劇薬シャドーイング再訪 A さんからの便り

Pocket

わたしはみなさんからいろいろな形でヒントをもらっています。

中には今回の T さんや「すろ」さんのようにみなさんからヒントをもらう場合があり、
また、わたしが気がついたことは実はみなさんがすでに気がついているという場合もあります。
(そちらの方が多い!)

その一つですね、A さんからの便りは・・・

********************************

こんにちはー。A です。
ちょっとだけコメントしたくなったのでメールします。

私も、きちんと発話されている音素材全般だけでリスニング力をつけることには
疑問を感じてました!!どんなときに疑問を感じるかというと…

↑ ここです。わたしはその疑問をなかなか感じなかった・・・

たとえば、ラーメン屋でとなりの席に外国人のグループがいて
会話を盗み聞きするとします。(笑)すると、
「わたし、もしこの人達の友逹だったら、本当に話についていけるかなぁ?」
とか不安になっちゃうわけですよ。
(※この場合、話の前後がわからないのも影響してるので一概にリスニング力の問題だけとは言い切れない)

それから、外タレ(死語ですね)のライブ言っても
いまだに、何言ってるのかわからないことなんかザラにありまして。くやしいなー!とか。
(※この場合、ライブ会場独特の響き方のせいで、日本語でも聞き取れてないのかもしれない)

あとは、たまたま仕事の際に電話会議を盗み聞きさせてもらうことができたんですけど
「スペイン人の英語はスペイン語にしか聞こえねー。」とか。
(※実際そうなのかもしれないけど、どんなクセがあったって英語しゃべってるんだから聞き取りたい!)

というわけで、まぁ、ちゃんとした音素材だけで、あらゆるシチュエーションに対応するのは無理だろうなとは感じてました。とても。感じてても、何もしてませんけど。(※なまけものだから)常に言い訳だけはしてるんですけどね。(笑)

言い訳の材料はいくらでも見つかるのでね。
いくらでも見つかるのはことばというものがそれだけ複雑なものだということでしょうね。

とはいえ、去年見てたTrue Blood(※アメリカンドラマ)のSeason3で
Season1,2を観てるときには「この人達、何言ってるのか全然わからん。」と思ってたのが急に聞こえるようになったときがありました。
あと、つい先日観に行ったIRONMAN3で、以前聞き取るのが苦手だった
Robert Downey Jr.の言ってることが、だいぶわかるようになってました。
(※日本語字幕の訳の評論ができるくらいには聞き取れていた模様)

A さんはロバート・ダウニー・ジュニアのファンです。
だからことばの複雑さの中には 愛 という要素もあって、これがかなり大きい要素なのですね。

で、これって。私は、ドラマも映画もたまーに観るくらいなので、
私の中でのムニャムニャ・モゴモゴしゃべる人たち代表の音が
なんで聞こえるようになったのかなーって考えると。
日常的に一緒に過ごしているのはaudibleの音素材だけなので。
あれ、おかしいなと。
「きちんと発話されている音素材」だけではダメそうっていう結論にもならなさそう。

ここはA さん、冷静な判断ですね。

わたしが「きちんと話している素材は気をつけた方がいい」と書いた時に頭にあったのは、ニュースなどの報道番組やGRの朗読でした。感情が入っていなかったり、声の出し方が普通よりきっちりしていたりしているからです。

その対極はA さんのいう「ラーメン屋の隣の席にいる外国人グループの世間話」でしょうか。きちんとしていないし、感情丸出しだし・・・

で、二つの対極の間に無限の色合いの違いがあるわけですね。当然ですが。

で、A さんは冷静に audible の素材は「きちんとした」方に入れているわけです。
ま、でも、audible などは「きちん 対 ぐだぐだ」の真ん中当たりとしておきましょうか?

そんなこんなで私の当面の結論は
「日常的な、いろんな発話を聞く経験ができるのであればそっちの方が良い」けれど
「きちんと発話されている音素材でも一緒に過ごす時間が長ければそこそこ対応できる
(ようになるハズ)」です。(※まだまだ実験途中ですから!)

↑ ここもなかなか冷静な判断で、よいですね。

実は劇薬シャドーイングについても似たことが言えるかもしれないと考えております。(その実例を次回のこの話題で簡単に触れるつもりでいます。)

かならず劇薬シャドーイングでなければいけないわけではないのですね。普通のシャドーイングでも、英語の特徴を備えた音が出るようになる場合がたしかにあります。(どこが似ているか、わかりにくいか?)

ただ「きちんと発話されている音素材」にもピンからキリまであって
私もVOAは好きじゃないです。多読4年目くらいのときに散々聞いたけど
聞いた話を何も覚えてないあたりが絶望的。(笑)

ここもよい観察だと思います。「きちんとした音声素材にもピンからキリまで」ある!

そして、VOAはやはり不評なのですね。どなたか、VOAでたしかに違いが出たという人いますか? いたらぜひ報告をお願いします。

audibleのナレータも上手い下手、好き嫌い、小説自体の良し悪しも関わってくるので
そのヘンも大事なのかもしれませんね。
そうなってくるとパラメータが多すぎて理系的な考え方ではもはや処理できないし
面倒くさいので、結局「おもしろければそれでいい」ということに
なるんじゃないかと思います。チャンチャン♪

というわけで、短いつもりがいつものように長くなりましたー。それでは、また。

ナレーターによる違いも大きいようです。
このあたりもたくさんの人の報告がほしいところです。よろしくお願いします!

ではね、A さん、ありがとう!