多読体験談二つ!

2013年5月25日
カテゴリ : 多読と受験

ある都立高校からの報告です。

一つは学外の市民向け公開講座を受講、その後図書館に通って多読を続けた人。
それまでの英語学習の殻がポカン!と壊れて、外国語を楽しんでいる様子が伝わってきます!

もう一つは多読+辞書を使った過去問で大学入試に合格した生徒。

高校や大学で多読用図書を備えているところが増えています。
うまk活用されますように・・・

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その都立高校の英語の先生が送ってくれた報告です。

公開講座を受講した一般都民の方。講座終了後も、月に何度か図書館に来て本を借りていってます。

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早速のご返答とご親切なお言葉を有難うございます。昨日お借りしていた本を返却をさせていただきました。お言葉に甘えて後日またお借りするかもしれません。多読を始めての変化を以下に記します。
 
やさしい児童書から入る ⇒ 内容が簡単でしかもオチがあるので、楽しめた。その中にも不明な単語やnativeでなければ言えない言い回しがあり、勉強になった。
 
分からない単語を飛ばしてどんどん読む ⇒ これまで一つでも分からない単語があると一々辞書を引いていたが、時間の無駄と気付いた。いくつかの単語の意味が不明でも全体の意味は汲み取れる。最初は気になっていたが、慣れるに従って気にならなくなり、時間をあまり掛けずに量的に多くを読めるようになった。また、日本語を介さず、英語のまま理解する必要があり、多くを読んでいるうちに自然に身につく。それらが速読につながる。
 
つまらない本はやめて、楽しめる本を読む ⇒ これまでを振り返ると、学校では課題の本が必須であり、興味のある内容の場合はどんどん読み進められたが、そうでない場合は苦痛でさえあった。多読を重ねて行き、上級レベルに達すれば、難しい本も苦痛なく読めるようになると思われる。
 
結論として、英語は以前より好きであったが、更に好きになった。今後ももっと多くの英文に接し、英語の背景にある異国の文化・歴史・物の見方考え方の違いを知りたい。
 
以上、率直に述べさせていただきました。ご指導有難うございました。

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てな感じでした。次はある男子生徒。私が顧問してるケイオンの男子生徒で、去年の冬休み前、「大学どうしよう」っていうので、「とりあえず英検2級とれ。あとはなんとかなる。」というと、「どうやったら英検受かるんだ?」というので、「春休みまで毎日最低30分は多読しろ。」と言いました。こいつは、成績はうちの学校で上の下って感じ。家で勉強なんて絶対しないタイプ。今3年なのですが、2年7月のGTECは317(ちなみにGTECの高1全国平均は405です。)
 
4月までちゃんと私が言った通り多読したようです。(司書さんによると、週に2~3回は借りに来てたとのこと)で、連休明けから、過去問を辞書つかってやれ、と言ってやってました。
 
驚いたのが、辞書使ってやると、長文も7割くらいあってるんですよ。で、辞書をひきまくってるかというとそうでもない。長文でも4~5個しか辞書で見てない。私が「じゃあこの単語どういう意味だ。」と辞書見てない単語について聞くと、「えっとね、うん。わかる。わかりますよ、でもなんつうか、いや、この辺の文章で書いてあることはわかるから、ホントに。手抜いたわけじゃないって。」と言います。
 
で昨日は辞書なしでやらしたら、やはり長文は8割くらいあってる。
 
つうことで、大学入試も、本当の意味での「多」読と、辞書使いながら過去問でいけるんだなー、と再確認。

それ以外のことは時間の無駄です。わたしの受験支援も、家でもNPO事務所でも、それ以外のことは一切やりません。文法用語は使わないし、単語帳の暗記もなし。

受験と多読については、失敗談も含めて、まだまだ募集中です!