多読で外国語を吸収すると・・・

2009年12月17日
カテゴリ : をさなごのやうに
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掲示板やメールやオフ会で、わたしのところにはさまざまな外国語獲得の様子が
集まってきます。

その一つ一つはジグソー・パズルのピースのようです。
大きな絵柄のあっちにぽとん、こっちにぽとんと少しずつ落ちてきて、
ゆっくり全体が見えてきます。 (いや、いつか見えてほしい・・・)

で、この「みぃみぃ」さんのメールもそういうピースの一つで、
多読(読み聞かせ?)を通してこどもがことばを深呼吸する一瞬をうかがい知る
ことができます・・・

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 酒井せんせぃ、こんにちは。
こまろが面白いことを言ったので、お知らせです。

主人が、「あのさ、こまろは英語でお話(会話)を始める時、なんて言って始めるの?」と聞きました。

こまろは、こう答えました
「Once upon a time、とか、あ、One day、かなぁ・・・・」

あの、それって「物語」という意味の「お話」を始める時の決まり文句なんじゃないの?
私は爆笑してました。

でも、ふたりで絵本をいっぱい楽しんできたことが、こういう形でひょっこり出てきたことがとても嬉しかったです。

以上、報告でした♪

なるほど・・・

普通だったら、英語でだれかと話しはじめるときに Once upon a time とか、
One day とはじめたらおかしいですよね。でも、いつも聞いている「話」の最初が
そうだから、自分もそういう風にはじめる・・・

それを「まちがっている!」という人もいるでしょう--
だれかと話をはじめるときは、Hello. How are you? とはじめるのだと。

そればかりもおかしいし、もちろん Once upon a time で会話をはじめるのも
普通ではありませんね。でもお母さんのみぃみぃさんがいうように、
たくさんの絵本を読み聞かせてもらったことがひょっこりでてきたのです。
こどもの「かわいい取り違え」ですね。

    (わたしの甥は小さいころ、「大きくなったら何になるの?」と聞かれると、
     元気よく「パンダ!」と答えていました。そのうちそう答えるとどうも
     みんなが笑う、なにかおかしいと気づいて答えを変えました。
     大きな声で「ライオン!」と・・・)

こまろちゃんだってだれかと話をするときはちがう言い方があるのだと、
いつかゆっくりとわかればいい。いそぐことはなにもないのです。