三鷹ネットワーク大学に今年のはじめに参加していたKさんのことは
すでにブログで話題にしたような気がするのですが、していないかもしれません。
ま、とにかくあっけらかんとした人で、おそらく三鷹ネットワーク大学の多読講座に
参加するまでは相当に「英語ゼロ」の人だったとわたしは見ております。
ところがほとんど毎週「わたし、これが読めました! 楽しかったです!!」と
うれしそうに報告してくれました。3月ごろだったろうか、
Penguin EasyStarts が読めたといって、「自分でもビックリ」していたのは。
そのKさんが多読講座参加7ヶ月で、英検2級のお連れ合いに感心された・・・
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酒井先生
多読を始めて7カ月 私のハワイ旅行での英会話体験をまとめました。
夫:学生時代に英検2級を取っており 英語が好きでした。
私:学生時代は英語が嫌い。海外旅行が好きになってから英語に興味を持つ。
英語は話せないが、なんとかなるだろうという度胸だけある。
1日目 ハワイ到着後ホテルに行く
午前中にホテルに着き、チェックインは3時からなので荷物を預けて観光に行く予定荷物を預けたいという英語が分からないので とりあえず「チェックイン プリーズ」と言えば事が進むだろうと思い フロントに「check in please」と声をかける
案の定 チェックインは3時だから荷物を預かると言ってくれる。そこで無事に荷物を預けて観光に出発。
とりあえず「・・・・・」と言えば事が進むだろう--というのは、至言ですね!
お勉強の人たちには なんのことかわからない に違いないくらい、至言ですね。
すばらしいです!
1日出歩いてホテルに戻る。フロントに行きまた「check in please 」と言う。
荷物の預かり証を渡すが荷物がない。フロントの人が何か言っているが、理解不能。預け方にも2種類あるらしい・・・。
そこで「、部屋に持って行ったかもしれない」 「もし部屋になかったら電話して」と言われる。
部屋に行くと荷物が置いてあった。
フロントから電話があり「荷物があったか」聞かれ「OK.Thank you.」と答える。
このやり取りは全て英語でした。夫は、僕の通訳みたいと感動してくれる。
相手の言っていることが聞き取れていることに 自分でもビックリする。
一体どういう英語だったのでしょうね?
Kさん自身はもちろんどういう言葉で聞かれたかなど、まったく覚えていない、
どころか、意識さえしていないでしょう。けれどもまるで脊髄反射のように、
「フロントの人が何か言っている」何かを理解できたわけです。
Kさんは11日の「武蔵野三鷹多読会」で、うれしそうにハワイ旅行の報告を
わたしに語りながら、何度も「ビックリ」という言葉を使いました。
たぶん6回くらい!
(つまりご自分の「進歩」を意識していなかったのですね。
Typical. という気がします。よくあるのです、多読では。)
2日目 前日のやり取りで自信を持った私は、どんどん英語を聞いて話そうという姿勢になる。
レンタカーを借りる。積極的になった私はレンタカーのカウンターでも英語で頑張る。
事前にネット予約していたので、「クレジットカードを見せて」「車はこの店の裏にある」など短い会話だったので
「Yes」と返事をして「thank you」で締めくくる。
道に迷った時は「Where is here?」と聞く。
ABCストアーでの買い物で「飴やチョコもいかが?」と言われNo.Thank you.と答える。
夫が「凄い!とっさに言われた英語が聞き取れている!」「僕は聞き取れなかった」と言われますます調子に乗る。
↑ このあたり、可笑しいでしょう? Kさんの幸せな性格そのままですね。
このあともKさん大活躍!
レンタカーは3日間 借りたので、ホテルに車で戻る。しかし駐車場に入れない。入口で機械にカードをかざすらしい。
ものすごく調子に乗っていた私は「フロントに行ってくる。」と自らホテルフロントへ。
ここでoxford reading treeを思いだす。簡単な英語でも物語が成立しているのだから、簡単な英語でいいのだと思い
堂々と 「Excuse me. Today I have a car」と言うと「駐車場は1日20ドル必要。止めるのは、ここの場所で、このカードを使って。」
等々の説明を英語でされる。「ホテルのお客さんなのに1日20ドルも駐車料金を取るらしい。
でも、聞き間違えてるかも。」と少し自信なく夫に説明する。
「まっ 聞き間違えてても いいか」と思い直し 再び英会話の意欲が上昇する。
(最終日に駐車料金として20ドル×3日支払ったので、聞き間違えていなかったと分かる。)
なんとも言えないですね、この「聞き間違えていなかった」ところ。
一体、絵本からの多読というのはどこまで効果があるのか!!!
