知多講演会に来てくださったYYさんのメールをきのう紹介しました。
知多市立中央図書館ではおもに「やさしい絵本の大切さ」をお話ししました。
そのことをブログも書いておこうかと・・・
**********************************
不思議なもので、多読の影響を観察していると、観察から得た結果は
どうも単純、素朴な方向を示しているように思われます。
いつかまた書きますが、たとえば受験準備なども「多読・多聴+過去問」だけで
よさそうです。
そして多読のはじまりからペーパーバックへの道もはっきり見えてきたようです。
それは要するに、絵から文字へ、ですね。
はじめは Oxford Reading Tree の Stage 1 のように 絵が100%で字が0、
そこから少しずつ字が増えていって、そのうち挿絵になり、挿絵から色がなくなって
しかも間遠になり、ついには絵が0%で字が100%になります。
この絵は、mangaの絵でもいいし、アニメでもいいし、映像でもいいし、
実生活の場面や状況でも同じことです。
いずれにせよ、絵や映像や状況に結びついたことばをたくさん吸収すると、
ついにはことばだけで絵や映像や場面が思い描けるようになるようです。
(そうした具体的な画像と抽象的なことばの関係についてはまだ
得心が行っていません。愛知でヒントを聞かせてくれた人がいたので、
その人がメールをくださったら、また書きます。)
で、知多でもお話ししたのですが、絵本から言葉を吸収するときのことを果物に
たとえると、絵はおいしい果肉、文字は種にたとえられそうな気がします。
外国語の勉強だからというので、種ばかり食べていてはおなかをこわします。
(それに、おいしくないからやめてしまう・・・)
絵を、おいしいおいしいと言いながらたくさん味わって、ちらっと字を見るくらいで、
ことばは自然に場面と結びついて、同じような場面に会うとそのことばが出てくる。
どうもそんな風にわたしたちはことばを獲得していくような気がします。
で、それもわたしの大事なテーマ「ながら」に関係あると思うのですが、
これはまだまだ書き始められそうもない・・・
以上、知多講演会のメモをかねて。
どちらさまも絵や映像や場面と一緒に、外国語を楽しんでください!
最近のコメント