これまでわたしはずっと「みなさんから学んできた」と言ってきました。
ひょっとすると「謙遜しているのではないか」という誤解もあるかもしれませんが、
謙遜しているわけではありません。わたしがやったことは10年前に「快読100万語
ペーパーバックへの道」を書いただけで、それからあとのことはすべて
実際にやってみた人を観察したり、報告を受けて考えたことです。
「快読100万語」だって、学生の様子を観察して書いたのでした。
で、このところ劇薬シャドーイングを通して、また新たな知見--とは言えないか、
むしろ新たな予感を得たと思います。
その予感によると、劇薬シャドーイングが「声そのもの」を替えるかもしれない・・・?
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ごく短くメモにしておきます。
* 普通の(?)シャドーイングでは、akoさんやヒロセくんやそふぃさんを通して、
シャドーイングが意味の区切りを体で理解することに貢献する可能性を
見ました。
それで、akoさんのシャドーイングは絵本だった。ヒロセくんのシャドーイングは
Oxford Bookworms Library Stage 1 と 2 でした。そふぃさんは絵本でした。
この3人のシャドーイングから、わたしは書き言葉もやはり音なのだと、
再認識しました。
(そふぃさん曰く、京都大学の試験問題のような長くむずかしい文章でも、
意味の区切りが体でわかる」とのこと。)
* 劇薬シャドーイングは場合によってはリスニングにすぐに効果が出るようです。
* さらに、劇薬シャドーイングで声の出し方そのものが変わるように思える
場合があります。聞こえます。
劇薬シャドーイングはわたしたちの頭の中の学校英語を溶かしてしまうだけで
なく、のどや舌や顎や腹筋にまで作用するのでしょうか?
英語には英語の音の仕組みがあり、それをそのままシャドーイングすると、
筋肉の使い方まで英語独特の使い方になるのか?
* これはすでにメモしたことですが、劇薬シャドーイングを経験した人に音読して
もらうと、驚くべき速度で音読します。息継ぎの場所も意味上の「正しい」区切りに
なっています。その区切りをひとまとまりとして音読しているようです。
(それに対して、わたしはいわば「一語一語を確かめながら」音読するので、
劇薬シャドーイングを経験した人たちのような速さも滑らかさもない・・・!)
* これも再度メモしておきますが、劇薬シャドーイングを経験した人たちの音は
分厚く、「ごろん」としている。これなどは声の出し方の変化と関係があるかも
しれません。
p や b や g の存在感が増すだけではなく、s の音も実にしっかり響く。
(ただしこれはわたしの自分向けのメモです。みなさんはシャドーイングの時に
一つ一つの音に注意を向けない方がよいようです。上の1行は忘れるように!)
* 数十時間劇薬シャドーイングを通ったあと英語のシャドーイングに移った場合、
音読の時だけでなく、英語で話す時も音がシャドーイングの時とまったく変わら
ないことがある。
* シャドーイングの根底は 耳と口を直結させることにありそう。
長いメモになってしまいました。今回はここまで!
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