こどもは常におとなを裏切る・・・

おとなも昔はこどもだったなんて、信じられないでしょうけれど・・・
というのは何の本のはじまりだったか? 忘れてしまったけれど、
The child is the father of the man.
と書いたのはイギリスの詩人ワーズワースでした。
こどもはおとなになるときにすべてを忘れてしまうのですね。
(それはJames M. BarrieのPeter Panの中心テーマです)
バリーよりちょっと前のEdith Nesbitは、
「汝、汚れなき無知を去らざりしかば」
という決まり文句を書いておりましたね。
わたしは、還暦を過ぎたのでしきりにこどものころを思い出したいのかな?

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母上が多読感染

多読のいいところは(従来の「学習法」にくらべたら)いくつもあるけれど、
中でもうれしいのは多読をはじめた人の回りの人がはじめたという知らせ!
ある人の会社の机には1000冊以上も多読用の本が置いてあって、
その人の部署は会社中でいちばんTOEICの平均点が高いとか、
そっと夫の見えるところに(そっと?)本を置いていたが、
ついに読みはじめましたとか・・・
それは多読が本当に楽しいと思うから、ほかの人に勧めたくなるわけですよね? 
そこがうれしい・・・
で、今回は母上がついに・・・ という報告です。

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多読的おしゃべり会は大成功でした!

いやあ、実にすばらしかった!
多読から多聴へ広がって、ついに多読的おしゃべりにまで発展しましたね!!
ややこ式掲示板にどんどん報告が上がると思いますが、
多読的おしゃべり会(南南南会?)第1回はできすぎなくらいよかった。
そう思ういちばんの理由はみなさんとても気楽に英語を口にしていたこと!!
そしてみなさんが気楽だった理由はおそらく日本語と英語、どちらを使ってもいい、
という点と、話す内容がいつもの「本の紹介」だったこと。
くわしくはややこ式掲示板の報告を読んでください。
さて、こうなると、このおしゃべり会は定期的に開きたくなりました。
そして、徐々に各地のオフ会に「多読的おしゃべり」を組み入れてほしいなあ・・・
そこで調布のおしゃべり会の様子をSkypeで100人の人が聞けるようにしたいなあ・・・
それに全国各地の9人の人がSkypeで多読的おしゃべりできるようにしたい! (coordinatorは当面わたし)
いろいろ妄想が広がってしまいますが、
まずはSkypeをちゃんと使えるようにならないといけませんね。
(「パッチ」さん、無駄にお待たせしてごめんなさい・・・)

段違い並行読みの最中です。(一部訂正!)

これだから「4技能」などというものは困ったものなのです。
現在わたしは過去最高?と思える数の本を並行して読みかつ
朗読を聞いているのです。
この快挙(?)をどのカテゴリーで報告していいかわからない!
読んでいる本は2冊
聞いている朗読は2冊
読んでいる電子本は1冊・・・
ふと気がついたら、こんなことは空前絶後かもしれないので、
記念のために報告しておきます。

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Snatcherって、知ってる? 多読と語彙 コメント追加!

snatcherなんていう語はフツー知らないですよね?
でも、絵本と多読用図書をいっぱい読んでいると、否応なく出会うのですよ。
snatcherの出てくる話はこどもは好きだから・・・
わたしの小さいころの「人さらい」のように現実感があるのです、子どもには。
で、snatcherの核心を掴んだ人のブログから・・・

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またまた、多読と語彙!

きのう、篠崎さんの講演で「秋猫」さんにお会いしました。
お話の中で多読で語彙獲得の好例を話して下さったので、
ややこ式に投稿をお願いしました。
さっそく投稿して下さいました!
それで、消えていってしまうのはあまりにももったいないので、
ブログの方でも掲載します。

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あのヴァン・ドーレン?

