8月4日は燃えに燃えた多読セミナーでしたが、英語の先生たちは
8月6日に大田桜台でさらに燃えたのでした。
両日とも参加したFさんから「聞き読み、読み聞かせ」について感想を送って
くれました。
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一連の聞き読みの話について。
幼稚園や小学生から多読を始めるという時、聞き読みが大前提なので、聞くことが大切だというのは私の中では当たり前だったのでまず驚きました。
聞き読みで本を読んでいると、かなり難しい表現の本でも読み取れるようです。
児童英語教室のやり方は学校よりも社会人よりも進んでいます。
音の取り組みも早い! というより、音から入るのが当然のようですね。
だから子どもたちはまず「聞き読み」でたっぷり絵本を楽しむ!
そこでFさんは「聞き読み」を推奨する「おとな多読」に驚いたのですね。
でも「聞き読み」ではかなりむずかしい本も楽しめるのは、
大人も子どもも同じようです。
私のところでは多読を取り入れて3年は経っていますが、子供は無理をしないので、同じ年齢でも読む本は本当に様々で、本好きの子はGrated readersではなく、1000語位の絵本を楽しむようになっています。かと思うと、3年経ってもORTのStage2を飽きずに読んでいる子もいます。
全て聞き読みで、自力読みに移行しようとする子はまだいません。
[中学1年の]YYがこの前100万語を超えましたが、ようやく最近、音が遅すぎる、と言って、自力読みを好むようになりました。ただ、長めのPBは音付きでないと読まないです。
[小学3年の]XXは、ORTのStage3までは音無で読むのが好きですが、4以上は音がないと読めない(読むのがめんどくさい)ようで、音付きだとstage8、9が楽しいようです。
「音”も”大事だ」という話が、私には当然過ぎて驚きました。
まったくね。
つくづく大人のtadokuは子どもに学ぶんだなと、あらためて思います。
「音も大事」はまだまだ大人には浸透していません。
(それにしても小学3年生が Stage 8、9 が楽しいとは!
電通大の学生の場合、4月からはじめて1年後ですからね。)
シャドーイングに関して、私自身、独眼竜さん同様、シャドーイングが嫌いです。
読むときにシャドーイングすると、そっちに神経が行ってストーリーにのめりこめないからです。
オフ会で会った「とり」さん(?)と話をしていたら、彼はシャドーイングが大好きだそうで、理由は、シャドーイングをしていて内容がわかった時に気持ちがいいから、だそうです。
コーチングの手法で、人間は4つの優位感覚に大きく分けられ、それぞれの感覚に大きく頼って情報を得ている、というのを知ってから、全ての人に万能の勉強法、習得法はないと考えるようになりました。
視覚、聴覚、言語感覚、触覚の4つのどれか、あるいはミックスでそれぞれ優位な感覚があります。
生徒さんを見ていて、触覚、言語タイプは多読に向いている気がします。絵からたくさん情報を得て、豊かに情報を得ている感じ。
視覚タイプの子は文字に頼るので、リスニングが苦手。文字を見ないで絵だけ見て聞き読みするようにしてもらったら、少し耳も慣れてきました。
私は聴覚タイプなので、自分のシャドーイングの声が邪魔なのかな、と思っています。聴覚タイプは邪魔な音があると集中できません。
それぞれの感覚が違うので、私も独眼竜さん同様、一斉にシャドーイング、とか、強制するのはやりたくないです。
きっと苦痛な人がいるはずで、それこそ「楽しむ」から外れそう。
ただ、中学生が受験の時は、リスニングに役立つからシャドーイングやってごらん、と勧めはしました。
というようなことをつらつらと考えつつ、やはり、多書、多話は、多読多聴と絡めて、ぜひやっていきたいと思っているところです。
四つの「優位感覚」ですか・・・ なるほどね。
わたしは 「音寄りの人」、「文字寄りの人」と呼んでいました。
同じことかもしれませんね。
(言語タイプは絵から情報を得るのですか!? それはおもしろい!)
ぜひぜひ最後に描いてくださった 多書、多話を実験して報告してください!
Fさん、ありがとう!
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