ああ、あきれるばかり・・・ 追加修正

前便で、大学の授業は選択的に力を入れるといい、という意味のことを
これから大学生、いま大学生のみなさん向けに書きました。

でも・・・

ある程度よい成績を取っておいたほうがいい場合があることを急いで付け加えます。
たとえば外国に留学する学生の選抜に授業の成績が関係している場合などです。
ほかにも研究室配属などにも成績が関係することがあるかもしれません。

そういう場合は仕方ないので、「うまく」よい成績を取っておきましょう。
ただし時間や労力をかけすぎないように、何をするにはどの程度の成績が必要か、
しっかり調べておきましょう。

みなさん多かれ少なかれ、大学や中学・高校で 選択的に 授業に力を入れていた
はずです。何か覚えていることがあれば知らせてください。

ああ、あきれるばかり・・・ 少々修正版!

いえ、もちろん研究室の片付けに行かなきゃいけないことはわかってるんです。

でも、あまりに腹が立って、書かずにいられません。
京大の入試で携帯を使った話です。

どうしてこの程度のことがこんなに新聞やテレビで採り上げられるのか?
ニュージーランドのことや北アフリカ・中近東の方がはるかに大きな話題だと
わたしは思います。

たかが試験のカンニングをここまで大きく採り上げるのは、
このところ新聞・テレビ関係を 点取り虫たち が支配するようになったからでしょう。

わたしが購読しているのは朝日新聞ですが、

  (「ののちゃん」が見たいから。いしいひさいちさんについてはいつかじっくり・・・)

AERA English、週刊朝日、AERA、 読解力検定・・・
見出しのそこら中に点数信仰、検定信仰、数値信仰が溢れています。

それが今回のカンニング事件できわまったと思いますが、
その背景には 入試は神聖不可侵 という幻想があると思われます。

入試は神聖不可侵という幻想は日本中のかなりの数の人が持っていると
思われます。

  (試験が公平だなんて、大嘘です。

   東大でやったサンデル教授の白熱講義を見ましたが、
   「東大生の親の収入は慶応や早稲田といった私立大学生の親の収入より
   多いのは、不公平ではないか?」というサンデルさんの問いに、ある東大生が
   「それが現実だから仕方ない」という、なんとも「現実的な」答えをしていました。
   結局サンデルさんが期待したと思われる「現実への切り込み」はだれからも
   でなかった・・・ サンデルさんはいったいどんな感想を持ってハーバード大学に
   帰って行ったのか)

かててくわえて、新聞・テレビのエリートは、自分たちの心の支えである 
「大学入試合格体験を汚されたくない」ということで、
ほぼ本能的な反応しているのでしょうね。

入試をカンニングで入ってきた学生は、
入学後の試験で落第退学すればよいのです。
入試にあれほど熱心になるのは、
入学後の授業や試験がたいしたことない現状の裏返しであります。

ああ・・・ 

tadokuをする人たちは、直接海外の大学の授業をインターネットで利用しましょう!

  (日本の大学は・・・ 
   さきほどのサンデル先生の東大の講義でもわかるように、ダメです・・・)

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この記事は最初、上の *** までで終わっていました。
およそ12時間後に読み直してみると、これではいかにも舌足らず、
というより、ただ全面的に否定しているにすぎません。
これから入学する学生、いま通っている大学生の希望を奪うばかりでした。

修正します。

基本的なところで、日本の大学は方向を間違っているとわたしは思います。

  (たとえば 文部科学省は「人材を育成する」ということを繰り返し
   表明しています。人間を「材料」と見ており、それもおそらくは経済的繁栄を
   作る材料とみていると思われます。

   大学もまた、文部科学省の意向に沿って人材育成に努力しているように
   思われます。)

けれども、そうした厳しい状況の中でがんばっている学生や先生や経営者は
います。

そうした先生は非常に数が少ないと思われるので、
これから大学に通う学生、いま通っている学生は、
厳しい目で大学や先生を見分ける必要があると思います。

  (わたしの場合、4年間で、意味があると思えた授業は二つでした。)

何よりも、自分で自分の道を見つけること、そのために大学の施設と学生という
身分を利用する、それが大学にいる意味だと思われます。

Good luck. You need lots of it.

劇薬多読! 

・・・なんて、嘘です。

いや、半分本当。

「日本語読書のすすめ」です!