「あのヴァン・ドーレン?」といってもぴんと来る人はいないでしょうね。
わたしはいつも「君は闘っているかね?」という「間者猫」さんのブログを見ている
のですが、
少し前から猫さんは「本を読む本」(講談社学術文庫)という本を読みはじめて、
今晩、読み終わったようです。猫さんがこの本を読みはじめたのは
SSSの掲示板で「はまこ」さんがHow to Read a Bookという原著を読みはじめたと
書いているからです。
わたしははまこさんに神戸で会って、その本を見せてもらって、驚きました。SSSの掲示板では「Ryota」さんもこの本を普通の(?)タドキストが読みはじめたことに驚いていました。
たまたま、同席していた「ナビィ」さんは The Banker to the Poorからヒラリー・クリントンの自伝へと読む本を深めていたところで、わたしは多読の新段階がしっかり始まっていると思ったのでした。それは神戸訪問記に書きました。
で、そのヴァン・ドーレンですが、多分「クイズショー」というアメリカ映画に
描かれた「クイズショー・スキャンダル」の主人公です。
このスキャンダルは実際にあったものです。
映画は「社会派映画監督」ロバート・レッドフォードの作品で、
マスコミの「やらせ」を主題にして、実に味わい深い娯楽映画になっています。
たいしたものです。
(とくにチャールズ・ヴァン・ドーレンの父親を演じるPaul Scofieldというシェイクスピア役者の演技がすばらしい! この人の芝居を見るためだけにこの映画を見てもいいくらいだとわたしは思いました。Paul ScofieldはA Man for All Seasons で、トマス・モアを演じた人です。)
で、チャールズ・ヴァン・ドーレンは「クイズショー・スキャンダル」でコロンビア大学の先生を辞めることになるのですが、その後エンサイクロペディア・ブリタニカの編集をやっているとかいう話は何かで読みました。ま、いわば知識人中の知識人ということかな? その人がやらせ・スキャンダルから立ち直って(?)読書術の本の古典を書いたわけですね。
うーん、もう遅いからこのくらいにしておきましょう。
ビデオ屋さんにあるかどうかわかりませんが、あったらぜひ「クイズショー」をご覧になるよう、オススメします。
間者猫さんのブログは
http://kanjanekotadokist.blog39.fc2.com/blog-date-20080217.html
です。

これからはSkype?! 掲示板と相互乗り入れ?

えーっと、掲示板で思いつきを書いたばかりなのですが、
よくよく考えたら、蘊蓄オフや多読的おしゃべりオフだけじゃなくて、
いろいろなオフ会にSkypeを利用できるかもしれませんね。
それで、あした、あさってのオフ会にコンピュータを持って行こうと思います。
なんでもかんでも実験です!
ダメで元々、これぞ多読三原則の三番目ですね。
蘊蓄オフでSkype参加してくださった方々、
どなたか、あしたとあさっての昼過ぎに時間があったら一応Skypeを起動してみて
くれませんか? 結果はここでお知らせします。
(うーん、これは掲示板に投稿した方がよかったという気がしてきました・・・)

多読で語彙は増えるか?

またまたこの話題です。でも、これは多読普及にとって永遠の課題、FAQ、ハードルですからね。できるかぎりたくさんの資料を集めておきたい・・・
今回は「夜行猫」さんの体験談・・・

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再掲です! 「溢れた・・・」

きょう、10人の先生で鴎友学園に授業見学に行ってきました。
朝8時40分から夕方5時40分まで、実に充実した見学でした。
9時間ものあいだ、一瞬も気を抜けなかったのですが、疲れは感じませんでした!
見学の成果は見学の先生方の感想が出たところで、あらためてここで報告します。
きょうは、The Wizard’s Family 全文の再掲載のお知らせです。
記事に出てくるOさんと直接会いました。とても元気そうでした。なんと、The Wizard’s Family 全文の掲載を許可してくれただけでなく、
イラストも掲載を許可してくれました。今回はまだイラストは掲載できませんが、
近いうちにイラスト入りで楽しんでもらえるはずです。
お楽しみに!
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鴎友学園の先生から、前回Oさんの了解を取ってから時間が経っているので、もう一度了解を取ってほしい、それまではOさんの英文を削除してほしいというお願いがありました。
たしかに時間が経ちすぎているので、一旦削除します。
先生にはあらためて了解を取ってくださるようにお願いしました。
近いうちに復活できるといいのですが・・・
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原稿を書いている間に熟成した種(?)はほぼ植え付けを終わりました。あといくつか残っている種はもっと前からの懸案です。たとえばきょうの話題はもう1年以上前から温めていた投稿です。
わたしは「こども式」といい、樽というけれど、実際にどう溢れるかについてはなかなか例が出せません。あまりに小さいこどもの場合は世の親たち、先生たちを煽るのではないかと投稿がはばかられます。おとなの場合は従来の英語学習の影響を除ききれないので、二の足を踏みます。
きょう紹介する「溢れた」例は東京の鴎友学園の中学3年生が9月から書きはじめたファンタジーです。多読は鴎友学園の英語では大切な一部を成していて、Oさんは中学1年から多読授業を受け始めました。えいごの勉強としてはそれ以前にはなにも特別なことはしていないそうです。
イギリスの教科書を使って英語で行われる授業と、多読が見事に溢れました。実はOさん自身が描いた挿絵がはいっているのですが、それは近いうちに原文(大学ノートに鉛筆描き)と一緒にアップします。
なお、ワープロで起こしてくださったのはややこ式掲示板の「紫」さんです。本当にありがとうございました!
Oさん自身の綴りの間違いもそのまま再現してあります。そんな間違いはささいなことだということをOさんにも、みなさんにも、知っていただきたいからです。
なお、近いうちに、鴎友学園の昨年度の中学3年生の作った Ohyu Reading Tree のこと、それからその人たちが高校1年になって作った今年度の作品も紹介します。
お楽しみに!

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