も やることがあると思っています。

まず、多読でみなさんが英語を「フツー」に話すようになるために、
やることがいっぱいある。

次には、自然に英語書くようになるために、おなじくらいいっぱい
やることややれることがある。

そして 多読・多聴・多話?多書? すべてを、一人一人が、
「学ぶ より 使う」で身につけられるように、道をつけたい!

そして英語だけでなく、ほかの外国語についてもtadokuの道をつけたい。

そして、外国語を話す人たちのために、日本語についておなじように道を
作りたい。

(最終的には地球上のどんな言葉でも、tadokuで身につけられるように
(なったらいいな!

( たとえば ユネスコ憲章に、「加盟国はその国で使われる言葉すべてついて、
( tadoku素材を用意すること」という1章を加えること。)

それはもう気が遠くなるくらいたくさん、やることがある!
少なくとも数十年、ひょっとすると百年以上の仕事でしょう。
(もちろん、いくらでも障碍はあるわけで、数年で消えるかも知れません!)

そういったことすべてを、わたしたちが、草の根の活動として、やろうというのです。

それだけではないです。

多読・多聴を支えるのは各地の図書館です。
だから図書館への普及活動もやっていきましょう。
そしてみなさんの近くの図書館に多読素材が備えられるようになったら、
みなさんが多読サークルを作って、それぞれの地域でtadoku支援をする・・・

(多読・多聴・多話?多書? をひっくるめて、ここでは tadoku と称します。)

最後の最後に、学校があります。
学校は英語の先生たちが抵抗を試みると思うので、むずかしいでしょうし、
あんまり抵抗するようなら放っておいて、学校外で英語ができるようになってしまえば
いいのですが、一部にはわかっている先生もいるので、支えていきましょう。

というわけで、やること、おもしろいことは、いくらでもあります。
道はついていません。だれも足を踏み入れたことのない荒野に、
わたしたちが道をつけて、地平線の向こうに実り豊かな土地を見つけるのです。

・・・というようなわたしの夢を語ったら、
7月からはじめたばかりのYさんは、

「ぜひ一緒にやらせてください」

と言ってくださいました。

誰も彼もが同じような参加の仕方にはなりません。
みなさんが 風まかせ、潮まかせ で手を貸してくださることを願います。

困難が大きければ大きいだけ、きっとおもしろいです。

(あ、もちろん、見守ってくださるだけでも、ありがたいです!)