点数よりもうれしいもの

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引き続き、「多読と受験」の結果をお知らせします。

T さんが I くんの多読を支援し始めたのはたしか2年前。
強烈に詰め込みの中高一貫校で、I くんはすっかり英語嫌いになっていた。

T さんから最初に少しだけ相談を受けましたが、その後はT さんの
やわらかな支援もあって、この春 T くんは希望の大学へ・・・ 

でも、T さんにとっては(そして多読支援をする人たちの)いちばんの喜びは
第一志望の大学に合格したことではない・・・

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よその子どもや知り合いの大人に多読支援をしている人のメーリング・リストが
あります。そこに T さんがある結果を報告して、そこにいくつも返信が寄せられました。 

T さんにブログで引用の許可を求めると早速返ってきた返事はこうでした。
今回はそちらから先に紹介します。いちばん大事なことなので。 

お伝えしたかったのは、

多読で東大

ではなくて、

プレッシャーですっかり英語嫌いだった子が、多読で英語を楽しめるようになった。
それが多読の魅力の一つ。一見、楽しめるくらいで。。と思われるかもしれませんが、やっぱりそれって、特にいつもプレッシャーを受けてる子供達にとっては大きな要素で、それは、東大を受けるような子であっても同じこと。
リラックスすることで、学校で習うことも含め、色々良いほうに回っていったんじゃないかな。
ということです。

その辺が読む方に誤解を与えることのないように
[引用を]お願いできればと思います。

はい、誤解のないように紹介します!

K さんには、本当に色々お世話になりました。相談にのっていただきつつ、理系の彼が楽しめそうな絵本まで貸して頂きましたね。私にとっては、彼の喜びが最大のご褒美ですが多読仲間の先生方なくして、彼の喜びの声を聞くことはありませんでした。本当にありがとう!!

ほかに塾に行かずに立派な高校に合格なさった[K さんの]生徒さん、すごいですね!
私の地区では、塾に通う子がほんっとに多くて、みんないつも疲れている感じです。
そうなると、返って集中力もなくなり、あまりいい効果は生まれないんじゃないかと思うことが多いのですが。。
そんなにしてまで詰め込んで学ばないと、高校って入れないものなのかなぁっていつも思っています。。

以下一部文字化けがありますが、そこは「多読的」に・・・

小学校からやっている生徒でも、中学に入ると、途端に点数に気を取られる� $h$&$K$J$j$^$9$M!#�
そこを通り抜けて本当に使える英語を目指してもらうようになるのは
いやはや、至難の業です。いつもいつも、私も点数じゃないんだよ、成績じゃないんだよ
と言ってきかせ、また、楽しさを伝えているつもりなのですが
残念ながら伝えきれずに終ってしまうこともしばしばで、
そのたび胸が痛みます。

成績じゃ測れない力は、着実に着いてるのにって思ったり、
本当は使い物にならない試験の成績が出ないからって
こちらのせいにされると、むなしくてやるせなくなります。
いったいいつまで使えない英語にしがみついてれば
満足するんだろうって。。

でも、そんなことがあるから、余計に、
多読のよさをわかって残ってくれる子には、
持てる力の全てを渡して、それを踏み台にして、さらに遠くへ
飛んでいってもらえるよう、心からサポートしたいなぁって思いますよね。

また、春が着て、色ぁ� s$J@8EL$5$s$H$N4X78$d!”?7$7$$=P2q$$$G�
右往左往することでしょう。どうか今後ともよろしくおつきあいくださいませ!

Sさん、こんにちは!

学校のテストでは計れない子供たちの伸びを
垣間見れるときほど、うれしいことはないですね。
何点取った、なんていう報告よりも、
ちゃんと分かってる!ちゃんと成長してる!!って
分かったときのその喜びは比べられるものがないくらいうれしいですね。
なんっていうのかしら。。。鳥肌がたつようなうれしさ??ですね^^。

私のところの、今中2の生徒も、一人、ものすご~~く英語が苦手で
苦労してる子がおります。本を読む習慣がないので、絵本でさえ読むのも
苦痛。何を読んでも今一で、のら~りくら~りと一年半。。
本人もいつもテストも悪いのでプレッシャーでいっぱい。。
!