  (英語の学習から 英語の読書、英語を使う楽しむへ飛躍 するには
   劇薬シャドーイングをすすめていますが、それ以外にも方法はありそう。
   要するに、「お勉強」や「学習」や「正しく!」から意識を逸らすわけですね。)

洋書と和書を混ぜて読むと・・・

http://paperback.blog10.fc2.com/blog-entry-1828.html#comment5103

何気なく日本語の読書をはじめるのがよさそうな気がします。
気持ちのままに・・・

  (日本語の読書と英語の(外国語の)読書に関係がある?
   とくに最初の「Julie」さん、それに返信した「グリーン」さん、
   それから「雫」さんと「Hazel」さんのコメントに注目しました。)

でも、英語をものにしようと必死で英語の本を読んでいる場合は、
そもそもその「気持ち」になれない・・・

「学習から抜け出すために (劇薬として) 和書を読む」

なんていうのもありかもしれませんね。

TOEICそのものをわたしはどう考えているか?

数日前のことです。ある人から、大きなヒントをいただきました。
わたしのTOEICに対する態度が明確ではないと指摘してくれたのです。

わたしはよくHくんのTOEICの点数を引き合いに出してやさしいことばの大切さを
示唆するものだと言ったりしますが、わたしは「TOEICを否定していたのでは?」
というわけです。

そういえば誤解を招いていたかもしれないと気がつき、ここでごく短く、
わたしの考えを書きます。

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【新しい旅立ちへ・・・】 メモ#8-3 (?) なぜ劇薬シャドーイングか?

つながりがわからなくなって、【新しい旅立ち・・・】 の始まりに戻ってみました。

http://tadoku.org/sakai-note/archives/2010/12/06_1426.html

「バンク-」さんの悩みからはじまった【旅立ち】は、
現在多読から「多読的精読」へという話題に関わっております。

この記事では、上の メモ#1 にあるように、
提案C の「劇薬シャドーイング」について、Hくんのメールを紹介します。

Hくんは恥ずかしがってわたしに自分のシャドーイングを聞かせてくれません。

でも、自分でいろいろ考えているようです・・・

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インターネットと「革命」

浸っていられる状況ではわたしはありませんが、
情勢を追いかけるにはこんなページがいいかなと思って、
仕事をしながら耳を傾けたり、読んだりしています。

飛び込んだ知らせを10分と措かずに知らせてくれます。

http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-12307698

30年前にパーソナル・コンピュータが広まりはじめたとき
わたしは コンピュータの登場に本当に意味があるとすれば、
コンピュータを利用して直接民主主義が可能になったときだ、と思いました。

いまそれが現実になる可能性がはじめてでてきたかもしれないと、感じます。

浸ること (そして突き抜けること)

ことばの獲得、特に外国語の獲得には「浸ること」が大事だと思います。

「これは学校の成績に関係あるから」、「TOEICでよい点を取らないと会社に
しかられる」、「だれだれさんが英検準1級を持っているからぼくも」といった

  外にある理由

では、外国語の獲得には結局届かないか、とんでもない時間がかかるように
思われます。

わたしが「これで英語を獲得した」と意識したことは二度ありました。

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The Book Bench の In the Newsから

manga が世界のことばになりそうで喜んでいましたが、
ほかにも comics, comic books などもあるなか、
どうも graphic novel という言い方が定着しそうな勢いであります。

http://www.comicbookresources.com/?page=article&id=30842

の中では manga ということばは1回しか使われていません。
荒木飛呂彦 の紹介の部分だけです。

それはともかく、この graphic novel はあのルーブル美術館が共同出版!

舞台はフランス革命

文章を書いているのはルイス・ブニュエルのところで19年間一緒に仕事をして、
それから「存在の耐えられない軽さ」などの脚本を担当したとか・・・

楽しみ! わたしも買おうかな!!

おっとしまった、いきなり上のリンクを紹介したのでは、The New Yorker誌に
申し訳なかったですね。

わたしが辿ったリンクは次のページの10番目の項目です!

http://www.newyorker.com/online/blogs/books/2011/02/in-the-news-dirty-old-literary-men-kurt-vonneguts-pearls.html

The Book Bench の In the News から・・・

ロマンス本の魅力というのはすさまじいものがあるようです。
多読仲間には何人もその魅力にとりつかれた人たちがいますが、
中でも「ロマンス本の女王」と呼ばれる「Raquel」さんはことばにならないほど。

なにしろロマン本ばかりで一月で100万語をめざしている!
そして未読本が2000冊ある!

けれども「パピイ」さんも負けずにすごいところが一カ所ある!
それは Y chromosome を持っていること・・・
くわしくは次のURLをたどって、 Odd man out というリンクをクリックしてください。

http://www.newyorker.com/online/blogs/books/2011/02/in-the-news-once-upon-a-wartime-how-like-vague.html

BBC のページによると

  Author Tom Gamble has become one of the few male authors to be shortlisted for a literary prize for romantic fiction.

とのこと。

なお、Raquelさんのブログ は こちら !
だれでもいつかは Raquelさんのようになると思われます。
少なくともその人にとっての日本語の読書を同じにようになる!