ペーパーバック関連・・・

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掲示板でも「ビデオなオフ会」でも映像関係で大活躍の「ふ~ん」さんが、
ご自身の映像体験/ペーパーバック体験を語ってくれました。

ふ~んさんのことをいつもわたしは「ほぼゼロからはじめた人」と紹介していて、
それはとっても失礼に聞こえるかもしれませんが、
「続き」を読んでくださると、どのくらい「ゼロに近かったか」わかります・・・

    (あ、でも、それだけじゃないですよ!)

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こんばんは、ふ~んです。

ペーパーバック関連のお話を読みました。
私の目標は、日本語と同じレベル。
無茶な話ですね。はい、判っています。
でも、多読を始める前に英語が出来る(使える)と思ったこと
は一度もありません。
それがまぁ、とりあえず読んで観て位はなんとかなりつつあり
ますからねぇ。

わたしは無茶とは思いませんよ、ふ~んさん!
「間者猫」さんの例の「読速比較」がありますよね、
あれによると、日本語とたいして変わらない速度も可能な可能性がありますね。

その上、「たこぼ」さんのメールのような楽しみ方ができれば、
「日本語と同じレベル」と言っていいのではないだろうか?

読む速さだけでなく、内容についても英語を母語とする人とわたりあうことは
可能です。

さて、まりあさんが「犯人が解るくらい」と
仰っていたので、少しミステリーが好きな私も・・・

以前Blogに書いたのですが、ハリー・ポッターの1巻での話。
ハリーが入学準備のために買出しに出かけます。
入学案内には、物のリストが書かれ、さらにこんな文も。
「Students may also bring an owl or a cat or toad」
とあります。

最初読んだときは(日本語)、気にせず通過。
2回目に読んだときも、解りませんでした。
3回目か4回目だったような気がします。
いや、「生徒は、フクロウもしくはネコもしくはカエルを連れてくることが出来る」
って話をしているのではありません。
(訳が正しいかはさらに別の話です)

では、ヒント。
親友となるロンが連れているペットは?

わー! ほんとだ!!  (ふ~んさんがネタバレしていないので、わたしも
しませんが・・・ したい!)

    (ついでに訳については「正しい」ですよ、ふ~んさん!
     というか、わたしとおなじ読み方ですね-!!
     みなさん、ゼロに近かったふ~んさんが may の役割もちゃんと
     呑みこんでいるし、この文の「堅苦しさ」も表現できている!
     ね、これが「多読的精読」なのです!!!)

他にハリー・ポッター関連の逸話の中に、出版社の偉い人の話
を読んだことがあります。
(もちろん日本語で)
「一章を送ってもらって読んだが、それほど面白いとは
思わなかった。しかし、子供が読み「つづきがよみたい」と
言ったので、決断した」とのこと。

多分、ローリングさんは、一章を書き終えた時点で出版社に売
り込みに歩いたのでしょうね。
本では次のページですが、一章と二章との間には数日か数週間
があいているはずです。
先のことを考えてばかりで、書いたことを振り返る余裕は無か
ったのかもしれません。
同じようなことが2巻の冒頭にも出てきます。当たっているか
は不明ですし、もちろん作品が楽しめなくなるわけではありません。

あれ、第二巻の冒頭って、なんだろう?

そうそう、ロンとの出会いのシーンでは、カエルチョコレート
ばかりが頭に残っています。

一番のミステリーは人そのものではないでしょうか。

そうは思わないかね、ワトソン君。
郵便局なのに、家賃を払い続けている君こそ一番のミステリー
だと思うがね。
ハドスン夫人の機嫌を損ねて、部屋を掃除されるくらいなら未
来永劫家賃を払い続けるつもりさ。

シャーロック・ホームズ:ジェレミー・ブレット 声:露口茂
ドクター・ワトソン:デビット・バーク 声:長門裕之

では、また。 

うーん、「パピイ」さんが「ロマンス本の楽しみは細部にある」というメールを
書いてくださるそうですが、多読の最初は細部ではなく、大づかみなわけです。

で、たくさん読んでいくうちに、少しずつ細部まではっきりわかってくるようです。
(それを「解像度が上がる」と表現することもあります)
そして次第に「多読的精読」になっていく・・・

しまいには作者の「文体」なんていう「細かい」ところまで見えてきて、
本を読む楽しみはいよいよ複雑に、味わい深くなる・・・

そんなのが「多読的精読」です。