数を数えてきちんと記録をとってくらべたわけではありませんが、
試験を目標に多読をすると、多読の影響はきわめて小さくなる、という感触を
持っています。感触に過ぎませんが・・・
一方で、試験を意識しない人が「意外に」よい点をとることがあるようです。
数は少ないかも知れませんが、そういう人は 目 立 つ !
時々みかけるのは、何の気なしに受けてみたらいい点がとれた! というので、
もっといい点を!! と意識しはじめると途端に伸びなくなるという場合。
電気通信大学の学生で、このブログにも何度も登場している Hくん が
就職試験のためにもうちょっといい点数がほしいといいだして、
わたしは即座に「あ、それはよくないよ」と反応したのでした。
今回紹介するのは「何の気なしに受けたらいい点だった」の方・・・
最近、会社で「できればみんなに英語教育をしてほしい。」なんて
大それたことを上司に頼まれたりして
(現状は考えておきます、なんて言って先延ばししている状態。)
できれば多読授業みたいなのを
会社で開けたらおもしろいなーと妄想してるのですが。こんなに多読やってきたのに、ちゃんと伝えられる自信がないなぁ
という感じなので、もしかしたらこのセミナー
いい機会なのかなと思ったりしてます。
この人はわたしの研究室で翻訳をテーマに卒業研究をした人です。
昨年の3月に大学を卒業してまずは技術翻訳で試験採用されて、
まもなく本採用になり、ついには社内の英語教育を頼まれた!?
そういえば、ちょっとしたご報告なのですが
今年の5月(つい最近ですね)に、
卒業研究中に受けて以来のTOEIC受けてきました。
自分では全然できなかったなぁ、という手ごたえだったのですが
結果が予想外に良い点数なので驚きました!(卒業研究中)785 → (今年5月)885
懐かしいなあ、卒業研究! Aさんの卒業研究はちょうど2年前。
もちろんドーピングなしです。(笑)
ドーピングなし、多読のみでここまで来たっていうのは、
もしかしたらレアかも…?そんなわけで、これからドーピングなし900点台目指します!
(まぁ、それはまた1~2年後に。
実力なんてそうそう急につくものでもないので)
このAさんは(前にも書いたような気がしますが)大学の英語の授業では
いろいろな先生に泣かされて(落とされて)、結局わたししか単位を
くれる先生がいなかったために、英語の全単位をわたしが出したという
変わり種。大学に入ってからは本当に多読と多聴とシャドーイングしか
やらなかった人です。
(わたしは大学がTOEICの点数を重視することに大反対で、
ほかの日本人の先生はTOEIC容認派。それなのに、
ほかの先生はAさんの持っている良さ、英語力? レベル?を評価
できず、TOEIC否定派のわたしのところで多読をやって、
高い点数を取った・・・ 皮肉なものです。)
高校の時には英語は結構勉強したとのこと、それがどんな風に役立ったのか
わかりませんが、大学に入ってから885点までの道のりは多読・多聴・
シャドーイングだけだそうです。
さて、「試験は目標にするだけで多読に悪影響があるかもしれない」という
わたしの仮説の裏を往く
「多読だけドーピングなしで、よい影響が出た」
という例がまた一つ・・・
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