多読をはじめたばかりのTさんからメールをいただきました。
(いただいた、というよりは、もぎ取った?)
だれでもこんな風には行かないのですが、こんな風にはじまると理想的ですね。
ついでと言っては語弊がありますが、武蔵野多読クラブのことも報告します。
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私はお友達の赤ちゃんがこちらを見た時、「Look at me」と頭にうかびました。少し前に 同じようなシーンの絵本を読んでいたせいです。英語で話そうなどと思ってなかったので、びっくりでした。こんなふうにどんどん英語がでてきたら、理想的ですね
この時 赤ちゃんには もちろん日本語で話しかけました〓
これからも、よろしくお願いします
この人はこの1月から多読を始めたばかり。武蔵境駅からすぐの「武蔵野プレイス」
というところで、月に2回、20人くらいのだれでも多読武蔵野の会員が集まって、
多読したり、多読について語り合ったりしていますが、そこに2度通っただけ。
2日は三回目でした。
Look at Me という絵本については知っている人もいるでしょう。
Oxford Reading Tree の Stage いくつだったか? Stage 1 かな?
見開き2ページに ほとんど Look at me, Mum! 程度の英文しかありません。
けれども、この言葉とそれが使われる場面は、この人の頭か、心か、どこかに、
いつでも使える柔軟な形で、植えられたのでしょうね。お友だちの赤ちゃんを見て、
赤ちゃんに「こっち向いて」ほしい時にさらっと Look at me. が出た(出ようとした)。
ごくささやかな実例ですが、これはわたしが絵本の大切さを強調する時に
いつも言う
「言葉を場面と一緒に吸収すると、同じような場面でその言葉が出てくる」
その瞬間を捉えてくださったと思います。
わたしが強調する「やさしい絵本」(テレビ・ドラマ、映画、manga、アニメ、
日常生活や仕事場を含む)は場面と言葉の組み合わせをたくさん見せてくれます。
その一つ一つを外国語の種とすると、たくさんの種(言葉と場面の組み合わせ)を
吸収すること--それが外国語の獲得のいちばんの手立てだろうと思われます。
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さて、武蔵野多読クラブのことです。
くわしく書く必要があるし、いつかは書きますが・・・
・・・大変順調に歩んでいます。(順調すぎてこわいくらい)
おおざっぱに三種類の人たちがいます。それぞれに着実な歩みです。
*一昨年12月から週1回10週間続いた「三鷹ネットワーク大学」の多読講座を
受講した人。(そのまま3月から「武蔵野多読クラブ」を作って多読を続けています。)
うーん・・・ この人たちがすごいわけですが、1年でペーパーバックを楽しむように
なった人が数人います。その人たちは英語を熱心に勉強した時期があった人たち
です。要するに多読を知って「目から鱗が落ちた」実感を持っている人たちです。
けれども、旧来の「英語学習」はなかなか根絶することが難しいので、
(そう! ヘルペスに似ているかも!!)
ぶり返さないように、やさしい絵本やCDを(半分必死で)すすめています。
もっとすごいのは時々このブログに登場するKさんを代表とする元「英語不得意組」
です。Kさん以外にも何人か、黄色レベルの子ども向けペーパーバックを読み始め
ました!
この人たちはぶり返そうにも英語学習ヘルペスに感染していないので、
安心です。「さかいさん、こんな厚い本が読めました!」と報告してくれるので、
わたしは一緒に喜んでいればいいだけ・・・
(その厚い本はだいたい50ページ前後かな?)
*そこに電気通信大学の「だれでも多読サークル」で以前から多読をしていた人が
わたしの退職をきっかけに加わりました。
そのままそれぞれ多読・tadokuを続けています。
ゆっくりの人もいます。脱兎のごとく無茶をする人もいます。
中断ののちやさしい絵本へ戻った人もいます。
総じてもう自分の多読ペースを持っているといってよさそうで、安心して見ています。
*なんらかの伝手で講座を知って昨年3月以降に加わった人。
メールをくださったTさんもその一人。Oさんという「無茶をする人」に誘われて
やってきました。Fさん夫妻は ORT を大人買い。英語の先生で、やさしい絵本から
じっくり「出直し」ている人もいます。
という人たちの読書相談を、今回から英語ですることに・・・
最長老のMさんの提案によるものですが、これが今回はうまくいった!
日本語をまじえ、言い方を変え、みなさん「それなりに」英語の読書相談が
できました。
以前は「かなり多読が進んだ人相手でなければ英語で読書相談は無理だろう」と
考えていたのですが、実に浅はかでしたね。支援する側の努力が足りなかった
だけでした。あ、それから日本語をどんどん入れてかまわないということに
気がつくのが遅かったことも原因です。Mさん、ありがとう!
ところで、「だれでも多読武蔵野」では、早くも(?)kindler が数人!
表面的にはこれがいちばんわかりやすい変化かな?
すごいでしょう? はじめて1年の人も何人か買ったのですよ。
さて、最後に、どうしてこんなことが可能になったのか?
わかりません・・・
わかりませんが、Fさん、Mさんというすでにペーパーバックをするすると読む
人たちがこの上なく地道な支援を続けていることが大きいでしょうね。
もう一つはやはり「仲間」です。
だれでも多読武蔵野 は去年の秋からNPOから100冊の本を借りています。
その貸し借り、管理はかなりな手間と時間を取られると思いますが、
みなさんでメーリング・リストを作って、とても気持ちよく役割を分担して、
運営しています。
みなさん、賢い! 大人です。
わたしの夢はこういうグループが全国に全世界にできること。
そのために図書館に多読用図書を備えてもらって、そこに近隣の多読仲間が
支援に通って、外国語を楽しむ人たちが増えること・・・
すでに東京世田谷区でははじまっています。(近いうちに報告します。)
岩手県紫波町でもはじまっています。
愛知県各地の図書館や岐阜県各務原市の図書館でもはじまっています。
新宿区四谷図書館や稲城市の中央図書館でもはじまるかもしれません。
(四谷図書館ではNPOが中心になる形で来月まで多読サークルが開かれます。
それからあとはみなさんが だれでも多読武蔵野 のような役割分担に
手を貸してくださるかどうか次第・・・)
さて、そうした「多読サークル」のやり方についてはNPO多言語多読が少しずつ
知識をためています。みなさんが「わたしのところでもサークルを作れないだろう
か?」と思われたら、ぜひ連絡をください。できるかぎりのお手伝いをします。
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