「NEO」さんからの便り -- 多読の先に進むために・・・

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久しぶりに山形県のNEOさんからお便りをもらいました。

いつも多読・tadokuの最前線を走っている感のあるNEOさん。
さらに迫力が増して、しっかりした自信を得て、新たな道へ踏み出す模様・・・!

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長男が大学を卒業して、8月から留学するので現在、私のレッスンを受けています。新規の生徒さんもいますし大忙しです。ありがたい事に、風変りなレッスンをしたいという方が途切れません。長男も本気なので親子でもできます。目的意識、自主性があるからどんどん吸収していきます。レッスンをしてまだ3週間ですが、ネイテイブの友人との会話が楽になっていると言っています。日本に居ても英語はできるようになるのは多読、多聴と、学校英語受験英語とは違う学習の仕方だな~といつもながらに再認識する日々です。AIUに行ったAちゃんも5月にUSAから戻ってきます。多読っ子の成長は目まぐるしく、うれしいかぎりです。

Aちゃんのことは何度かこのブログでも紹介しています。検索して下さい。
「NEO Aちゃん」かな?

多読祭りは忙しくて無理でした。 a.kittenさんもすごく成長されて、うれしいかぎりです。最近になって、酒井先生や私が話していた事が、本当に分かるようになったと言っていましたよ。彼女も多読サポートを通して、これからまた一歩踏み出せると思います。多読を通して幸せな方が増えるのがうれしいです。私も第2のa.kittenさんをまた育てられたらいいな~と思います。大人でもあそこまで変われる、成長できるのです。彼女が見事に証明してくれたと思います。これからもぶれないでどんどん行きましょうね!

NEOさんが「ぶれないで」と言っているのは、(わたしの表現で言えば)
a.kittenさんが学校英語を見事に抜け出したことで、多読という方法の妥当性を
証明してくれた、だからこのまま突っ走りましょう! ということでしょうね。

その一方で、その先へどう道を切り開くか・・・?

色々な方の成長に関わってみて思ったのですが、多読、多聴だけでは英語を使うまではいかないな~と思うようになりました。 それまで文法面などかなり英語を勉強したけど話せない英語難民は多読、多聴だけでもいいところまでいきますが、受験など英語を必死に勉強をした事がない方は、多読的英語学習もすごく大事になります。バイリンガルの子供たちによく言われる事ですが、母語よりも学習言語が勝つみたいな事ですが、書く、英語での学習をするというのがKEYとなります。もちろん日本語を排除した学習ですよ。英語漬けの生活、海外で生活をしているなら、十分な量があるので、書くという学習をしなくても多読、多聴でもなんとかなりますが、日本に居て、通常の生活だと書くという学習が量を補う部分になり、それに加え、話す状況もプラスするとばっちりですね。フリーライテイングもいいですけど、お作法的文法面の整理や、イメージしていた感覚を確かなものにするのにワーク類で英語を書いて整理するのが学習者にとって曖昧部分がクリアーになり良いみたいです。フリーライテイングもすごくいいのですが、曖昧さがクリアーという部分がないので、ワーク類に良さも再認識しています。多読・多聴、レッスンだけの生徒さんは正直言って、伸びが悪いです。英語のワーク類をちゃんとやる方だけが、使える英語まで到達しています。多読的学習と話す、多読、多聴、このバランスがすごく大事だと思います。 多読的学習はいいタイミングで合う物をするのがとても大事にもなります。気楽にできるもので(スピードも大事)淡々と量をこなせる楽しいと思う物ですね。良いワーク類を選べるかが大事です。

ここはちょっと違う方向をわたしはいま講座で実行中です。

書くことへ、(多読で吸収したことの)整理へ、という方向はわたしも賛成です。
昔からわたしは Grammar in Use の利用などを言ってきました。
したがって「ワーク類」というところについては(日本語を混ぜなければ)よいことだと
思います。(かつ、大量に吸収したあとならば・・・)

けれども、電通大でも、社会人の多読仲間でも、なかなか楽しくGrammar in
Use を続ける人がいなかった・・・! また直接GIUの影響とみられる変化を
見ることもできなかった。

(4年で卒業してしまうし、なにしろ学生たちは忙しい!)

そこで、いま講座でやっているのは「借りる・盗む・真似する」です。
けれどもこのあたりについてはNEOさんと観察や意見を交換しながら、
うまい方向や混ぜ方を見つけられればと思います。

また、NEOさんにはいずれ「ワーク類をちゃんとやる」とはどういうことかを
聞きたいと思います。ま、ゆっくり歩んでいきましょう。
あわてず、あせらず、あきらめず・・・

(なお、Skypeおしゃべり会と講座では、まだ少数の例ですが、
「借りる・盗む・真似する」で整う効果が見られます。どのくらい永続的か、
またどのくらい「高度な文法」まで整理されるか、それはうまく行った人が
ごく少数なので、断言はできません。方向は見えてきていると思います。
楽しみにお待ちを!)

ただし、念を押しておこうと思いますが、整理と言っても文法用語を使う必要は
まったくないし、まして日本語の文法書や問題集は(わたしが見たものは)
害になるだけです。ちなみにわたしは受験指導でも文法用語は一切使いません。

(それでも(それだからこそ?)かなりよい結果が出ていると思いますが、
普通の受験指導しか知らない人にはまったく理解不可能でしょうね。)

最 近は、多読の集まりなど行かなくなりましたが、生徒さんの成長を見て、すべき事がはっきりと定まってきました。そしてぶれない自分にもなりました。報告を したくなったらスカイプやメールなどしますね。急に東京に行く~となり先生に連絡するかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。頑張って時間を 作って下さいね^^

わたしの返事はこうでした。

はい、報告と上京、どちらも楽しみにしています! どちらも近いうちに!!

NEOさん、ほんとに楽しみだよ!