それでも先日、学校で無理やり受けさせられる英検の直前の対策を
していたとき、文法、単語はだめだめでも、長文が全問あってたりしたんです!
あれは嬉しかったです^^。

そして、先日は、初めて、ある絵本を読んで

”。。。よかったです。”ってつぶやいてくれました。

多読仲間の方が、”その子も、何かをつかもうと一生懸命だったんだろうねっ”と言ってくれたとき、ああ~~、そうなんだろうなあ!!
って思ってものすごく感動しました。

こんな風に、見えないところで伸びている芽を見つけるたびに
本当に多読っていいなぁって思います。

> K さん、こんにちは

大学受験の指導って言うのは、本当に大変そうですね。
学校との兼ね合いも色々合って
多読をどう入れるのかと言うのは簡単ではないことでしょ� $&!#�

I 君の場合は、大学受験の為にお引き受けしたわけではありません。
あんまりにも英語がひどくて、大嫌いで、
(テストは全部鉛筆さいころで回答してたっていうつわものです)
お母様が心配して、無理やりつれてこられたわけですが、
学校のお勉強は一切見ませんよ、という私に、
”私はこの子に、将来どこかの帰りに本屋さんにふらっとよって
ほいっと英語の本を買って楽しんでくれるようになってほしいだけなんです”っておっしゃってくださったので
それならお手伝いできると思いますということでお引き受けしました。

その後も一度も成績で文句を言われたこともなく、
彼が本を楽しめるようになると

”先生、息子が、英語のコナン君を読んで笑ってるんです!!もううれしくて!”
”旅行中、電車の中でもずっと読んでて、別人のようです!”

など、そんなことば� $+$j$r$h$m$3$s$G$$$F$/$@$5$$$^$7$?!#�

だから私も、安心して彼とリラックスしてレッスンができました。

そんな環境での多読が、彼の心を紐解いてりらっくすさせ、
沢山のインプットを伴って、学校での知識もうまく回るように
なったんじゃないかなって思います。

ですから多読だけで受かったとも思えないし
英語だけで受かるほど甘くもなかっただろうと思います。

けれど、彼にとってはそれが必要だったんだろうなと思うところです。

彼にもいつも、
”受験の為にやるんじゃないよ。本当の力をつけて、
あなたがいつか、大好きなシャーロックホームズを原書で楽しんだり
世界の数学や科学の文献を英語で読んで、世界の人たちと英語で
渡り合っていく、それを見てるんだよ”って伝えていました。

だから今回も
”今、まだ読み終わってない本があるので
� FI$_=*$o$C$?$i$=$A$i$K$$$-$^!A$9!I$H8@$C$F$/$l$F�
またすごくうれしくなりました。

これからも本を読んでいって欲しいなと。それが一番の願いですね^^。

受験のためにってやると、お互いがつらくなることがあると思います。

ぜひ学校でも
リラックスしながら生徒さん達が多読を楽しめる環境を
作ってあげてくださいね。

簡単なように響きつつ、これが一番難しいんでしょうけど

これが一番大事な事かなって思います^^。

長々と失礼いたしました。

どなた様も、Happy Reading!

T

最初に書いた、多読支援をする人たちのメーリング・リストには、生徒のために
支援をする人たちが集まっています。 

(多読授業をする人がみんなそうかというと、この頃はそうではないのです!
自分の業績のため、売名のため、お金のため、世の中の流れが多読の方に
傾いてきたからとりあえずついて行こう、なんていう人たちがだんだん増えています。 )

わたしはこのメーリング・リストがいつまでも「生徒と支援する人の信頼関係」を
第一に考える場であってほしいと願っています。

これまでメーリング・リストに入っていなかった人で、上のゆるい基準に合っている
かもしれない、という人はどうぞ参加申し込みを tadokuorg あとまあく gmail.com
まで!