メモ#8 がなかなか書けずに、#9 に行ってしまいました。
これは #10 ?
なんだかわかりませんが、先週授業中に起きた「シャドーイング恐るべし!」の報告です。
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しばらく前から授業で劇薬シャドーイングをはじめました。
対象は 上級科目と演習科目でわたしの多読・多聴授業を受講している人たち。
多読・多聴経験はおもに今年の4月からあるいは去年の4月からの人たちです。
で、おととい、28日の金曜日4限目の授業は昨年の10月からはじめた人たち。
つまり、読むこと・聞き読みすること以外にも聞き読みシャドーイングや、
シャドーイングっていう方法があるよ、という紹介だけのつもりで
14日から Oxford Reading Tree のStage 1 や 2 を使ってシャドーイングを
はじめました。
ところがある学生がいきなり非常に英語らしい音を出した!
わたしがびっくりしたそのシャドーイングは said Chip. という部分でした。
毒リンゴマークがほしいところなので、くわしくは書きませんが、
なんとくちびるを軽く丸めて、英語そのものの口の形になっていた!
(学校英語の音で置き換えていたら、口はむしろかすかに横に広がった
でしょう。)
それにこれまでは「発音」するのがむずかしいとされていた ある母音も、
見事に曖昧な音がきっちり出ています!!
(わたし自身、この音を出すためにいったい何十時間「発音練習」を
したことか!
その後意識せずに出るようになりましたが、それはほんの数年前から
です。
as について多読歴数年の人が英語歴40年以上のわたしと同じ見解を
持った。あのときとおなじくらいの衝撃と言っていいでしょう。)
驚くことは驚きましたが、決してはじめての例ではありません。
ただこの学生のように、シャドーイングをはじめて数十分で英語そのものの音が
出たという例はなかったように思います。
この学生の場合は、これまでに音読の経験がなかったのでしょうね。
おそらく音に関しては 「まっさらな頭」 で、
聞こえてきた音をそのまま繰り返したのでしょう。
そうすると、朗読の音をきいているだけで(顔は見ていないのに)
口の開け方、舌の位置など、あらゆる点で英語の音の出し方とおなじになった!
significantな点はもう一つあります。
大学生でも頭がまっさらなら、
外国語の音をそのまま繰り返すことができる。
そういう能力(?)こどもだけのものではない!!
みなさんはこの学生のようには頭がまっさらではない可能性があります。
(いままで何千人という日本人の口から出る英語を聞いてきて、
まっさらではない可能性はかなり高いと考えます!)
そこで、学校英語の音読を洗い流し、カタカナ英語を消して、頭をまっさらに
するのに、 劇薬シャドーイング というわけです。
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