朋ありちょっと遠方より来たる・・・ TOEIC対策 islaverde風?

2012年8月14日
カテゴリ : 多読と受験, 多読のパラドックス
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語数計算アプリを作ってしまったフクさんが、きのうの夜メールをくれました。

TOEICの点数が2年間で劇的に伸びたという報告。

前回の受験から2年以上経って今回の受験でした。
これまでの最高得点695から700台を飛ばしての800なので
自分でも驚いています!

その対策は?

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酒井先生、みなさんこんにちは。
フクです。

酒井先生!お知らせです。
TOEICで825点取りました!

試験前1ヶ月間で主にやったことは

・ABCラジオのPodcastを毎朝聞く(islaverde流!)
・TimeやNational Geographicなどの雑誌を読む(これもislaverde流!)
・レベル3のGRを読む(独眼龍式!)
・Grammar in Use Intermediateを解く

でした。

Podcastは毎日聞いているうちに、今日も昨日のニュースの続報だ、
と少しづつわかるようになってきていました。
文法は多読をはじめてからあまりやったことはなかったのですが、
Grammar in Use Intermediateで時制のところを中心にやりました。
するとTOEICの語法の問題がなんとなく分かるようになってきました。

他にも、映画を字幕無しで見る、Pottermoreで遊ぶ、など。
英語の勉強のためにやる~というのではなく、
映画でもみようか。字幕を読むと俳優の表情がわからなくなるから字幕なしで見よう!とか、
Pottermoreで遊びたい、訳なしでも問題なし!という逆転現象というか、
こっちが本来の姿というかそんな風になってきました。

後はislaverdeさんの「英語ができるというのは頭が良いということとは別。
どちらかというと反射神経で体育みたいなもの。スピードが命。」という助言(?)が効いたのだと思います。
なんとなく、英語ってそんなものかな~という感じがしてきました。

islaverdeさん、正鵠を射ていると思われます。
学生がTOEICの点数を報告してくると、わたしはすぐに
「何問残った?」と聞きます。
一方800点以上くらいの人には「何分余った?」と聞きます。
(学生は大体400点台から500点台くらいで、時間が余るより
問題が「余る」場合が多いのです。)

どちらの質問も解答のスピードを知りたいわけですね。
これまでたくさんの人から得た回答によると、スピードと点数には
ゆるい関係しかなさそうです。それはいろいろな要素が絡んで、
かならずしも読むスピードが点数にそのまま反映するわけではないからだと思われます。

それにしても、電気通信大学の学生の場合は、ほぼ「問題が余る」
800点以上くらいの人は「時間が余る」傾向はまちがいなくありそうです。

そこから、TOEICは「スピードが命」ということが あ る 程 度 は言えそうです。

けれども「スピードが命」はTOEICだけではなかもしれません。
試験の解答の場合とはまったく違うように思われるかもしれませんが、
「スピードが速ければ、細かいところを気にしていられない!」という意味で、
多読三原則を活用した「いい加減な読み方」ができるとも言えます。
フクさんの言う、「なんとなく、英語ってそんなものかな~という感じ」は、
まさにその通りだと思うのです。「そんなもんかな~」くらいの「理解度」で
楽しんでいるうちに「理解度」も自然に上がってくる・・・

(「理解度」とかっこをつけています。
理解度を気にすると、多読にはよくないと思われます。
理解度も試験と同じで、目標にすると「逃げて」行くと思われます。)

おっと、islaverdeさんの助言に乗って、書きすぎました・・・

そして。
ここまで英語を続けてこれたのは多読を通してみなさんと知り合えたお陰だと思っています。
ほんとうにありがとうございます。

フクさんは最初このメールをわたしと福岡オフの古い仲間に送信したのでした。
ここでも劇薬シャドーイング仲間とおなじで、友だち同士の支え合いが
大きな役割を果たしたようですね。

わたしがフクさんに「この報告は他の人にもとても参考になると思います。
ブログで引用していいですか?」と尋ねたところ、

はい。
非常に個性的な指導(islaverde節)が特徴です(笑)

という答えが返ってきました。

いえいえ、「非常に個性的」に見えるかもしれませんが、
実は非常に大事な、試験対策の王道のはずです。
フクさん、よかったね、またいつか、ふらっとTOEICを受験してください。
対策はislaverdeさん式を1ヶ月で十分ではないかな?

報告、ありがとう!