ご当地ミステリー

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iPhone5 を使いはじめてから、電車の中では本の構成を考えたり、
NPOの講座についてメモを作ったり、結構書くことに夢中になっています。
時間の経過は何をしているときに早く感じるって、物を書いているときほど
あっという間に時間が過ぎることはほかにないと思います。

それで iPod touch (2代目)を使っていた時よりも本を読む量が減ってしまい
ました。ほとんど寝る直前に布団の中で読むのですが、このところわたしの言う
「ご当地ミステリー」に執心しています。これがなかなかおもしろい!

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ちょっと前まで全作を何度も読んだ Harry Bosch シリーズの「ご当地」は
ロサンジェルス。

去年ある人のすすめではまった Andrea Camilleri はなんとシチリア島。
そしてだれだったか児童文学作家が推薦していたので読み始めた
James Lee Burke の作品はフロリダ。

そしていま読み終わった Philip Kerr の Berlin Noir はベルリンとウィーン。

なぜでしょうね。わたしがはまるミステリーはご当地物が多い。
Sherlock Holmes はいわずと知れたロンドン。
評判がよかったころの Kay Scarpetta の舞台はヴァージニア州リッチモンド。
大好きな V.I. Warshawsky はシカゴ。
かなり好きな Sue Grafton はカリフォルニア州サンタ・モニカあたりと思われる
架空の町。

そうそう忘れてならないのは日本ではちっとも流行らなかった Lindsey Davis の
私立探偵ディディアス・ファルコシリーズは古代ローマが拠点。
わたしの頭の中にはファルコの住むアパートの階段から内装までできあがっている!

シリーズで読んでいくと、ご当地にも登場人物にも愛着が湧いてきて、
女検死官シリーズのように評判が落ちても、登場人物のその後を知りたくて
読んでしまう・・・ もう作品の出来とかなんとかじゃないんですね、どうも。
そういう意味ではミステリーの魅力はミステリーではない、少なくともミステリーだけ
ではないようです。

ミステリーの魅力自体がミステリー?

で、シチリア島、フロリダ、ベルリンの三シリーズはまだまだ続編が残っていて、
うれしいかぎり。(シカゴ、サンタ・モニカ、ロサンジェルスはもう最新作まで
追いついてしまったので、大切にとってある・・・)

そのシチリア島の「ご当地テレビ・ドラマ」がYouTubeで見つかったのです!
でもまだ見ていないし、イタリア語で英語字幕はないので、
近いうちに多読フォーラムの「多言語資料館」で・・・