本当にもうしわけないです--ブログの記事が遅れに遅れています。
もう100ははるかに越えています。
そこへ衝撃の、飛び込み記事です・・・
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Yくんは昨年の4月にわたしの多読クラスにはいりました。
数千人の学生を教えてきたと思いますが、その中でも随一の理屈屋さんで、
授業開始からしばらくは毎回文法や語について疑問を質しました。
ついにわたしはその根気に負けて、
「この授業の終わりまではとにかくぼくの言う通りにやってみないか」と、
禁断の「おしつけ」口調・・・
そしたらYくん、えらいものです。やるなら徹底的にと思ったのでしょうね。
やさしい絵本を読む、音に取り組む、という具合に進んでいって、
今年の1月の末からは、なんと劇薬シャドーイングをはじめました・・・
酒井先生
こんにちは。Yです。
[劇薬シャドーイングの]報告大変遅くなりました。
以下、11.02.05当時の記録です(開始後2週間ほどでしょうか)。
現在の感想は今,書いているところです…。
(劇薬シャドイング開始日は11.01.21です)
2011年7月現在の報告を楽しみにしましょう。
1 劇薬シャドイング 劇薬シャドイングの現時点(11.02.05当時)での感覚を報告します。
(文章表現力に乏しいのは勘弁して下さい!!)1.1 特効薬
正直、私にとっては”特効薬”となりそうです。というより、今までで最強。強烈です。
日本語 依存の言語中枢を取り出して別の水槽にポチャンッと移し替えているような
イメージを持ってい ます。
劇薬シャドーイングというのは、要するに内容はもちろん、何を繰り返しているかも
わからない言葉をシャドーイングすることです。
それを劇薬シャドーイングのもくろみそのままの変化ですね!
Yくんにとっては、一生懸命やった学校英語を洗い流す「新たな旅」になったようです。
文章表現もわかりやすい!
1.2 ものまね→なりきり
完全にわからない言語をあたかも現地の人間であるかのような気持ちで。はじめは”なりきり”ではありません (でないとやってられません)。面白半分で”ものまね”です。イメージはあのコロッ ケのような(笑)。でも、そのうちいつの間にか本気になってきて (慣れてきて)”な りきり”になっていきます。
ぼくの世代ならコロッケではなくタモリなんですが・・・
in any case, 雰囲気を真似するところは同じかな?
2 最近の悩み
最近の悩み (はじめからあって未だ完全に解決していない) 私が絵本でウンウン唸っているのは、ここです。 文字を見ていて日本語訳がチラチラする感覚は以下のようなもので定規をあてがって紙の束を切るときに途中で変な方向にカッターの刃が行ってしまう。しまった!と思いもう一度まっすぐに切 り直そうとするが、一度ついてしまった”溝”がガイドとなりもう一度変な方向に刃が行ってしまう ような感覚に似ていると思います。
きちんとまっすぐ切るために、反対側から切り直す、それが多読だと捉えています。 ただ、変な方向の溝のルートが深すぎて、逆から攻めようとしても
これもうまい表現だと思うな。たとえがうまいから、「逆から攻めようとしても」のあとは
なくても想像できますね。
3 宙に浮いた学校英語 学校英語は中に浮いている感じがする。絵本 (多くのやさしい英語) で地に足がつき、劇薬シャドイングで上にずっしりとかかった雲を突破できそうな、そんな感じを受けています。
うーん、文章表現力は相当なものではないだろうか? よいなあ!
4 紙芝居方式
絵本が辛い人に。学校英語が中途半端に染みついてしまっている人に。
多読の突破口が見えた感じがします。 個人的意見ですが、多読を始める人は絵本の紙芝居方式を大量にやるのも結構いいんじゃないかとも思っています。(絵本で素直に入れる人はそれで良いでしょうけど。) 学校英語が中途半端 に染み付いてしまっている人間にとって、単語を見ることは自殺行為のような気がします。絵を見る。単語を見ない。以上です。
でもね、Yくん、「紙芝居方式」はすぐにはわからないと思うよ、特にわたしの授業を
観ていない人には。
Yくんの言う「紙芝居方式」というのは、おそらくOxford Reading Tree のような
「教育絵本」の文字部分を隠して絵だけを見ることだと思われます。
(Yくん、違っていたら、訂正を!)
「単語を見ることは自殺行為のような気がします」とは、徹底しているYくんらしい
表現ですね。
(でも普通はわかりにくいだろうな。この辺を「たとえ」を工夫して再度報告を!)
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で、そのYくんの劇薬シャドーイングですが、これが実にすばらしいのです。
カタカナ英語をほぼ脱している! 以前は典型的カタカナ英語だったのだから、
これはやはりすごい!
ビデオに撮ってあるのですが、なぜかビデオのハードディスクから取り出すことが
できません。できたら改めて記事にして、みなさんに聞いていただきます。
今晩はここまで・・・ おやすみ、グゥー・・・
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