「カナダのお母さん」について

2009年6月28日
カテゴリ : 多読的リスニング(多聴), 多読的鑑賞, をさなごのやうに
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このところカナダのお母さんの報告を続けて紹介しました。

海外ドラマ400時間で大きな変化があったわけですが、
紹介した報告だけを読んでいると、「カナダに住んでいる人は参考にならない」と
感じる人も多いだろうと思い、このメールを紹介することにしました。

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酒井先生 こちらの方との会話ですが、以前は、相手の会話の中に「知ってる単語を必死に成って探して」ました。中一の一学期レベル(ゲームソフトでも実証されてしまいました。)で何を探していたんでしょうね(笑そしてこれを手ががりにして必死に推測しました。

 「英語はノリだ」と解って以来、相手の会話をひと塊に受け取って、ひと塊に理解して、勝手に出てくる言葉で返しています。

勝手に出てくるんですよ!!言葉が。(え?なんで??まさか。。)
それに「な、何でこの言葉なの?」って感じです。
(この場合はHow使うんじゃないの?え?なんで???=無い筈の学校英語でしょうか?)

ちょっと前でしたら「全く信じられない」『「とんでもない」思考回路』です。
でも今のところ、全て正解です、、、 え?なんで??
話もと~ってもスム~ズに運びますww え?なんで??

娘と一緒の時、私は娘に良く「今相手の人何て言ったの?」と聞きました。
娘の返事は大概「聞いてなかった。」でした。
私は「相変わらずいい加減な(全て感覚)子ね。」と思っていましたが、
正解だったんですね。。。

相手が何と言ったか全く記憶に残っていません。
以前でしたら「勉強し損ねた!書いて貰えば良かった。」と残念に思ったのですが、
そういう感覚も「全く!!」有りません。
それも「かなーり!!不思議 *∞ ∞*」です。

 凄い文章ですね。
でも未だ「え?なんで??」が書き足りません。
次はどんな変化が来るんでしょうか?
とっても楽しみです。

今まで生きて来て私の中に無い世界です。
ありがとうございます*∞ ∞*
更に 何か見つかる様な気さえします。

感謝

このお母さんは娘さん(わたしの教え子)の留学に保護者として2年くらい前から
カナダに在住。その間ずっと町中に出るときは娘さんに通訳を頼んでいましたが、
事情があって娘さんが日本に帰っているあいだカナダに残ることになり、
英語をなんとかしなきゃ、ということになったようです。

学校では英語は非常にできなかったという思いが強いとのこと。
昨年のいまごろはわたしの研究室に娘さんと一緒に現れて毎週聞き読みを
していましたが、「やっと英語に親しみを感じることができた」と言って、
目を潤ませておいででした。

その上「普段は引き籠もり状態」とのことで、わたしはカナダのお母さんの体験は
みなさんにも通じる可能性があると思っています。もちろん家を出て英語を使うことは
滅多にないにしても、カナダに住んでいるということ自体が英語の獲得をなんらかの
意味で助けている可能性はあると思います。ドラマで使われた表現を使う機会が
すぐ家の外にあるというのは、やはりなにかの影響を与えているかもしれません。

そこで、わたしとしてはこのブログをお読みの、これまで英語が非常に不得意だった
人たちが、海外ドラマ、英語字幕または字幕一切なしで400時間浸っていただけ
ないかと淡い期待をしております。比較資料になるので・・・

どうでしょうね?