昨年末、ある金曜日の午後、二人の女性がNPOの事務所に来ました。
直前の連絡だったのでてっきり東京近辺の人かと思っていましたが、
実は愛知県から多読のことを知りたくてわざわざいらっしゃったとのこと。
(翌日のSEGの講座にも参加したそうです。)
ほかにもお客さんがいて、わたし自身はゆっくり話せませんでしたが、
理事たちといろいろ話をして、夜の7時からは多読講座を見学。
楽しんでくださったようで、講座が終わる最後までいてくれました。
そのお二人がわたしたちの仲間とつながりがあったことが判明・・・
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昔の友達が、うちに遊びに来ました。
去年の秋に、久しぶりに会ったときに、多読の話をしたところ
興味を持ってくれて、そのまま本屋で「やさしい多読・多聴ガイド」を購入。
近くの図書館で本を借りて多読開始。
stage1から始めて9まで読んで、次は何を読んだらいい?と
我が家へ本を読みに来てくれたのです。
用意したBrandNewReaders、Clifford, Biscuit、Piggie and Elephant,
Frog and toad, Little Bear, Dr,Seuss, 冬の絵本、JYbookの絵本
などなどを嬉しそうに2時間くらい読んでました。
こんなに多読を楽しんでくれるなんて、嬉しくてびっくりです。
Nさんとお友だちだった!
実はここに引用したメールはNさんから届きました。
Nさんはそのお友だちのことで大興奮して、とてもうれしそう!
我田引水ですが、多読の楽しみというのはとても素直で、ポッカーンとして、
楽しんでいる人を見るだけで、こちらもうれしくなるんですね、どういうことなんだろ?
しかし驚きはそれだけではなかった・・・
そしてもっとびっくりしたことが!
彼女はブツブツと声を出しながら読んでたのですが、
私がしっかり声をだしていいよというと、音読し始めました。
それまでの本は音源がなくて自分で読んでもらってたのですが、
「Frog and Toad」をCDと一緒に聞き読みし始めました。
その発音が、まるでシャドーイングをしているような
英語らしい音で、びっくりしました。私は、本は読まずにシャドーイングをしているのか、それとも
自分の声は無視してCDの音に集中しているのかと思ったのですが、
彼女は、自分の声を聞いていたというのです。
なぜかというと、音読すると理解しやすいからだそうです。
日本語の本を読むときも、しっかり内容を理解したい
ときは、音読しないと頭に入らないそうです。
音寄りの人には音読がいいんだ!
言われてみれば当たり前のようですが、はじめて気がつきました。
これまでは「音読はカタカナ音が定着するからすすめられない。日本語に
直しながら読んでしまう場合だけは(カタカナ音が定着するよりも害が大きいので
直さなくなるまでに限って音読してもいいでしょう」と言ってきました。
Nさんのお友だちのように、カタカナ音ではない場合は積極的に音読しても
よさそうですね。
では、お友だちはカタカナ音ではない音をどうやって獲得したのか?
Nさんはカタカナ音と英語独特の音を聞き分けられるので、その大事な点を
ちゃんと質問して下さった・・・
え~~!CDの音をマネしてたんじゃないんだ・・・。
一体、英語とどういう付き合い方をしてきたの?!
・・・と聞いてみました。
中学はともかく、高校時代は英語は勉強しなくて成績は2。
3年になって、大学を受験する際に、成績が悪かったので
英語と国語だけが入試科目の大学を選び、国語は
勉強しようがないから、英語だけを勉強したそうです。
英語の入試問題は、文法はマーク方式で、リスニングの比重が
高かったので、勉強法は英語をとにかく聞きまくったそうです。
意味が分からなかったけど、とにかく聞いていたそうです。
そして、大学時代は、ミッション系の英語学部で、外国人の先生の
授業が多く、英語以外の科目が英語で授業ということもあったそうです。
またルームメイトが帰国子女で、家庭では英語で話すという子で
そういう子とよく英語の会話の宿題?につきあわされたそうです。
つまり大学時代に聞いていた英語は、ほぼネイティブな英語だった
ということと、高校、大学時代を通じてとにかく自然な英語を
たくさん聞いていたことは間違いないようです。
大学時代に海外に2週間ホームステイをしたそうですが、
英語は聞いてもわからないし、しゃべれなかったそうです。
その後、OL時代、結婚後も、ラジオやテレビの英語番組を聴いたり
見たりしてたそうですが、全然英語ができるようにならなくて、
英語コンプレックスだったと言ってました。へ~~~っ!!!そうだったんだぁ。
学生時代の英語の勉強法が、聞くこと、それも
ほぼネイティブな英語を聞いてたから、発音がいいのですね。
音のシャワーが、彼女が発する音を作ったようです。
ちなみにCDなしで音読だけをしてもらったところ、キレイな自然な英語の
発音でした。うらやましくて、そしてやっぱり驚きです。このまま多読を進めたら、どんな人になっちゃうんでしょう。
興味津津です。
音寄りの人 というより 音の人 かもしれませんね。
そういう人が多読をしたらどうなるか、これまでにも音寄りの人は何人も
いましたが、そういう人がどうなるのか、これからはもっと注目しようと思います。
言葉は元々音 ということをもっともっと追究しなくちゃいけないな--Nさんの
メールを読んで、そう思いました。
Nさん、お友だち、そしてもう一人のお友だちも、ありがとう!
またお目にかかりましょう!! Happy reading!!!
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