貧乏話はどれもおもしろいものですが、それに劣らず海外での失敗談も
おもしろい! その中で、音に関する失敗談をお送りします。
きのうの蘊蓄オフはおもしろい話が山盛りだったということはきのう書きました。
で、きのうはそうした話をきちんとまとめて報告にしようと思ったのですが、
それをやるといつ記事にできるかわからない。
そこで、とにかくおもしろい話だけ順不同でみなさんにも楽しんでいただこうと・・・
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わたしが英語の音について(または外国語の音について)いつも言っていることが
いくつかあります。
きのうの話題だった「音は落ちる」についていえば、「マクドナルドの法則」
(MacDonald’s が英語では「ムダノス」となってしまう)
とか、「チャーチル・マティーニの原理」(いつか詳述)とか。
その中で、「近眼の独眼龍」さんによると、独眼龍さんのまわりの人の場合、
英語らしい音に慣れるのに有効だったのは
英語と日本語には同じ音は一つもない
だそうです。(これも近いうちに詳述、ということにします。)
で、そのことを頭に置いて、きのう蘊蓄オフに参加したみなさんの苦くも楽しい
経験をご覧ください・・・ どれも外国での
* volcano が通じなかった
* football が通じなかった、何度も言わされた。 (f と b と両方弱かった?)
* beans をレストランで何度も言わされて、まわりの客に見られた(さかい)
* 次は10月に会おうねと言ったら、Octoberを何度も言わされた(さかい)
* first と fast が通じなかった
* clerk が通じなかった。何度も言わされた挙げ句、
「日本人には言えないからあきらめろ」と言われた
* Who is your favorite singer? とたずねたら、singer を30分
言わされた
* 大陸横断鉄道で旅をしていて、トンネルを通ったとき、
「長いトンネルでしたね」と言おうとして、トンネルをわかってもらうのに
30分かかった。そのときにはトンネルははるか後方に・・・
* Post card を買おうとして、通じなかった。郵便局なのに・・・
こうした痛切にして可笑しい経験を寄せ集めると何がわかるか?
英語の発音をマスターするには日本語にない発音を練習すればよい
というのは間違いだということがわかります。
日本語になくて英語にある音( th、L、ae、f、v など)だけ反復練習すれば
英語は通じる--というのはまったくのmyth(ウソ)なのですね。
みなさんがすぐに思い出した経験の中には学校英語の中で強調される
「発音」以外のものがいっぱいあります。
実際にはそれ以外の音も「大変むずかしい」。
その「むずかしさ」はthやLなどに勝るとも劣らない。
というわけで、多読の場合とおなじです。
訳語で理解するのはやめましょう、英語は英語のまま・・・
英語の音に日本語の音を持ち込むのはやめ、英語の音は英語の音のまま・・・
そこで、多読的シャドーイング、となるわけです。
お時間がよろしいようで
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