3日目 車の運転をする夫。交通標識の文字は意味が分かるらしい。文字になっていると日本語に訳してくれる。
車でManoa Falls Trailに行く。 駐車場には、金髪の青年。彼に料金を言われ払う。そして「where is manoa falls?」と聞くと
教えてくれる。
アメリカドラマ「ロスト」のロケ地に使われたジャングルのような道を歩く。日本人にはまったく合わず。金髪の素敵なご夫妻がすれ違う時に「Good Morning」と笑顔で挨拶をしてくれる。それが嬉しくて、すれ違う人に私達から
「Good morning」と声をかける。そしたら「×××over there××」(×は聞き取れなかった言葉)と言われ、ゴールの滝が近いと分かる。
これはまったく「多読的リスニング」を地で行ってますね。
状況から判断して「ゴールの滝が近いと分かる」わけです。
(でも、 over there が分かったというところは・・・すごい!)
友人夫妻と会う。彼女は日本人でハワイの人と結婚している。旦那さんは英語しか話せない。
彼女は日本語混じりの英語で話している。彼女自身が私の英語はハワイイングリッシュでめちゃくちゃだよといっていたが
こんな会話でも夫婦として生活が成り立っているのかと 感心する。
そしてなんと旦那様から英語が聞き取れていると褒められる。
そして彼女のハワイイングリッシュを真似して、どんどん英語を使って話す。日本語も混ぜて話すが、なんとなく伝わってる
もう、わたしはお手上げです。好きにしてください!という感じ。
「こんな会話でも夫婦として生活が成り立っているのかと 感心する」
わたしは喜劇を見ているのだろうか?
4日目 Hanauma bayに行く。ここは、自然環境保護の為 海の手前で環境の説明や注意事項を聞いてから、ビーチに行けるようになっている。
ここの説明は全く聞き取ることができなかった。ゴミの持ち帰りだけは、絵で理解する。
waikikiのチーズケーキファクトリーに行く。レストランの受付で、「どこから来たの?」と聞かれ「I,m from tokyo.」
と答えると「バケーション?」「ハワイはどこに行ったの?」など英語で聞かれ答える。
そしてウェートレスが「私がここを担当するから注文が決まったら行ってね」と英語で言う。
この頃になると状況と知ってる単語から大体の会話が理解できている。
食事をしていると突然「パンはいる?」と聞かれ「No.Thank you.」と答える。
突然英語で聞かれたことに、すぐ英語で答えた私に夫は「凄すぎる!帰ったら多読の先生に話してみるべきだ。」と感動していた。ここ以外のレストランでもウェイターさんやウェイトレスさんが、食事中に気さくに話しかけてくる。
ウェイターさんと話が盛り上がっている人達を見ると、私もあのようになりたいと強く思った。
ハワイは日本語が通じると聞いていたが、日本語で話しかけてくる人はいなくて どこでも英語だった。多読と多聴と少しのシャドーイングをしていただけの私だが、自分でも驚くほど英語に慣れてきていた。
英語を聞こう・読もうと前向きの気持ちになっている。
夫は、英語をすぐ日本語に訳そうと考えるが、その間シーンとした状態になる。
私はなぜか、英語で聞かれても、すぐ英語で答えられていた。
そして文法を気にすることなく話しても、聞いてくれる優しい方々に出会えたことに感謝です。
以上 自分でもビックリするくらい英語に慣れてきた私のハワイ英語体験記でした。
もうこの報告は永久保存版でしょう。
けれども、「凄すぎる! 帰ったら多読の先生に話してみるべきだ。」と感動するのは
いかがなものか・・・?
早速11日に、Kさんと一緒に武蔵野プレイス3階に来るべきではなかったのか?
英検2級の下地があれば、劇薬シャドーイングでたちまち活性化できたかもしれないのに!
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